“アイドル封印”で臨んだ主演映画 AKB48小栗有以、鏡で研究した表情の使い分け
AKB48小栗有以の主演映画『2025年7月5日午前4時18分』(古川大晃監督)が、今月27日に全国公開となった。同作は、「2025年7月5日に隕石の衝突や大地震など、破滅的な災害が起こる――」と今、世間を騒がせるうわさ話、数々のネットミームをモチーフにしたホラー。23歳の小栗は「アイドル・小栗有以」を封印し、撮影に臨んだという。その思いを聞いた。

映画『2025年7月5日午前4時18分』で主演
AKB48小栗有以の主演映画『2025年7月5日午前4時18分』(古川大晃監督)が、今月27日に全国公開となった。同作は、「2025年7月5日に隕石の衝突や大地震など、破滅的な災害が起こる――」と今、世間を騒がせるうわさ話、数々のネットミームをモチーフにしたホラー。23歳の小栗は「アイドル・小栗有以」を封印し、撮影に臨んだという。その思いを聞いた。(取材・文=イシイヒデキ)
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――主人公・原ハルカは、身の回りで次々と起こる不吉な出来事をきっかけに、平凡だった日常が少しずつ崩れていきます。どんなことを意識して演じましたか。
「これまでは、脚本を読んでキャラクターがたどって来た人生が見えたり、言葉によって感じ取ることができる作品が多かったのですが、この作品はせりふ量が少なく、表情や音、動きで感情を表現するホラーになっています。普段、意識している言葉の言い回しではなく、表情を意識して考え、撮影に臨む前は表情筋をほぐして過ごしていました」
――全体を通して笑顔が少なく、シリアスな演技が印象に残りました。
「今回はアイドルとしての自分を考えずに、ハルカという1人の女性として臨みました。アイドル活動の中で出すことがない表情、驚いた表情、恐怖の表情の使い分けを鏡を見ながら研究しました」
――「新感覚都市伝説ホラー」ということですが、この作品ならではのポイントは。
「ホラー要素に加えて、『世界がこの日どうなるのか?』と7月5日へ向けたカウントダウンの要素、人間の怖さも描かれています。いろんな恐怖に包み込まれて、現実なのか夢なのか分からない感覚になりました。一度見ただけでは回収しきれない謎が詰まっているので、考察しながら楽しめる作品だと思います」
――俳優としての活動が増えていますが、撮影現場ではどんな刺激を受けていますか。
「同世代の俳優さんと共演させていただくと、たくさん学ぶことがあります。息の使い方や目線の送り方、私が知らなかった演技を教えていただき、よりお芝居に興味を持つきっかけになります」
――理想とする俳優像を教えてください。
「有村架純さんに憧れています。お芝居を見ていて、『この演技は台本にどう書いてあるのだろう?』と思う自然な演技をされていて、魅力的に感じています。私も見ている方に、いかにナチュラルにせりふを届けられるかを重要視してお芝居をしています」

ホノルルマラソン挑戦にも意欲
――AKB48の20周年記念シングルでセンターを務めることが決定しました。先輩メンバーの卒業を経て、今年は21期生オーディションが開催されますが、常に変化を続けるグループの中で、どんな存在でありたいと考えていますか。
「新たな世代が私たちにはなかった色を添えてくれたからこそ、AKB48はいい意味で生まれ変わっていったと考えています。私は11年目に突入して、今まで経験してきたことを大切にしながら、後輩たち以上にグループへの思いを強く持っていたいと思っています。若いメンバーができること、先輩メンバーができることを上手くバランスを取っていけたら新たな光が見えてくる気がしていて、私自身も楽しみです。これからのグループに何かを残していけるような存在でありたいです」
――今年の上半期では東京マラソンを完走したことでも注目されましたが、今、新たにチャレンジしたいことはありますか。
「マラソンでは国外の大会、ホノルルマラソンに挑戦したいです。車の免許や乗馬の資格を取得したいと思っていて、バラエティーにもお芝居にも生きてくることだと考えているので、いろんな経験を積みたいです」
――『2025年7月5日午前4時18分』では、夜道でハルカが恐怖に襲われるシーンもありました。小栗さんは私生活の中で、恐怖体験を回避するために対策していることはありますか。
「私は夜道を歩く時、手で拳銃を作って背後に向けています(笑)。柏木由紀さんが、変な歩き方をして変な人が近寄ってこないようにしていると教えてくださって、私は『見ているぞ!』という意味で拳銃を向けています。この作品を見て夜道が怖くなったら、ぜひ、やってみてください」
□小栗有以(おぐり・ゆい)2001年12月26日、東京都生まれ。14年にAKB48・チーム8としての活動をスタート。シングル表題曲『Teacher Teacher』『アイドルなんかじゃなかったら』でセンターを担当し、今年8月13日にリリースされるグループ結成20周年記念シングルでもセンターを務めることが決定している。俳優としては、18年に日本テレビ系『マジムリ学園』で連続ドラマ初主演、23年に『ガールズドライブ』で映画初主演を果たした。163センチ。
「1000人の中の1人に選ばれた」 成金イメージが先行する有名社長の“本当の顔”
●映画「2025年7月5日 午前4時18分」
2025年6月27日(金)池袋シネマ・ロサほか全国ロードショー
https://0705movie.com
ヘアメイク:ITATSU(is)
スタイリスト:大友洸介
<衣装協力>
ワンピース:COCO DEAL/ココ ディール \17,600(税込)
ショートパンツ:COCO DEAL/ココ ディール \13,200(税込)
イヤリング:STELLAR HOLLYWOOD/ステラハリウッド \11,000(税込)
リング:STELLAR HOLLYWOOD/ステラハリウッド \12,100(税込)
ソックス、シューズ:スタイリスト私物
