格闘技イベント「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」(27日、さいたまスーパーアリーナ）の試合前記者会見が25日、都内で行われた。フライ級グランプリ1回戦で征矢貴（30＝THE BLACKBELT JAPAN）と対戦するアリベク・ガジャマトフ（24＝ダゲスタン共和国）は試合への自信を語った。

　あご髭をたっぷり蓄え会見に登壇したガジャマトフ。「力は100％充電できている。すべてを出し切って素晴らしいショーを見せたい」と落ち着いた表情で語った。

　出身は世界屈指の格闘技強豪国であるダゲスタン共和国。散打でキャリア100戦以上をこなしMMA転向後は、現フェザー級王者のラジャブアリ・シェイドゥラエフも参戦していたロシアの団体「ACA Young Eagles」で実績を積んだ。

　戦績は5戦5勝でフィニッシュ率は驚異の100％を誇る。RIZIN初参戦となった2024年11月の北方大地戦では鮮烈なTKO勝ちをおさめ、昨年末には前フライ級王者・堀口恭司のタイトル戦挑戦者にも浮上していた。「今は（現UFCライトヘビー級王座）マゴメド・アンカラエフらのいる地元の素晴らしいジムで練習している」とトレーニングの充実ぶりも明かした。

　対戦相手の征矢については「とても強い選手でスピードがすごくある選手だと思う。ただ、全局面において私のほうが勝っている思う」とし、「3ラウンド戦う準備はしているが、途中で今だという瞬間がきたら決めにいきたい」とフィニッシュのイメージを明かした。

　トーナメントの賞金は2000万円に設定されているが「勝つことが大事ですので、今は目の前の試合に全集中している。私はお金のために戦っているわけではなくチャンピオンになるために戦っているので、（使い道は）今のところ考えていません」とベルト以外には無欲の姿勢を示し、2日後の試合にむけて集中していた。