日本維新の会の生みの親で、元大阪府知事、大阪市長の橋下徹氏が21日、関西テレビ『旬感LIVEとれたてっ！』（月～金曜午後1時50分）に出演。番組では20日投開票の参議院選挙を振り返り、橋下氏は、大阪府知事で日本維新の吉村洋文代表に大胆な提言を行った。

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　自公の与党で過半数割れの結果となり、衆参両院とも少数与党となった。今後について、橋下氏は「（20日の各局）選挙特番でみんな野党言ってますけど、『連立政権は組まない』と。『政策ごとに組む』と言ってます。『政策ごとに組む』と言ったら、例えば立憲だったら、選択的夫婦別姓を突きつけることできるし、国民民主は『年収のカベ』を引き上げるってこと言えるし」とコメント。

　そして橋下氏は思い切った考えを告白した。「維新が連立組んだらいい」と言うと、「（日本維新代表で大阪府知事の）吉村さん、もう『あと2年でやめる』ってこと決めてるから」と盟友の今後についてポロっと重大発言。ハイヒールリンゴから「何をやめるんですか？」と聞かれ、「知事も、政治家も」と明言した。

　橋下氏は「だから、もう衆議院の数を維新が増やすなんてことを考えずに、いっぺん連立に入って。これ前代未聞ですよ。知事が大臣になる。総務大臣とかなれるんで、兼職で。吉村さんは『大阪副首都にする』ってことを掲げてるから、中に入って、『その法案やってくれるんだったら、自公に全部賛成しますよ』ってことを打ち出して、吉村さんはあと2年間、思う存分、国政でやってもらいたい」と構想を披露した。

　続けて、「維新、このまま行ったって退潮傾向だから。残り2年で」と言い放った。リンゴは「好きなこと言いますね。やめたら」と言い、ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「これ影響力、ものすごく大きいと思いますよ。きょうテレビ、これ大丈夫ですか？」と反応。橋下氏は「好き勝手言ってるだけですよ。夢物語で」といい、MCの青木源太アナウンサーが「吉村さんから何か聞いてるわけではない？」と確認すると、「全然」と返した。

　橋下氏は「衆議院の数を地道に増やしても何か得るものありますか？　ってことですよ」と言うと、青木アナは「自民にすり寄ったら、維新に期待してた人が離れるってリスクないですか？」と質問。橋下氏は「その頃、吉村さんやめるじゃないですか。衆議院の任期、あと3年あるんですよ。吉村さん、あと2年でやめるんだから、維新の衆議院の人気なんか下がろうが、関係ないじゃないですか」と暴走。「副首都構想の法律を通すってことに」と続けると、リンゴは「何や、この人。飲みの席、ちゃいますよ。テレビよ」とたしなめた。

　さらに、橋下氏は独自取材として「自民党の中枢メンバーの複数人が『維新が入ってくるんだったらウエルカム。それはやる』（と言っている）。『副首都構想の法律どうなんですか？』って聞いたら、『それ、もし本気でやるんだったらいいよ』って言ってくれてる中枢メンバーいます」と打ち明けた。