「アメリカでは誰一人として見ない」 日本の“夏の光景”に海外客絶句 「なんで使わないの?」と逆質問
暑さが厳しさを増す中で、夏がいよいよ本格化する。日本を訪れる外国人旅行客にとっても、猛暑の1日を過ごすのはひと苦労だ。道行く人たちの“日本流”の服装や暑さ対策は、興味を引くことばかり。米国フロリダ州・マイアミからやって来た親族同士の男性3人組は思わず、「アメリカでは誰一人として見ないよ」。目を丸くした“日本の夏”の光景とは。

「アメリカではゲータレードがよく飲まれているけど…」
暑さが厳しさを増す中で、夏がいよいよ本格化する。日本を訪れる外国人旅行客にとっても、猛暑の1日を過ごすのはひと苦労だ。道行く人たちの“日本流”の服装や暑さ対策は、興味を引くことばかり。米国フロリダ州・マイアミからやって来た親族同士の男性3人組は思わず、「アメリカでは誰一人として見ないよ」。目を丸くした“日本の夏”の光景とは。
兄弟そろってサイバーセキュリティー分野に従事するハビエルさん・デビッドさんと、エンジニアでいとこのクリスさんは、午後の銀座で、“銀ブラ”を楽しんでいる。2度目の日本旅行は2週間の旅程で、茨城・ひたち海浜公園を皮切りに、富士山、河口湖、比叡山といった自然の景勝地を巡り、姫路、京都、東京……。全国の観光スポットを訪ねるスケジュールを組んでいる。ガンダムのフィギュアを大人買いするなど、お土産もばっちりだ。
「日本は確かに暑いけど、マイアミもすごくホットだよ。ただ、この湿気は困っちゃうね」。ハビエルさんは、日本の蒸し暑さに面食らった様子。その一方で、前回の日本旅行で発見した、“暑熱対策”の飲み物があるという。「ポカリスエットを飲めば大丈夫さ。アメリカではゲータレードがよく飲まれているけど、日本ではこれが一番だね」。日本生まれのスポーツドリンクが救世主になっているようだ。
ラフな身なりの3人。クリスさんは「日本の人たちの服装は、本当にスタイリッシュ。整っているね。僕らみたいなTシャツの人たちはほとんどいないね」と自虐気味に笑う。
そんなクリスさんには、びっくりしたことが。「アメリカではまず見ないね。ゼロだよ」。道行く女性が差している、日傘だ。3人はちょっぴり物珍しそうに眺めている。ハビエルさんは「アメリカでは、仕事に行くにも遊びに行くにも、どこに行くにも車に乗るから、夏場に外をあちこち歩くことは少ないんだよ。車の中はエアコンを効かせていて涼しいからね。日本の人たちは普段の暮らしで徒歩移動が多いから必要なのかな」。この意見に、デビッドさんもうなずく。
強い日差しをしのぐ日傘は、日本では一般的だ。危険な暑さが顕著になっている中で、最近では男性の日傘使用が広まりつつあり、熱中症対策として子どもの登下校時の使用も見受けられる。どのような感想を持ったのか。「日傘を差すのは、スマートで賢いことだと思うよ。日本では男性も子どもも使うようになってきているんだって? 知らなかったけど、いいことだと思うよ」と、自身の考えを語った。
それより、クリスさんがぜひ知りたいと“逆質問”したことが。「日本人はなんで使わないの? サングラスだよ。ほとんど見かけないね」。車の運転やスポーツ・レジャーの際はサングラスをかけることはあるが、確かに日常生活ではその機会は少ない。欧米ではサングラスが広く普及しているだけに、気になったようだ。それに、「日本では夏でも袖の長い服を着ている人をよく見かけるね。女性が特に多いかな。日焼けをしないようにしているのかな。僕らはあまり気にならないけどね」。素朴な疑問を口にした。
朝食はわざわざコンビニに出かけて、大好物のお好み焼きを探し回り、朝のエネルギー源にしているという元気いっぱいの3人。“粉もんパワー”で、夏の日本旅行をもっともっと満喫できそうだ。
