【PR】「僕は1000人の中の1人に選ばれた」 にしたん社長が成金イメージで隠す“本当の顔”

個人資産300億円、総工費30億円豪邸、8000万円の愛車……にしたんクリニックなどを運営支援するエクスコムグローバルの西村誠司社長は、「大金持ち」であることを隠さずに「成金」と呼ばれることも“良し”としている。そんな希少な存在であるからこそ、多くの人々に関心を寄せられる。ENCOUNTも以前から西村氏に注目しており、このたび単独インタビューを実現。その歩みとマインドに迫った。

自身の歩みと思いを語ったエクスコムグローバル社長の西村誠司氏【写真:ENCOUNT編集部】
自身の歩みと思いを語ったエクスコムグローバル社長の西村誠司氏【写真:ENCOUNT編集部】

波瀾万丈の子ども時代、苦労が絶えなかった起業後

 個人資産300億円、総工費30億円豪邸、8000万円の愛車……にしたんクリニックなどを運営支援するエクスコムグローバルの西村誠司社長は、「大金持ち」であることを隠さずに「成金」と呼ばれることも“良し”としている。そんな希少な存在であるからこそ、多くの人々に関心を寄せられる。ENCOUNTも以前から西村氏に注目しており、このたび単独インタビューを実現。その歩みとマインドに迫った。(取材・文=柳田通斉)

 インタビューは、エクスコムグローバル本社の応接室で行った。約束の時間になり、姿を見せた西村氏は柔らかい笑みを浮かべて「ようこそ、いらっしゃいました」。私も含めてENCOUNTスタッフ3人の顔を確認するや、「こちらの方、初めてですよね」と言い、すぐに名刺を出した。

 貫禄はあるが、腰は低く、目が優しい。その一方で、パブリックイメージは「大金持ち」「成金」「派手好き」。そのことをどう思うのかを最初に聞くと、西村氏は本音を返した。

「実際に成金ですからね(笑)。こんなベタな成金っていないですよ。絵に描いたような。それに一番分かりやすいですから。ネットでいろいろ言われると嫌な気持ちになることもありますが、それはたくさんの人に見られているバロメーターにもなります。自分としては、戦略的に考えたことがそのまま進んでいるので『やっぱりな』と思っています」

 西村氏は名古屋市で生まれた。生活保護を受ける家庭で育ち、中学時代から新聞配達のアルバイトを経験した。焼き鳥店を経営していた父親が体調を崩したためだ。母親はアルコール依存に陥り、西村氏は苦学の末に名古屋市立大経済学部を卒業。1993年4月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社した。そして、2年後の95年には現在の会社を起業し、海外用レンタル携帯電話事業を開始した。ここでもさまざまな苦労がありながら、「イモトのWiFi」のヒットで業績アップ。今でこそおなじみとなったCMなどでインパクトを残す路線は、2013年から始まったという。

「その1年前、エクスコムグローバルの企業CMを作りました。きれいな仕上がりでしたが、これは自己満足で、人々の心には刺さりませんでした。そこで2013年に出したのが、何を聞かれても『イモトのWiFi』と答えるCM。これは大きな反響をいただきました。2017年には八代亜紀さんが歌唱した新CM曲が大きな反響を呼び、全国ネット番組にスポットCMをどんどんと出しました。その頃から会社の成長がさらに加速し、『イモトのWiFi』が3年連続でCM好感度ランキングトップ10に入ったのです」

総工費30億円の大豪邸で行った2025年度エクスコムグローバル入社式【写真:増田美咲】
総工費30億円の大豪邸で行った2025年度エクスコムグローバル入社式【写真:増田美咲】

ピンチを救った逆転の発想

 2019年11月25日には、東京・渋谷に自由診療ができる美容医療クリニックの「にしたんクリニック」を開業。すると、その2週間後の12月8日、中国・武漢で最初の新型コロナウイルス感染者が発症した。未知のウイルスは猛威となり、瞬く間に世界へ拡散。日本でも海外渡航が難しい状況となり、「イモトのWiFi」の売り上げは皆無に等しくなった。

「正直、きつかったです。特に初めて緊急事態宣言が出た4月は『これは簡単に収まるものじゃない。とんでもないことになった』と思いました。当初、銀行がどこも冷たかったのもありました。ただ、4月になって20億円の借入ができることなり、最大の危機をしのぐことはできました」

 だが、このままでは会社が破綻してしまう。西村氏はここで「逆転の発想」を働かせた。

「4月の時点で『イモトのWiFi』の売り上げは98%減でしたが、コロナが追い風になる分野のビジネスを考え、7月20日にPCR検査事業を発案しました。そして、8月24日に検査開始、9月28日にはテレビCMをスタート。まだ、うまくいくのかも分からないうちに準備をしての実現です。この流れは自分でも『ミラクルだった』と思います。創業25年間の血のにじむよう努力、苦労、失敗の積み重ねがマグマのように溜まり、この時に爆発したのだと思っています。銀行からの借入も最終的には35億円まで広がり、事業展開の後押しになりました。そして、検査開始115日目には1日1億円の売り上げが出るようになりました」

 結果、エクスコムグローバルはV字回復を成し遂げ、飛躍的に成長。西村氏はこれを機に以前から取り組んでいた「社会貢献」への動きを加速させた。2021年に、総額1億円を給付する看護師支援プロジェクトを開始。その他にも、福祉団体、医療研究機関などへの寄付を繰り返し、障害のある子どもたちの状況を知らせる動画制作の運営費も支援している。

「さかのぼれば、私は大学時代に葬儀屋でアルバイトをして約800人を見送りました。創業してからも、骨折をきっかけに右腕が神経麻痺で全く動かなくなった経験があります。それが1年間続き、幸いにも受けた鍼治療が効いて少しずつ動くようになったのですが、今でも痺れはあります。これらの経験で『五体満足であることや、何気ない日常を送れることは当たり前ではない。体が不自由な人たちには、特に優しくしないといけない』と実感しました」

30億円豪邸内のプールで楽しむ西村誠司氏【写真:増田美咲】
30億円豪邸内のプールで楽しむ西村誠司氏【写真:増田美咲】

こどもホスピスや医療研究機関への寄付で運営をサポート

 コロナ禍中には、重い病気を抱える子どもたちと家族を対象にした施設「こどもホスピス」を訪問する機会があったという。

「施設を運営されている方の娘さんは、闘病していた6歳の時に『みんなで行った鴨川の海が楽しかったから、もう1度連れて行って』と言い、家族でそれを実現したそうです。喜んだ娘さんは楽しい思い出を胸に、その翌日に亡くなった。こういったご家族を少しでも支援したいと思い、施設に寄付をさせていただきました」

 この寄付をきっかけに、世界最先端の医療研究に取り組む小児科の医師たちと対面。日本での研究成果が海外で活用され、命が救われている現実も知ったという。

「新しい治療法の研究をしている現場を見させていただき、感動しました。そして、こうした研究が前進して『笑顔になれる人が増えてほしい』との思いで、医療研究機関にも寄付をさせていただいています」

 500人の看護師に対して1人20万円ずつ、計1億円を寄付した看護師支援プロジェクトは、国会の予算委員会でも社会貢献の事例として紹介された。実際にコロナ禍中で体を張って患者と向き合っていた人々から感謝の声が多く届き、西村氏は「喜んでいただけたようで本当に良かったです」と実感を込める。

30億円豪邸内のプールで楽しむ西村誠司氏【写真:増田美咲】
30億円豪邸内のプールで楽しむ西村誠司氏【写真:増田美咲】

「僕はいい意味で、1000人の中の1人に選ばれたと思っています」

 人を喜ばせたい――。

 このシンプルな思いが、西村氏を突き動かす。現在は自身のTikTokを通して「シングルマザー、ファザーに旅行プレゼント」「中学生・高校生・仲良し家族を30億円豪邸にご招待」「北海道東川町のお米プレゼント」など、さまざまな企画を実施している。

「とにかく、人が喜んでいる姿を見ることが好きなんです。自分では社会貢献をしている意識はないのですが、『人の役に立つ生き方をしていきたい』とは思っています。世の中、1000人いたら999人は自分本位の生活をしても構わない。ただ、僕はいい意味で『人の役に立つ生き方』をするよう、1000人の中の1人に選ばれたと思っています。だから、人のために汗をかかなければいけないし、納税も嫌じゃない。高くてもいいんです。『重いものを背負うために選ばれた』と思っていますから」

 経済的に恵まれなかった子どもの頃、事業が前進しなかった時代を乗り越え、個人資産300億円の今がある。人を喜ばせるために、音楽イベント「TOKYO IDOL FESTIVAL」(TIF)も4年連続で特別協賛。イベント名に並ぶ「supported by にしたんクリニック」の文字はおなじみとなった。TIFは「アイドルフェスの最高峰」と位置付けられ、今年も例年通り、東京・台場周辺を舞台とし、8月1日から3日間開催。全国のアイドルたちが輝き、ファンの歓喜する姿が見られる真夏の恒例行事だ。西村氏も会場に足を運ぶ予定だという。文字通り、喜びがあふれる空間。西村氏の目はさらに優しくなるに違いない。

□西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年5月20日、愛知・名古屋市生まれ。生活保護を受ける家庭で育ち、中学時代には新聞配達のアルバイトを経験。名古屋市立大経済学部を卒業後、93年4月、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)へ入社。2年後の95年には現在の会社を起業。海外用レンタル携帯電話事業を開始し、19年のにしたんクリニックの立ち上げを皮切りに、20年にPCR検査事業、22年に不妊治療専門クリニック・にしたんARTクリニックなどを展開。飲食店事業も手掛けている。24年夏、総工費30億円の自宅が都内に完成。TikTokでは「個人資産300億円」と記している。

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