北山宏光主演『醉いどれ天使』全キャスト解禁 横山由依や阪口珠美、佐藤仁美らが出演
北山宏光が主演を務める舞台『醉いどれ天使』の全キャストとメインビジュアルが22日に解禁された。横山由依や岡田結実、阪口珠美や佐藤仁美らが名を連ねた。

コメント&メインビジュアル公開
北山宏光が主演を務める舞台『醉いどれ天使』の全キャストとメインビジュアルが22日に解禁された。横山由依や岡田結実、阪口珠美や佐藤仁美らが名を連ねた。
「1000人の中の1人に選ばれた」 成金イメージが先行する有名社長の“本当の顔”
本作は黒澤明監督と植草圭之助さんの原作、蓬莱竜太氏の脚本、深作健太氏の演出により、2025年11月より東京・名古屋・大阪の3都市で上演される。
1948年に公開された黒澤監督の映画『醉いどれ天使』は、戦後の混沌とした東京を舞台に、人間の葛藤や再生を描いた作品であり、三船敏郎さんとの初タッグでも話題となった。その後、同年に舞台版も上演された記録が残っており、21年には再舞台化され大きな反響を呼んだ。今回、25年版として新たなスタッフ・キャストを迎え、作品の持つ魅力を受け継ぎながら現代に再構築される。
主演の北山は、三船さんが演じた闇市の顔役・松永を演じる。北山は、デジタルシングル『乱心-RANSHIN-』でソロデビューを果たし、音楽・舞台・ドラマと多方面で活躍中。ストレート舞台への出演は約6年ぶりとなる。
共演者には、松永と対峙する毒舌な町医者・真田を演じる渡辺大、同郷の幼なじみで思いを寄せるぎん役をWキャストで務める横山と岡田、松永の恋人でダンサーの奈々江役に阪口、診療所に住み込む美代役に佐藤、松永の兄貴分・岡田役に大鶴義丹と、実力派俳優が名を連ねている。
脚本は21年公演に続き蓬莱竜太が手がけ、演出は映画・演劇・オペラなどで幅広く活躍する深作健太が務める。舞台では映画で印象的だったダンスシーンや音楽に加え、ライブならではのエネルギッシュな表現を通じて、戦後の人々の生き様を濃密に描き出すという。
あらすじは以下の通り。
敗戦後の東京、荒廃した都市に人々が流れ着き、闇市でその日暮らしを続ける中、顔役の松永(北山)が銃創の手当てを受けに町医者・真田(渡辺)の診療所を訪れる。松永の肺病を見抜いた真田は治療を勧めるが、松永は診療所を後にする。密かに松永を想う幼馴染のぎん(横山・岡田)や恋人の奈々江(阪口)らの想いが交錯する中、松永の兄貴分・岡田(大鶴)が出所し、闇市の勢力図が変わり始める……。
キャストのコメントは下記の通り。
○北山宏光
「時代を超えてこの令和に素晴らしい歴史ある作品に携われる事をとても光栄に思います。ストレート舞台は約6年ぶりになりますが、緊張と責任、喜びと期待で身の引き締まる想いです。混沌の時代を生き抜いた松永と、それを取り巻く人々の命のエネルギーをステージで演じ届けられる事にとても感謝しています。観た後の帰り道で思わず感動のため息が出てしまう、そんな作品をキャスト一丸となって作り上げていきたいと思います。ぜひ会場に足を運んでください」
○渡辺大
「このような素晴らしい作品に携われる事を光栄に思います。そして真田のような役をやらせていただける歳にもなれたのか、と感慨深くもなりました。キャスト、スタッフ全員のエネルギーがぶつかり合う舞台になれるよう、全力でこの作品と対峙していきたいと思います。80年近く経っても色褪せない名作の魅力をお客様にお届けいたします。ぜひ、よろしくお願いいたします」
○横山由依
「長い間、多くの方に愛されてきた『醉いどれ天使』という作品に関わらせていただけること、とても嬉しく思っています。今の時代にこの物語をお届けできることにも、大きな意味があると感じています。劇場に足を運んでくださった皆さまに『来てよかったな』と思っていただけるよう、心を込めて、“ぎん”という役と丁寧に向き合っていきたいです。東京、名古屋、大阪と3都市でこの公演ができるので、より多くの皆さまにご覧いただきたいなと思います」
○岡田結実
「歴史ある『醉いどれ天使』という作品の舞台に立てることが、なによりも嬉しく心から光栄に思います。蓬莱竜太さんの脚本を初めて読んだ時、深作健太さんと初めてお話しさせていただいた時から、ぎんとして、役者として、いち人間として、この作品を今の時代を生きる人にどう届けられるか毎日考えております。生きるということは、愛するということは、幸せになりたいと願うことは…答えも正解もないこの時代の人間だからこそ出来る表現を模索し、北山さんを始めとする素晴らしいキャスト・スタッフの皆様と共に、今だからこそ届けられる舞台『醉いどれ天使』をぜひ楽しみにしていただきたいです」
○阪口珠美
「奈々江役を演じさせていただきます、阪口珠美です。日本映画史に残る『醉いどれ天使』の舞台に出演させていただけると聞いた時は驚きと不安でいっぱいでした。同時にこの作品で歴史ある劇場に立たせていただける事は私にとって大きな挑戦になりますし、皆さまからたくさん学ばせていただけるチャンスだと思いましたので、この上ない程の気合も入りました。生きることに必死にならなければいけないと思って頑張っている姿が切なくもありそんな感情も大切に演じられたらと思っています。映画では戦後間もない時代の女性達が逞しくてエネルギッシュに生きている姿も印象的だったので私も生の舞台で妖艶で魅力的な踊り手、奈々江をエネルギッシュに演じて皆さまに気持ちが伝わるように全力で挑みたいと思います。よろしくお願いいたします」
○佐藤仁美
「とても男らしいというか、とても男くさいというか、男!!!!というイメージの作品だなと思っています。その中で、愛嬌があって色気があって、どこか儚く、芯の強い、愛される女性を演じられたらなと思っています。初めて共演させていただく方も多いのですが、素敵な作品になると思います。男!!!!の匂いを存分に出して、刺激を与えてくれるのではないかと、緊張と楽しみでいっぱいです。素敵な作品になるように、楽しんでいただけるように、頑張ります!」
○大鶴義丹
「松永の兄貴分、私が演じる岡田、彼が放つ静かな暴力性は、松永にとって、恐怖と憧れが入り混じったものです。虚勢ではなく、冷酷な本物です。令和の今からは想像もできない、戦後というカオス。そんな激しい時代を自由に生きた、岡田という怪人。今の時代を生きる私が、彼に近づくためには何が必要で、何が不必要なのか。この猛暑のなか、そんな難問に心を踊らされながら、これから始まる稽古に思いを巡らせています」
