オダギリジョー、高石あかりのコメント力に脱帽「僕も役者としてなんでこういう話ができないのか」
俳優のオダギリジョーが14日、都内で行われた映画『夏の砂の上』ティーチインイベントに、共演の高石あかり、メガホンをとった玉田真也監督とともに出席。高石のエピソードトークに脱帽する一幕があった。

『夏の砂の上』ティーチインイベントに出席
俳優のオダギリジョーが14日、都内で行われた映画『夏の砂の上』ティーチインイベントに、共演の高石あかり、メガホンをとった玉田真也監督とともに出席。高石のエピソードトークに脱帽する一幕があった。
本作は、松田正隆氏が手がけた読売文学賞戯曲・シナリオ賞受賞作品を、気鋭の演出家・玉田氏が監督・脚本、オダギリが主演・共同プロデューサーを務め、映画化したヒューマンドラマ。雨の降らない夏の長崎を舞台に、幼い息子を亡くした喪失感から、幽霊のように坂の多い街を漂う小浦治(オダギリ)が、ひょんなことから共に暮らすことになっためいの優子(高石)と同居生活を送ることになり……、というストーリーが展開される。
事前にXで募集した質問が入った質問箱から「ロケ地巡りを考えているのですが、おすすめスポットはありますか?」という質問を引いたオダギリは「治の家があったところが稲佐山の方なんですけど、そのてっぺんに展望台があって、そこからの長崎の夜景はきれいでしたね。リアルなやつ出しちゃいました(笑)」とおすすめし、高石は「治の家自体が長崎にあるので、必死に探していただくのも楽しいかもしれません」とにっこり。これにオダギリは「ちなみに今、売ってるらしいですよ」と打ち明け、300万円程度で売っていることが判明した。
また、鑑賞後の観客からの質問に答える一幕もあり、中高生くらいの少女から「映画を見たあとに、治と優子がどういう人生を歩んでいくか気になったんですけど、2人はどういう人生を歩んでいくと思われますか?」と質問を受けると、オダギリは「あらすてきな(質問)ねえ。なんかよく育ってる感じがね」と感嘆し、隣に座る母親に「いいお子さんになって良かったですねえ」と笑顔で声をかけた。
さらに、ラストシーンについて高石が「水をかけるシーンを撮り終えて、あの(ラスト)シーンだったんですが、私の中でたくさん成長させてもらっていて、水をかけ合うというところで個人的にお芝居についてほんの一瞬だけつかんだ何かがあって、そのあとに『おじちゃんありがとうございました』とお辞儀するときに交わした(オダギリの)目線が今でも忘れられなくて、『うわっ!』って自分の中で思って、(うわって)思っている顔をしていると思います」と撮影エピソードを明かすと、オダギリは「(コメントが)上手じゃないですか。もう1回見たくなりますよ」と脱帽。
最後に、コメントを求められたオダギリは「僕も役者としてなんでこういう(高石のような)話ができないのかなと反省してしまうくらいなんですが、きっと僕にもそういう生々しい瞬間はたくさんあって、それが映像にもちゃんと収められているはずですし、そういうものを自分も再確認したいなと思うので、僕ももう1回見たいと思いました」と吐露し、「皆さんももう1回、もしくはお近くの知り合いの方に感想を広めてください」とお願いした。
※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか
