東ちづる、マイノリティーパフォーマー集団の目標は“解散” 三ツ矢雄二らと公演

俳優の東ちづるが9日、自身がプロデュースするマイノリティーパフォーマー集団「まぜこぜ一座」の舞台公演『月夜のからくりハウス~楽しい日本でSHOW!?~』記者発表に出席した。都内で行われた同発表会では声優の三ツ矢雄二らと共に、同公演をアピールしていた。

記者発表に出席した東ちづる【写真:ENCOUNT編集部】
記者発表に出席した東ちづる【写真:ENCOUNT編集部】

舞台公演『月夜のからくりハウス~楽しい日本でSHOW!?~』

 俳優の東ちづるが9日、自身がプロデュースするマイノリティーパフォーマー集団「まぜこぜ一座」の舞台公演『月夜のからくりハウス~楽しい日本でSHOW!?~』記者発表に出席した。都内で行われた同発表会では声優の三ツ矢雄二らと共に、同公演をアピールしていた。

 まず東は「2017年に旗揚げ公演したとき、たくさんのメディアがお越しいただいて、芸能界にまぜこぜの社会の扉が開くんだなと大きく期待したのですが、ほとんど報道されることがありませんでした。大きな壁が見えました。メディアがアップデートすれば、社会にも大きく影響を与えるのではないかと毎年舞台公演を繰り広げています」とこれまでの経緯を語った。

 しかし、「まぜこぜ一座」は解散が目標だという。東は「私たちの活動が不要になることを目指しています。早くやめたいです」と笑顔を見せる。また、東は「ドラマや映画などのフィクションの世界で、障がいを乗り越えるようなマイノリティーが主役の話でもいいのですが、そればかりではなくて、マイノリティーの人が普通に脇役となるような設定になればいいなと思っています。そういう部分では日本は進んでいるとは思えないなあ」と問題を提起していた。

 2017年にテレビ番組で“ゲイ”であることをカミングアウトした三ツ矢は「昔、私たちは日陰の存在として隠して生きていました。今は“LGBTQ+”の存在を知ってもらえている時期なのではないかと思っています。これからもっと、マジョリティーの方々と同じように生活できればと思っております。G7の中でも同性婚ができないのは日本だけ。そのあたりにも切り込んでいければいいなと思っています」と心境を吐露。東は「いろいろな分断が生じるような状況もありますが、全ての人は人間なので、カテコライズして分断していることはおかしい。それを説教くさくなくエンターテインメントとして伝えていければいいなと思っております」と熱弁を振るっていた。

 また、当日は映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~』(2024)のU-NEXTなどでの配信も発表された。東は「私たちにとってはめちゃくちゃ大きな一歩です。映画館に足を運ぶができない方々にも見ていただくことができる。私たちは映画を制作することはできたのですが、配給は全く素人でした。その先のとにかく配信がしたかった。映画館で実績があれば配信の道があると聞いていました。数か月かけて決まったのでうれしいです」と語っていた。

「まぜこぜ一座」は、義足、車イス、トランスジェンダー、ドラァグクイーンなど、ユニークな特性の17年に旗揚げしたパフォーマー集団。同公演は各ジャンルで活躍するまか不思議なパフォーマーたちがくりひろげるエンターテイメントショーとなっている。渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて27日に上演される。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください