「こんなに暑いとは…」初来日したオーストラリア人の“想定外” それでも日本では日焼けしないワケ
連日の猛暑日が続く日本列島。都心では気温が35度を超える日も珍しくなく、外を少し歩いただけで汗が噴き出すような季節となっている。日本人にとってもつらいこの「蒸し暑さ」は、海外からの旅行者にはどのように映っているのだろうか。

オーストラリアでは現在冬の真っただ中
連日の猛暑日が続く日本列島。都心では気温が35度を超える日も珍しくなく、外を少し歩いただけで汗が噴き出すような季節となっている。日本人にとってもつらいこの「蒸し暑さ」は、海外からの旅行者にはどのように映っているのだろうか。
オーストラリアから初めて来日したスチュアートさんは、現在、妻とともに東京に滞在中。この日は浅草・雷門を訪れた。東京には4泊滞在し、その後はクルーズ船での船旅を楽しむ予定だという。
「東京に来たばかりですが、電車の移動も簡単。今のところ順調です。特に問題はありません」と、公共交通機関の使いやすさに驚いている様子だ。
その一方で、日本に到着してすぐ、思わぬ“洗礼”を受けた。
「とても蒸し暑いですね。オーストラリアは今は冬なんです。出発するときはとても寒かったので、気温のギャップに驚いています。こんなに暑いと思いませんでした」
スチュアートさんが住むオーストラリアでは現在冬の真っただ中。南半球に位置するオーストラリアは、日本と季節が真逆だ。シドニーやメルボルンなどの都市では、この時期の最高気温は10~15度前後にとどまり、朝晩は一桁台まで冷え込むこともある。
オーストラリアでも夏には40度を超える猛暑日があるものの、暑さの“質”がまったく違うようだ。
「湿度が全然違います。オーストラリアは非常に乾燥していて、日本のような湿気はありません。乾燥しているぶん日差しが強く、日焼けがひどくなります。日本でも赤くはなりますが、オーストラリアのように日焼けすることはありません」と、その違いを実感していた。一般的にオーストラリアの紫外線量は日本の6~7倍と言われ、学校のプールの授業では、30分ごとに日焼け止めを塗り直すこともある。
異国の気候に戸惑いながらも、しっかりと暑さ対策を取りながら旅を続けている。
「水を飲むこと。あとは日陰を選んで歩くようにしています」と話した。
食事面では、日本料理も楽しんでいる様子だ。魚や鶏肉のグリルなどを味わいながら、日本ならではの繊細な味に舌鼓を打ち、旅の満足感を高めているようだった。
まだ旅は始まったばかりだが、すでに日本には好印象を抱いている。オーストラリアとはまったく異なる気候や文化に触れながらも、スチュアートさんは柔軟に順応し、日本を楽しんでいる。
