横浜流星&広瀬すず、W主演でベストセラー恋愛小説を実写映画化 藤井道人監督で2026年公開

俳優・横浜流星と広瀬すずが、凪良ゆう氏の同名小説を原作にした映画『汝、星のごとく』でダブル主演を務めることが3日、発表された。監督は藤井道人氏が務め、2026年に公開される。

ダブル主演を務める横浜流星(左)と広瀬すず【写真:(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会、(C)凪良ゆう/講談社】
ダブル主演を務める横浜流星(左)と広瀬すず【写真:(C)2026「汝、星のごとく」製作委員会、(C)凪良ゆう/講談社】

横浜流星「撮影が始まる前から感無量」

 俳優・横浜流星と広瀬すずが、凪良ゆう氏の同名小説を原作にした映画『汝、星のごとく』でダブル主演を務めることが3日、発表された。監督は藤井道人氏が務め、2026年に公開される。

 同作は第20回本屋大賞を受賞し、シリーズ累計発行部数100万部超える恋愛小説が原作。物語の舞台は風光明媚(めいび)な瀬戸内のとある島。京都から島に転校してきた男子高生・青埜櫂(あおの・かい)と、島で生まれ母親と暮らす女子高生・井上暁海(いのうえ・あきみ)が出会い恋に落ちるも、それぞれの抱える運命に翻弄(ほんろう)され、選択に迫られる15年間が描かれる。

 母と2人で暮らしながら漫画家になる夢を持つ櫂を、数々の作品で主演を務め、『正体』(24)、大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(25)、『国宝』(25)などで圧倒的な演技力と奥行きの深い表現で高い評価を得る横浜が熱演。撮影を前に「奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい」とコメントを寄せている。

 また、櫂と島で出会い、大好きな刺繍を仕事にしたいと願う暁海を、天真爛漫(らんまん)な女性から影のある役どころまで幅広いジャンルを演じ分け、『遠い山なみの光』や『宝島』など重厚感のある作品への出演が続く広瀬が好演。「何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらいいな、と思います」と温かなコメントを寄せた。

 監督は『新聞記者』(20)で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞、横浜主演の『正体』で日本アカデミー賞最多12部門で13受賞・最優秀監督賞の快挙を成し遂げた藤井。脚本はNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』(21)、『コード・ブルー』シリーズ、『きのう何食べた?』シリーズなどヒット作品を手がける安達奈緒子氏が担当する。

 キャストとスタッフのコメント全文は以下の通り。

○横浜流星

「コロナ禍でふと手に取った小説が凪良先生の『流浪の月』でした。繊細な心情描写、言葉の力、正しさや現代社会への問いかけ。美しさと残酷さが同居している世界観。全てに心を掴まれ、映画化に携わることができ、転機となった作品になりました。その後も一読者として楽しませて頂き、『汝、星のごとく』に出会いました。読んだ瞬間、瀬戸内海の綺麗な景色の中に、自分が櫂として生きたいと思い、僭越ながら凪良先生、藤井監督に長々と自分の想いを伝え、快く受け取って下さいました。この作品を映画にするなら、人物や世界観を更に魅力的にさせる藤井監督しかいないですし、『流浪の月』でご一緒したすずちゃんが暁海として生きてくれる。奇跡の連続が起き、撮影が始まる前から感無量で、皆様に心から感謝しています。責任を持ってこの作品の素晴らしさを皆様に届けますのでご期待下さい」

○広瀬すず

「演じるのが凄く楽しみだなぁ、と思いながら本を読ませて頂きました。何とも言えない、でも素直な愛のかたちが沢山あり、主人公2人の世界を丁寧に、優しく寄り添っていけたらいいな、と思います。そして、個人的に、いつか藤井組に参加してみたいと思っていたので、監督の現場に立てる日が来た事をとても嬉しく思います。監督と何度もやられている流星くんがいてくれるので、思いっきり頼りたいと思います」

○藤井道人

「『汝、星のごとく』監督の藤井道人です。この作品は、主演の横浜流星の熱い想いから実現した映画であり、その想いに僕も応えたい一心で覚悟を持って鋭意製作中です。また、広瀬すずさんとのはじめての作品創りも心から楽しみにしています。瀬戸内海の美しい景色と、素晴らしい凪良先生の原作、脚本の安達奈緒子さんの繊細な脚本の映像化は自分にとっても新しい挑戦になると思うので、是非応援いただけると幸いです。撮影でお邪魔するロケ地の皆さま、何卒宜しくお願いいたします」

○安達奈緒子

「小説を拝読して、この作品は女性が自分自身として生きることの難しさと孤独、責任を描き切っていると感じました。ですが読み解くうちに、《役割と自由》の間に立たされ、引き裂かれてきたのは女性だけではない、これは全ての人々の苦闘の物語だと気付かされます。櫂と暁海は本当に真面目です。二人を中心に繋がっていく人々も皆同じで、凪良ゆう先生が生み出す人物は全員必死。だから目が離せないのです。彼らの人生を生身の人間たちで表現するとしたら。ぜひ書いてみたいと思いました。横浜流星さんと広瀬すずさんという魅力あふれるお二人が恋人たちを演じ、藤井道人監督が二人の心の移ろいと年月の機微を形にしてくださいます。楽しみでなりません。『汝、星のごとく』はさまざまな愛の物語ですが、全員の切実な叫びでもあると感じています。その声を受け取っていただけたらと思います」

○凪良ゆう

「人は心にさまざまな一番星を持っています。つらいときや悲しいとき、楽しいときに思い出す一番星。恋人、家族、親友……ペットや記憶もそんな星かもしれません。『汝、星のごとく』という小説はわたしの作家人生における一番星のような存在です。二度目の本屋大賞受賞という奇蹟をいただいた贈呈式で、「この小説を応援してくれたすべてのみなさんが、わたしにとって輝ける星です」とお話しさせていただきました。多くの人と巡り逢わせてくれた、この小説はわたしの宝物です。その小説がこのたび映画になります。しかも横浜流星さんと広瀬すずさんという、わたしにとって大切な存在であるお二人と再びご一緒できる幸運とともに。監督の藤井道人さん、脚本の安達奈緒子さんをはじめとした映画チームも、この物語を光り輝かせてくれていることを日々感じています。どうか映画に生まれ変わる『汝、星のごとく』のきらめきが、あなたのもとにも届きますように」

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