「歌詞が書けません」木村カエラの“引退危機”救った夫・永山瑛太の言葉とは
歌手でモデルの木村カエラが6日、日本テレビ系『おしゃれクリップ』(日曜午後10時)に出演。スランプに陥った過去と、それを救った夫の言葉を振り返った。

永山から「考えちゃダメだよ、歌詞なんて」
歌手でモデルの木村カエラが6日、日本テレビ系『おしゃれクリップ』(日曜午後10時)に出演。スランプに陥った過去と、それを救った夫の言葉を振り返った。
木村は2010年、俳優の永山瑛太と結婚。同年には第1子となる男児、13年には第2子となる女児を出産した。
番組中、MCの山崎育三郎が「音楽制作とかクリエイティブなものを、ママやりながら。そこの葛藤はなかったんですか?」と聞くと、木村は「あった」と即答。「本当に、これは贅沢な悩みだと思うんですよ。子育てできている時点でものすごい幸せなことなので」と前置きの後、「でも、自分のことを置いておいて私が育てないと。子どもの命なので」と述べると、「必死に育てるじゃないですか。自分よりも大切なものがってよく言いますけど、本当にその通りで。で、そうするとやっぱり、今までいろんな映画を見たり、音楽を見たり。いろんな芸術を見たりしてインプットしてきたものが全部無くなっていく。その作業する時間が無くなってしまう。で、そしたらその後、スランプに陥ってしまって……」と告げた。
木村は「歌詞が書けないってなって。スランプだった自分がつらすぎて、もうこんな状態で作品を産み出して待ってくれている人に見せる自体、自分の中で納得がいってないのに、本当に申し訳ない。だから、これはやめた方がいいんじゃないか」などと考えたことを回想。「失礼だと。歌に対しても、応援してくれる人に対しても」と語り、「それから抜け出すのにめちゃくちゃ時間がかかりました。子ども育てた4~5年分、かかりました」と打ち明けた。
山崎が「どうやって抜け出せたんですか?」と質問すると、木村は「コロナがありましたよね。そのコロナの時に家から出れなくなって。ライブもたくさん無くなったんです、決まってたものが」と説明。「歌えない期間がかなり長くなったら、だんだんと自分の中からフツフツフツと。なんか夜空の星みたいにチカッ、チカッって見えてきて、自分の感覚が。あれ? 出てきた……みたいな。そしたらだんだん、歌いたい!ってなってきて。そこからは、こんなに歌が歌いたいって思うこと自体がありがたいって。本当に大好きなことなんで、前向きに進むことができたっていうのがありました」と明かした。
これを受け、共演の井桁弘恵が「そういう時って、旦那さまに相談したりするんですか?」と聞いた際には、「20周年の時とかの曲も、すごいありがとうの気持ちが増えすぎて。1個の曲なのに10何個も歌詞ができちゃって。もう何を書いたらいいか分からないってなっちゃった」と発言。その時、永山が「どうした?」と声をかけてくれたそうで、「歌詞が書けません。自分が一体、何を言いたいのかが分からない」と返したところ、カウンセリングのように「あなたは今、20周年迎えてどう思ってますか? 色は何色ですか? 形はなんですか?」などと問われたという。
木村は、「なんで歌ってきたんですか?」との質問に「歌を歌ったら幸せになる」と回答。「そのインタビューを終えた15分後に歌詞ができた」そうで、永山からは「これでいいんだよ、書きたいこと。だって、歌が好きだから歌ってきたんでしょ? みんなが幸せになるから歌ってきたんでしょ? いいじゃん、これで」と言われたという。
続けて、「考えちゃダメだよ、歌詞なんて」とアドバイスされたことも告白。木村は「すごい上から」と笑いつつ、「その時はすごく力をもらいましたね」と感謝した。
