「喧嘩の延長線上のような格闘技界ではなくて」岡田遼、「Lemino修斗」旗揚げ大会で引退へ
修斗は16日、NTTドコモと名門格闘技ジム「THE BLACKBELT JAPAN」とともに都内で会見を行い、新たな大会「Lemino修斗」を開催することを発表した。旗揚げ大会が9月2日に東京・後楽園ホールで行われる。格闘家の岡田遼(36=THE BLACKBELT JAPAN)が会見に登壇し同大会で引退することを発表した。

引退後はプロモーターに転身予定
修斗は16日、NTTドコモと名門格闘技ジム「THE BLACKBELT JAPAN」とともに都内で会見を行い、新たな大会「Lemino修斗」を開催することを発表した。旗揚げ大会が9月2日に東京・後楽園ホールで行われる。格闘家の岡田遼(36=THE BLACKBELT JAPAN)が会見に登壇し同大会で引退することを発表した。
千葉大出身で現在36歳の岡田は2012年にプロデビューこれまで25戦を経験。戦績は17勝6敗となっている。RIZINにも出場しているが、キャリアのほとんどを修斗で過ごしてきた。
スーツに赤のネクタイを着用した岡田は会見が始まる前からメディア関係者にあいさつ。笑顔も見せていたが、会見では真剣な表情で現役引退を口にした。
「NTTdocomoプレゼンツ『Lemino修斗1』の記念すべき第1回大会で僕が手を挙げさせていただきまして、この大会、この試合で現役引退することを決めました」
バンタム級の岡田だが、引退試合の相手には普段、フェザー級で戦っている弥益ドミネーター聡志を指名した。
「プロモーターから『岡田、引退試合は誰とやりたい? ざっくばらんに本心を聞かせてくれ』と言っていただきました。そのときに『最後は弥益さんとやりたいです』と回答させていただきました。
彼とは同い年でして、彼は超有名国立大学の大学院まで出たすごく聡明なエリートです。インテリジェンスとファイティングスピリッツの絶妙な塩梅が(自分にとって)ずっと好きな選手。同世代ですし、最後に引退試合で彼と手合わせできて現役生活を終えられるならこんな幸せな格闘技人生はないなと思いました。結構トリッキーなこともやるんですけど、高学歴なのに結構打ち合ってスリリングな殴り合いとかする選手なので、そういったところも含めて魅力的なファイトスタイルの選手だなと」
引退後はプロモーターとして修斗に関わる予定だ。最後の試合を前に格闘技界の現状への思いも交えつつこう意気込んだ。
「昨今の……揶揄するわけではないのですけれども不良なアンダーグラウンドな喧嘩の延長線上のような格闘技界ではなくてですね、きちんとした井上尚弥選手であったり、平良達郎であったり、しっかりと毎日自己研さんを積んだアスリートが戦う場としての修斗であってほしいという願いを込めて、彼(弥益)とだったら美しいMMAを残せるなと。後続の未来につながる選手た子どもたちがLemino修斗で僕らの試合を見て出たいって思ってくれるような試合をして第1回大会を締めくくりたい」
