橋本愛、ドイツの映画業界に感動「週休2日制」 是枝裕和監督との会話で見えた「映画界の希望」

橋本愛やpecoらが28日、東京・Hills House AZABUDAIで開催された「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025」に登壇した。今年で11回目を迎えた本イベントのテーマは「Switch ON!」。カルチャーを軸に“楽しいを発動させる”ことを目的としたトークセッションやワークショップが5部制に分かれて実施された。

イベントに出席した橋本愛(中央)
イベントに出席した橋本愛(中央)

pecoはジャーナリングについてトーク

 橋本愛やpecoらが28日、東京・Hills House AZABUDAIで開催された「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025」に登壇した。今年で11回目を迎えた本イベントのテーマは「Switch ON!」。カルチャーを軸に“楽しいを発動させる”ことを目的としたトークセッションやワークショップが5部制に分かれて実施された。

ブレイク真っ只中も東京→地方移住…44歳人気女優の真っ赤な外車との愛車生活(JAF Mate Onlineへ)

 第3部「女性が導く日本映画のこれから」には、橋本と、是枝裕和監督が主宰する映像制作者集団「分福」のメンバーであるプロデューサー・福間美由紀氏が登壇。映画ライター・月永理絵氏の進行のもと、日本映画界における女性の立場や制作現場の環境改善について意見を交わした。

 福間氏が「肌感覚では女性スタッフは増えてはいるが、まだまだ意思決定層における女性の割合は低い」と現状を伝えると、橋本も「私自身、女性の監督とご一緒したことがあまりありません。衣装部やメイク部は女性の方が多いという認識です」と語り、「是枝監督と以前お話させていただいたとき、女性スタッフが増えるような意志をもって現場を作っていらっしゃる方がいるのは映画界の希望だな、と感じました」と続けた。

 また、映適(日本映画制作適正化機構)の導入による制作現場の変化にも触れ、福間氏は「シッター費用の補助や、女性が悩みを共有できる場もできており、大きな変化だと思います」と述べ、橋本も「労働時間が決まっていることで心身ともにとても働きやすくなりました。限られた時間で高いクオリティーを目指すことで、以前よりも現場にエネルギーが生まれたと感じました」と語った。

 さらに、橋本は国際的な制作環境との比較として「昨年ベルリンで撮影を経験し、労働時間が守られ週休2日制という働き方に感動しました。朝食をとる時間もあり、規則正しい生活が保障されていると感じました」と述懐。福間氏も「作品の内容だけでなく、働く環境の両方をより良くしていきたい」と話し、橋本は「映画業界にはまだ課題もありますが、希望をもって“映画を一緒に作ろう”と誘える時代になってきました。これからも未来のためにできることを続けていきたいです」と締めくくった。

 第4部「占い&ジャーナリングで未来を切り開く! “本当のわたし” の見つけ方」には、タレント・ブランドプロデューサーのpecoと、占星術研究家・翻訳家の鏡リュウジ氏が登壇。SNS時代における自己理解と感情の整理法として注目を集める「ジャーナリング」をテーマに語り合った。

 pecoは「ジャーナリングは知っていましたが、実際にはあまり経験がありません。ただ、息子が1歳になるまで成長記録を日記につけていた時期がありました。今ではあまり見返さないけれど、当時の自分が将来の私にとって宝物になると信じて書いていました」と回想。鏡は「“シャドウワーク”とは、自分の影と向き合う作業。嫌いな相手を通じて、自分自身の内面と向き合うことがジャーナリングの本質」と解説した。

 会場では実際にワークを実施し、pecoは「こうして文字にすることの大切さを実感しました」と語った。さらに鏡が引いた「悪魔」のカードに対し、pecoは「鏡さんの“悪魔”のお話を聞いて背筋が伸びました。自分の中の悪魔とも向き合い、仲良くなれたら、それはもう悪いものではなくなるのかもしれません」と振り返り、来場者と共に自己理解を深める時間となった。

 なお、第1部では作家・金原ひとみ氏と文芸評論家・三宅香帆氏が読書の魅力を語り、第2部では福本敦子氏と大山直美氏がセルフケアについてトークを展開。第5部ではELLE編集局長・坂井佳奈子氏らがイベントを総括し、盛況のうちに「ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2025」は幕を閉じた。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください