SUPER EIGHT・安田章大、髄膜腫の手術で生活変化 後遺症を患い「耳を大事に」

SUPER EIGHTの安田章大が12日、都内で行われたアニメーション映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に出席した。

上映会に出席したSUPER EIGHTの安田章大【写真:ENCOUNT編集部】
上映会に出席したSUPER EIGHTの安田章大【写真:ENCOUNT編集部】

映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に出席

 SUPER EIGHTの安田章大が12日、都内で行われたアニメーション映画『火垂るの墓』音声ガイド付き上映会に出席した。

 スタジオジブリが手掛けた高畑勲監督の不朽の名作アニメーション映画『火垂るの墓』を国内で初配信するNetflix。その作品に新たに収録された日本語音声ガイド(Audio Description)を担当したのが安田だ。音声ガイドは、登場人物の動きや表情、場面の変化などをナレーションで補足し、セリフだけでは伝わりづらい視覚情報を視聴者に届ける目的を担う。

 安田は、2017年に脳腫瘍(髄膜腫)の手術を受けた。自身の視聴体験を通じて音声ガイドの可能性を深く実感したことにより本イベントに参加したという安田は「髄膜腫という手術をしたことにより、光過敏という後遺症を患いました。光過敏というのは、家のなかでテレビを見ていたりするにしても、部屋の電気を暗くして光の刺激をなるべく少なくしてという生活をしていました。そのなかで、自分自身、耳を大事にしていて、耳からもらった情報を大切に、自分の感情を体に落とし込むということをしていました。手術をしてから特に生活スタイルが変わったんです」と語っていた。

 そんな思いで挑んだ音声ガイド。安田は「僕自身、言葉の持つ温度や湿度、匂いのようなものを考えるようになりました」と語ると「仕事をする上で、言葉によって痛みを覚えたり、傷つけられてきたりっていう経験をしてきている身なので、自分自身が言葉に嘘のないような感情で向き合う必要があるんじゃないのかと思っていたんです。日々精進していた中で、こういう声のお仕事という出合いがあったので、こういう活動は大切にしていきたいなと思っています」と胸の内を明かしていた。

 安田は「僕が好きで読んでいた本に、言葉というものを相手に届ける時は、相手をハグするように届けなきゃいけないんだよというフレーズに出会ったんです」と明かすと「これからいろんな言葉を届けるにあたって、自分が発言する言葉に覚悟を持ち、自分自身で優しさをちゃんと含んで相手に届けていきたい」と未来に思いをはせていた。

 イベントには、新潮社コンテンツ事業室長・矢代新一郎氏、Netflix Drector,Dubbing-APAC・吉野菜穂子氏も参加した。

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