外国人男性が深夜のインターホン、「こんな時間に?」入浴直前の女性はパニック…思わぬ正体に称賛「決め付けはいけない」

深夜のインターホン、モニターには外国人らしき見覚えのない男性が映し出されている。恐怖を覚え、パニック状態に陥った瞬間が一転。男性が話し始めると、思いがけない展開になった。実は、裏手に住むインド人男性が、愛車のルームランプの消し忘れを知らせてくれたのだ。2児を育てる当事者の女性が、SNSで驚きの体験談を報告。親切心の大切さが伝わるエピソードは、多くの共感を集めている。

夜中に自宅ピンポンから驚きの展開(写真はイメージ)【写真:写真AC】【写真:写真AC】
夜中に自宅ピンポンから驚きの展開(写真はイメージ)【写真:写真AC】【写真:写真AC】

午後11時過ぎ「シャワーしようと思ってちょうど全裸になったところで家のインターホンが鳴る」

 深夜のインターホン、モニターには外国人らしき見覚えのない男性が映し出されている。恐怖を覚え、パニック状態に陥った瞬間が一転。男性が話し始めると、思いがけない展開になった。実は、裏手に住むインド人男性が、愛車のルームランプの消し忘れを知らせてくれたのだ。2児を育てる当事者の女性が、SNSで驚きの体験談を報告。親切心の大切さが伝わるエピソードは、多くの共感を集めている。

「23時過ぎ シャワーしようと思ってちょうど全裸になったところで家のインターホンが鳴る
え?こんな時間に??誰が??
とりあえずタオルで前面だけ隠してカニ歩きしながらリビングのインターホンのモニターを見た
そこに映っていたのは外国人らしき男性
ますます何???と頭プチパニック
『はーい??』
と あからさまに怪しんでいる声で出てしまった
すると
『コンナジカンニゴメンナサイ、トナリノアパートノカタデスケド』
そういえば裏のアパートにインド人の家族が住んでいる
『あー、はい!』
『ソコノ、クルマノ、ルームランプガツイテイルノデ、バッテリーガアガッチャウトオモッテ。ゴメンナサイネ、コンナジカンニ』
『!!あー!ありがとうございます!!すみません!ありがとうございます!!!』
ペコッとお辞儀をしてニッコリして去って行く姿に今すぐ玄関飛び出してありがとうのハグをしたい気持ちだったけれど、わたしは全裸
ちょうどタイミングよく2階から降りてきた娘に車のルームランプついてるってよ! と伝えて再びカニ歩きで浴室へ戻りました
ありがとう裏のアパートのインド人さん」

 スレッズに体験談を投稿したのは、mido(@midream_blue)さん。戸建て住まいで、22歳の娘、高校生の息子を育てている。

 最初は不穏な空気が流れたが、親切な行動に心を打たれる結末に。「先入観はよくないと頭では分かっているつもりでしたが、夜遅くに心当たりのない外国人男性が玄関前に立っていたら、きっと誰でも驚いてしまうと思います。私もけげんな態度で対応してしまい、後悔しました。ありがたいやら申し訳ないやらで罪悪感しかなかったです。怪しんでしまってごめんなさいって。それに、もしかしたら怖い事件に巻き込まれるんじゃないかという恐怖心があったのでホッとしました。全裸だったこともあり、何か起きてもすぐに対応できなかったですし」と、笑顔で振り返る。

 ちなみに、インド人家族は3児の子育て家庭。「そのインド人男性は日本語を話せますが、奥様はあまり話せないようです。小学生と幼稚園児のお子さんがいて、朝の幼稚園バス待ち時などに何度かあいさつをしたことがあります。お子さんは、こちらが手を振ると振り返してくれます」。最近3人目の子どもが生まれたという。

 投稿は2.4万件のいいねを集める大反響。「こちらの投稿見てホッコリしました」「うちアパートですけど、隣、我が家の上、斜め上と我が家以外みんなインド人とか、色んな方住んでますけど、ほんとみんな親切です。警戒心を持つことも大切ですし、私も結構警戒する方ですが、みんながみんな悪い人ではないというお話ですね」「そんな奇特な人も居るんですねぇ…」「優しいインド人の方に感謝ですね」と共感が広がった。

 さらに、「我が家も全く同じことありました!! 通りがかりの外国の方が、遅い時間だったけどピンポンしてくれて車のランプがつきっぱなしなのを教えてくれました」「それ、嬉しいですね! わたしはつい10日ほど前、ルームランプ点けっばでバッテリーが上がり、ロードサービスのおせわになりました 出かけようとしてたのに、予定が狂い過ぎて、参りました」「うちもありましたー! 数年前の24時過ぎだったかな? 見た目やんちゃな男性で。ためらったけど出たら同じ内容でした! 彼女さんと一緒で。感謝申し上げました」など、同様の体験談も。また、「見掛けや日本人では無いから等と、決め付けてはいけないのですね」。さまざまな意見が寄せられている。

「もう少し警戒心を持った方がいいということにも気付かされました」

 実は後日談があるという。「私の母が次の日にごみ集積所で、インド人男性とお会いしたそうです。前日のことを母に話して、あんなに遅い時間に行ってしまって迷惑じゃなかったかと心配していたそうです。教えに行くことをためらったそうですが、もし車のバッテリーが上がってしまったら大変と考え、教えてくれたそうです。本当に親切な方だなーって思ってます。ありがたいです」。感謝の思いがあふれる。

 反響が広がった中で、多様な意見に触れた。midoさんは改めて見つめ直したことがあるといい、「外国人だから悪い人というわけではないと思います。日本人でも外国人でも、いい人も悪い人もいます。だけど、一部の人が事件を起こすと、『その国の人全員が悪』というようなイメージがどうしてもついてしまいます。(外国人を)警戒するという内容のコメントがあった一方で、インドや他の国の方にとても親切にしてもらったというエピソードもたくさんコメントでいただきました。私たち日本人が、外国の方にポジティブなイメージで接してもらえるように、秩序ある行動を心がけないといけないなと思いました」。また1つ学びを得られる出来事になった。

 防犯意識の大切さも再認識。「コメントで何人かの方に言っていただいてハッとしたのですが、『車のルームランプがついていますよ』と言われたら、なんの疑いもなく飛び出して行ってしまうと思います。でも、それがうそで表に出たところで襲われるなど、危険な目に遭うことも考えられます。もう少し警戒心を持った方がいいということにも気付かされました。もっと危機管理能力と防犯意識を高めないといけませんね」と語る。

 何より実感したのが、人の心のありがたみだ。「みんなの親切が連鎖して優しい世界になったらいいなって思います」と結んだ。

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