「もっと薄着をしたらいいのに」 猛暑の夏、米国女性が日本に“提言”「この暑さではそうも言ってられない」

連日の猛暑が続く日本列島、海外からの観光客は日本の異常な暑さをどのように捉えているのだろうか。ちまたで売られているさまざまな暑さ対策グッズに“目からうろこ”の一方で、日本人の装いに対する根本的な疑問も……。最高気温33度の東京・浅草で話を聞いた。

アメリカから初来日したというトレンダさん家族【写真:ENCOUNT編集部】
アメリカから初来日したというトレンダさん家族【写真:ENCOUNT編集部】

雨傘を指す「アンブレラ」とは別に、日傘を指す「パラソル」という単語も

 連日の猛暑が続く日本列島、海外からの観光客は日本の異常な暑さをどのように捉えているのだろうか。ちまたで売られているさまざまな暑さ対策グッズに“目からうろこ”の一方で、日本人の装いに対する根本的な疑問も……。最高気温33度の東京・浅草で話を聞いた。

 米国から初来日したというトレンダさん家族。2週間の旅程で、東京、大阪、神戸、京都などの都市を巡ったという。

「本当に清潔で、人々も親切ないい国です。ラーメン、天ぷら、神戸牛……。食べ物はもちろん、お寺も街並みも、商品もすべてがすてきなところです」

 ただ、予想外のこともあったそうで……。「この暑さだけはどうしようもないわ」と強く訴えたのは、娘のジェシーさん。連日のように最高気温30度を上回り、湿気があって蒸し暑い日本の夏には辟易しているという。たまらず目を付けたのが、日本人が取り入れている暑さ対策。「日本に来て、若い女の子たちがみんな傘を差しているのを見て、すぐに買ったの。これはとってもいいもの……というよりも、日本では必需品ね」。早速母娘でおそろいの日傘を購入したそうだ。

 英語でも、雨傘を指す「アンブレラ」とは別に日傘を指す「パラソル」という単語があるというが、「あまり晴れの日に傘を差して移動する風習はないわ。パラソルはもっと大きくて、地面やイスに刺して使うようなもの。ビーチパラソルとか、そういう使い方が多いの」と現地の事情を説明。「日傘を差して歩いている人はほとんどいないけれど、向こうでも年々日差しが強烈になってきているし、これはグッドアイデアね。アメリカでもはやるかもしれないわ」と太鼓判を押す。

 米国での暑さ対策については、「日焼け止めも使うけど、どこに行くにも車がほとんどだから」。公共交通機関が発達しており、街並みが比較的コンパクトな日本に対し、車社会である米国では、個人で行うような暑さ対策はあまりないそうで、「このハンディファンも日本に来て買ったの。アメリカでもあるけれど、こんなに色や種類があるなんて。おしゃれでとても気に入ってるわ」と日本の冷却グッズに興味津々だという。

 猛暑が続くなか、街を行く日本人の印象については「そもそも、もっと薄着をしたらいいのにと思う。アメリカではもっと肩や足を出して歩いている女性も多いけど、日本ではあまり見なかった。もちろん、文化の違いもあると思うけれど、この暑さではそうも言ってられないと思う」と率直な考えを口にした。

次のページへ (2/2) 【写真】アメリカ人が感激した冷却グッズ
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