DA PUMP約3年ぶりとなるアルバムを引っ提げた全国ツアー「BACK 2 DA UNITY」東京公演【レポート】

DA PUMPが全8都市8公演規模の全国ツアー「LIVE DA PUMP 2025 BACK 2 DA UNITY」の東京公演を7月17日、NHKホールで行った。現在発売中の3年ぶりとなるオリジナルアルバム『BACK 2 DA UNITY』を引っ提げてのツアー。トータルプロデュースをISSA、音楽面をTOMO、演出面をKIMIが中心となって手がけたというメンバー全員でこだわり抜いて作り上げたライブの模様をレポートする。

全国ツアーの東京公演を行ったDA PUMP
全国ツアーの東京公演を行ったDA PUMP

ISSAがトータルプロデュースを担当

 DA PUMPが全8都市8公演規模の全国ツアー「LIVE DA PUMP 2025 BACK 2 DA UNITY」の東京公演を7月17日、NHKホールで行った。現在発売中の3年ぶりとなるオリジナルアルバム『BACK 2 DA UNITY』を引っ提げてのツアー。トータルプロデュースをISSA、音楽面をTOMO、演出面をKIMIが中心となって手がけたというメンバー全員でこだわり抜いて作り上げたライブの模様をレポートする。(取材・文=ふくだりょうこ)

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 公演に先駆け、ISSA、TOMO、KIMIが取材に応じた。

 NHKホールがツアー3公演目。ツアーへの意気込みを聞かれ、ISSAは「3年ぶりのアルバムにひっ下げてのツアーということなので、自分たちのルーツみたいな…もどってきた音楽とか、今までやってきたものをもう一回見直したり、ということをコンセプトに作ったアルバムだったので、それを引っ提げて新作ツアーですし、いい意味で過去曲もブラッシュアップさせて今しか見せられないような、DA PUMPを見せられるライブになってるんじゃないかな、と思います」。

 KIMIは「長年積み重ねてきたものをようやく自分たちのやりたい楽曲とか振り付けに自信を持ってファンのみなさんの前でパフォーマンスできるということはすごく嬉しいこと」と言い、「今までの歴史を知っている方もいれば、『U.S.A』以降から知っている方もいるかと思うんですけど、やっぱりそういうものが共存して精一杯パフォーマンスさせていただきたい」

 TOMOは「アルバムを提げて、というところなんですけど、制作段階で曲をみんなで選んだっていう部分もあるので、それぞれの思い入れがある曲であったりとか、振り付けを担当したりとか。幅広いダンスジャンルも僕らの魅力かなとも思うので、その辺もちょっと乗っかった素敵なライブになってるんじゃないかなと思っています」と語った。

 また、ライブ、ツアーのテーマのひとつの「原点回帰」。ISSAだからこそ言える原点回帰とは、と問われると「一応沖縄出身なんで、それはありますけど、沖縄アクターズ魂みたいなのもありますし。でも東京にも30年ぐらいいますんで、そこでさらにブラッシュアップしてきたのが今のDA PUMPだと思う。今までのDA PUMPの中でも、去年より、今年の方が仕上がっていると思います」と自信を見せた。

 そして、この夏をどう過ごしたいか問われると「ライブの合間をどうやって過ごせるか。そこのほうのスケジュールも組んでいかないと」とISSAが言うと、「プライベート、ライブ感出しすぎないでくださいよ」とKIMIが言う場面も。

濃厚なセットリストで客席を沸かせた
濃厚なセットリストで客席を沸かせた

デビュー満28周年を迎えたツアーのテーマは「原点回帰」「温故知新」

 今回のツアーのテーマは「原点回帰」、「温故知新」。最新アルバムの楽曲はもちろんのこと、往年の代表曲を交えたセットリストとなった。

 オープニング。強い光の中、真っ白な衣装でDA PUMPがステージ中央から登場すると大きな歓声が上がる。大きく揺れる白のペンライトの中、1曲目を飾るのはアルバムから『SHOUT』。生バンドの迫力ある音とともに楽曲が届けられた。

 カラフルなライティングの中、KENZOのダンスから始まる『Dream on the street』でさらに会場のボルテージをあげていく。

 冒頭で3曲でしっかりと会場のテンションを上げたところでMCへ。「みなさん、盛り上がっていますか!」とISSAが呼びかけると会場も大きな声で応える。

「制作期間もアルバムから始まってライブの制作をそのまま続けてきましたけれど、ここまで来ましたね。みなさんと楽しめる作品になったんじゃないかと思います」とISSAが言うとKIMIもそれに頷く。

 とにかく、熱気が高まっており、KIMIは「みなさんの熱気がすごくてかけているメガネが曇りました」と笑顔を見せた。

 ISSAとKIMIが着替えに入ったところで、衣装をチェンジしたTOMO、KENZO、YORI、U-YEAHが登場。

 まずはTOMOが「シン・ワンツーダンス」をレクチャーし(U-YEAHがスタンドマイク係をしてみせる場面も)、客席の体をほぐしたあと、あらためて自己紹介。

 MCを挟み、さらに会場のテンションを上げていく。

 夏らしい爽やかな衣装に着替え、『Rhapsody in Blue』から始まるメドレーへ。4人時代の振りも取り入れられており、ファンを喜ばせた。

 さらに青を基調としたシックなライティングの中で披露されたのは『if…』。生バンドアレンジがされており、新しい魅力を見せた。

 MCでは改めて、会場の熱に触れたISSAとKIMI。コール&レスポンスをしながらその熱気を確かめ合った。また、TOMO、KENZO、U-YEAH、YORIのトークターンでは発売中のアルバム『BACK 2 DA UNITY』について触れる場面も。アルバム新録タイアップ楽曲の『Pon de SKY, Pon de STAR』、『SUSHI PARTY』、『おそ松さんのボンバシェー!』の振り付けやMVについてトークを繰り広げた。

 MCのあとはLEVI’Sの全身デニムの衣装にチェンジした6人が登場。披露したのはMCでも話題に上がった『Pon de SKY, Pon de STAR』。これはチョコレートプラネットの松尾駿監修の振付で話題となった新曲だ。TOMOがMCで振付をレクチャーしたこともあり、会場全体で一体感を楽しみ、ライブの後半戦に勢いをつけていく。

 さらに『We can’t stop the music』などといった往年のヒット曲を盛り込んだメドレーで熱を高め、本編を締めくくるのは『U.S.A』。バンド生演奏となった『U.S.A』は躍動感が増し、その音とパワフルな歌声で客席を圧倒した。もちろん、客席もしっかりとペンライトを振る。一体感を高め、最高潮の盛り上がりで本編を終えた。

 しかし、ここでは終わらない。アンコールでもさらに盛り上げていく。青の法被姿で6人が登場し、「SUSHPARTY』を。ゴキゲンなナンバーたちで最高の盛り上がりと共に約2時間のライブを駆け抜けた。

 ライブの最後にはファンに向けてポジティブなメッセージを送った。

 TOMOは「みなさんと一個一個思い出を作れるのがすごく嬉しい」と言い、

 U-YEAHは「自分の原点だったり、道のりみたいなものをテーマに作ったアルバム、そしてツアーとなりました。今日という一日が僕らの存在がみんなの人生の一部になれたような気がして嬉しく思います」

 KENZOは最初、盛大に噛みつつ「みなさん楽しんでいただけましたか」と呼びかけ、日々僕たち音楽だったりダンスを愛し続けていろんな制作だったりとかライブに取り組んでいるとし、「それがみなさんのエネルギーだったりとか、活力になっていけば」と途中も噛みつつ、思いを伝えた。

「最高の1日になりましたか」と呼びかけたのはYORI。「夏はまだまだ続きます。ツアーもまだまだ続きます。体調にも気をつけて」と労った。

 KIMIは「まだまだツアーは続きますけど、僕らのファンの皆さんもチームの一員だと思っていますので、最後まで暖かく見守ってくれたら嬉しいです」と言い、ラストはISSA。「この作品を作って来られて、ここに立ててよかったと思います。まだまだ続きますが、全会場盛り上げていきたいと思います!」と笑顔で伝えた。

 6月11日でデビュー満28周年を迎えたDA PUMP。濃厚なセットリストで客席を沸かせ、これからへの期待をさらに高めた。

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