上沼恵美子、大手プロダクションから“引き抜き話”の過去告白「行ってたら、さあどうなったでしょうね」
タレントの上沼恵美子が14日、ABCラジオ『上沼恵美子のこころ晴天』(月曜正午)に出演。姉妹漫才の海原千里・万里の海原千里として活動していたころの“人生の分岐点”について語った。

渡辺プロ、北島三郎の事務所から“オファー”
タレントの上沼恵美子が14日、ABCラジオ『上沼恵美子のこころ晴天』(月曜正午)に出演。姉妹漫才の海原千里・万里の海原千里として活動していたころの“人生の分岐点”について語った。
上沼はかつて“引き抜き”のターゲットだったとし、東京の芸能事務所が来阪していたという。「劇場に見に来て、『こっちに来ないか』っていうのはあった。ウチらも」と打ち明けると、「ただ、(所属)プロダクションが当時、黙ってた。やっぱり。『持って行かれたら困る』って」と続けた。
上沼は「昔、プロダクションって、名前言うてもいいと思うけど、渡辺プロって超大手だったんよ。私も憧れのプロダクションだった。ザ・ピーナッツさんとか、伊東ゆかりさんとか中尾ミエさんとかすてきな人ばっかりが入ってらして、本当に。クレイジーキャッツさんとか。日本で一番大きな芸能プロダクションが渡辺プロだったの。そこから来て」と説明。
共演の藤崎マーケット・田崎佑一、ABC・北村真平アナウンサーが驚きの声を上げる中、「大阪の元ストリップ劇場の寄席。トップホットシアターいう、やりにくい横に広~くて、奥のない、踊り子さんが踊りやすいようなとこ。改装もしないでそのまま寄席にしてたんだ。そこへ、渡辺プロが見に来たの。それを半年ぐらいたって聞いたんだけどね。当時の(事務所)社長が『黙っとけよ』って言ったの。『行ったら困るから』って」と回想。
上沼が「まあ、(東京へ)行っとってもあかんかったと思うけどね」と謙遜すると、田崎は「分からないですよ」と発言。上沼は「でも、ホントうれしかったんよ」と光栄に感じていたとし、「それと憎んだな。その事務所を。『よう黙ってたな』って。言うだけでも言ってくれたらええのに」と振り返った。
また、上沼はたびたび触れている、北島三郎の歌謡ショーの前座で富山・滑川を訪れた際に北島から歌手に誘われたことに言及。漫才の間に歌を挟むと、モニターでチェックしていた北島から楽屋に呼ばれ、歌唱者を妹の上沼と確認した上で、「くだらない漫才やめて、東京へおいで」と言われたという。もともと歌手志望の上沼は「私のすごい勲章」といい、「北島さんのお家から学校行って。『そういうことをしてる子がいるから』って言うてた」と内容を改めて明かした。「どんなうれしかった」と感激したが、結局、漫才デビュー間もないころで、ショックを受けていた相方の姉を気遣って断念した。
上沼が「考えてみると、自慢になりますが、渡辺プロ、そして北島先生の事務所。これ行ってたら、さあどうなったでしょうね」と口にすると、北村アナは「結構、『人生の分岐点』かもっていうポイント」と指摘。上沼は「分岐点多いのよ」と肯定した。
