MBS・辻沙穂里アナが退社を報告、産休・育休取得経て…阪神→中日移籍のプロ野球選手の夫支えるため「決断しました」
MBSの辻沙穂里アナウンサーが6月30日、同局ラジオ『コトノハ』(月曜午後9時30分)に出演し、同日付での退社を発表した。この日は2018年同期入社の三ツ廣政輝アナとともに出演。2人で入社からの7年間を振り返った。夫が中日の山本泰寛内野手の辻アナは、次男の産休・育休取得中に夫が阪神から移籍し、現在は名古屋で4人暮らし。

夫は中日の山本泰寛、2歳、4歳の2児のママ
MBSの辻沙穂里アナウンサーが6月30日、同局ラジオ『コトノハ』(月曜午後9時30分)に出演し、同日付での退社を発表した。この日は2018年同期入社の三ツ廣政輝アナとともに出演。2人で入社からの7年間を振り返った。夫が中日の山本泰寛内野手の辻アナは、次男の産休・育休取得中に夫が阪神から移籍し、現在は名古屋で4人暮らし。
三ツ廣アナから紹介された辻アナは「お久しぶりです」とあいさつし、「マイクの前に座るのは2年以上前だったと思います」と明かした。三ツ廣アナが「入社した当時は絶対にマイクの前に立つのは私の方が緊張していたのに、今は……」と口にすると、辻アナは「『マイクの距離どれくらい? 口付けないよね?』って、いま」と笑った。そして、三ツ廣アナから「辻アナウンサーは今月、6月30日をもってMBSを退社することになりました。MBSアナウンサーとしては、今日が最後の出演(になる)」と報告された。
8年目の実感を聞かれた辻アナは「実感? 子供いま2人いて、2歳と4歳で、(自分は)産休・育休取ったりしたので。『三ツ廣アナがもう8年?』と思って。同期だけど、ちょっと私、驚いちゃって」とコメント。三ツ廣アナが「さっき言われたんですけど。いや、あなたも8年目ですよ」と言うと、辻アナは「ベテランじゃない!」と発した。新人時代について、辻アナが「新人研修きつかったよね」と話すと、三ツ廣アナは「先生、校長の武川智美アナウンサーからしっかりと指導してもらって。(辻アナは)泣いてましたね」と暴露。辻アナは「言う? そうだよね。泣いて、『涙止めなきゃ』って思えば思うほど止まらなくて。(武川アナから)『1回、トイレ行きなさい』って言われて『ヒィ~ッ』と思いながら、『きょう一日、トイレで過ごしたい』と思った記憶がある」と振り返った。
三ツ廣アナから「最初から(あなたは)優秀で。三ツ廣はドジっ子というか」と言われた辻アナは、「そう。それが良かった。三ツ廣君ができないでいてくれたから」と大笑い。三ツ廣アナから「ホントにそういうところ、変わらないですよね」と指摘された。辻アナは1年目の大阪マラソン出場が「今でも自信になってるかもしれないです」と告白。当時、三ツ廣アナには「絶対イヤ」と本音を吐露していたとバラされた辻アナは、「2か月間しか準備期間なかったし、いつ『“もう無理です”って言おうかな』って2か月、思い続けて。何とか走り切ったのは『やればできる』と思える自信にはなったかな」と話した。明石家さんまがMCを務める『痛快!明石家電視台』のアシスタントも務めた。「いま名古屋に住んでて、名古屋でも放送されてたみたいで、長男の幼稚園の(友達の)ママが『見てました』って声をかけてくれたりして。『すごいことだったんだな』って今さら思います」とした。
職場復帰へ向けて動いたという。拠点を名古屋に移す際に一度、会社に退社を相談すると「『退路を断って、ダンナさんを支えるのも支え方の1つだけど、いざとなったら私自身が働くこともできるっていうのを見せるのも支え方の1つだから、いまここで急いで退社を決めずに1年間、名古屋について行って支えてもいいんじゃない?』っていうのをすごく親身に話してもらって。それで背中を押してもらって、名古屋から大阪に通えないかいろいろ調整して、この春から復帰するつもりでいたんですけど」と打ち明けた。しかし、計算上、移動は可能ではあるものの、アスリートの夫を支えつつ、手のかかる4歳児と2歳児を抱えながらの遠距離通勤は困難と判断。「4月の間、試運転してみて『これは会社に迷惑をかけるだけじゃないか』っていうふうに考えて、退社を決断しました」と説明した。
リスナーには「(これまで)何も言えず、きょうここに久しぶりに来て退社ということで申し訳ないんですけれども、ここまでたくさん支えていただいたことに感謝しています」と思いを伝えた。MBSに関しては「『絶対ここで働きたい』と思って入れた」と言い、「(当時は)『結婚しても子供が生まれても、自分の人生の主役は自分でいたい』とすごく思っていたし、『アナウンサーという夢を叶えたから、その夢を守りたい』って思ってたんですけど。いま、私の人生の主役は間違いなく子供2人で、夫の夢が私の夢にもなったし。そこのことが悲しいかって言われたら、すごく希望に満ちあふれているし、幸せだし、これが私の人生かなと思えているので」と結婚・出産を経ての考え方の変化に言及。
「そう思えたのもMBSで働くママさんアナウンサーも見ていて、『自分の人生を生きている姿がかっこいいな』っていう姿を見せてくださったので、『私の人生はこれで幸せだ』っていうふうに今、思えてるかなと思います。MBSに入ったのは本当に幸運だったなって。運を使い果たしたなって思います」と話した。最終面接後、待機場所で内定の連絡を受けた際は三ツ廣アナと喜び合ったといい、辻アナは「急いで会社戻ったの覚えてますよね」と声を弾ませた。三ツ廣アナが「新たなスタートを心の底から応援して送り出したいと思います」とエールを送ると、辻アナは「今後はMBSアナウンサーではなくなりますが、名古屋で一日でも長く生活できるように、私にできることを頑張って行こうと思っていますので、皆さんもお元気でいてください。きょうまでありがとうございました」と結んだ。
