山田邦子、デビュー45周年に感慨「もう老後です」 乳がん闘病も経験で「友達がいっぱいできた」

タレントの山田邦子が4日、都内で行われた主演舞台『ジャニス』の取材会に出席。芸能界デビュー45周年を迎えた心境を語り、これまでのタレント活動や闘病経験を振り返った。

取材会に出席した山田邦子【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に出席した山田邦子【写真:ENCOUNT編集部】

座長を務める『Room NO.925』の第1回公演『ジャニス』

 タレントの山田邦子が4日、都内で行われた主演舞台『ジャニス』の取材会に出席。芸能界デビュー45周年を迎えた心境を語り、これまでのタレント活動や闘病経験を振り返った。

 山田が座長を務める『Room NO.925(ルームナンバー・クニコ)』は、山田と俳優歴を持つプロデューサーの難波利幸氏が、22年振りにタッグを組み、おもしろい芝居を作ろうと立ち上げた企画。8月20日から東京・銀座の博品館劇場で第1回公演『ジャニス』を上演する。

 1980年に芸能界デビューを果たした山田は、「テレビ、ラジオを応援していただきまして、45年でございます。記念の年にまた舞台をできることがとてもうれしいです」と感慨深そうにコメント。「65歳なんで、もう老後です。楽しいことだけやっていこうという中で、一発目に来たお仕事でちょうどよかったと思いました」と笑顔を見せた。

 45年の芸能人生を振り返り、「ピン芸でデビューしたので友達がいませんでした。学校では人気者でしたが、ちょっととんがっていました。応援していただいたり、いろんな目にあってきて、今、振り返ってみれば、人に支えられ、人に助けられたとつくづく思っています」と感謝した。

 2007年に乳がんが発覚し、摘出手術を受けた。闘病経験に触れて、「1人ぼっちでは何もできない。先生や看護師さんがいなくてはダメ。ボランティアの方々や同じ立場の方々が『頑張ってね』と言ってくれた。そういう方々に触れて、友達がいっぱいできました。今、幸せです。時間がある限り、お友達とも過ごすし、仕事もします。感謝ですね。これが若い時と変わったことで学んだことです。いろんなことに感謝しています」と思いを述べた。

 最近、自身の主演映画を観賞する機会があったことを説明すると、「20代の私は一生懸命やっていました。でも下手くそでした。その勢いや若さは輝かしいものがあって、それを応援していただいていたんだと振り返りました。45年は今思うとあっという間ですけど、ちゃんと積み重ねてきたんだと思います」としみじみ。

 50周年へ向けての思いを聞くと、「50年ってすごいですよね。とにかく目の前の45年を一生懸命やる。もうガタガタなのよ。64歳までは元気だった。急にヨボヨボなの。去年だったら、すべてを見せてあげられた。ぴちぴちしていたの」と豪快に笑い、「50年考えていないけど、おもしろいことをやっている自分でいたいです」と抱負を語った。

 本作の物語は、1990年代に活躍し解散した伝説的な5人組ガールズバンド「ガーネット」の元メンバーのもとにメンバーだったデボラが亡くなったと訃報が届くことから始まり、山田は、解散後行方知れずだったジャニスを演じる。取材会には、山像かおり、橋本祥平、水谷あつし、プロデューサーの難波氏も出席した。

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