高石あかり、『夏の砂の上』が審査員特別賞受賞で感慨「すごく大切な作品」 ルイ・ヴィトンの白ドレス姿披露

俳優の高石あかりが出演する映画『夏の砂の上』(7月4日公開)が、13日~22日まで中国・上海で開催された第27回上海国際映画祭のコンペティション部門に日本作品で唯一招待され、21日に行われたクロージングセレモニーで「審査員特別賞」を受賞した。初の上海国際映画祭への参加となった高石は感激の心境を明かした。

映画『夏の砂の上』が第27回上海国際映画祭で「審査員特別賞」を受賞【写真:(C)2025映画『夏の砂の上』製作委員会】
映画『夏の砂の上』が第27回上海国際映画祭で「審査員特別賞」を受賞【写真:(C)2025映画『夏の砂の上』製作委員会】

華やかなレッドカーペットを歩いて授賞式に参加

 俳優の高石あかりが出演する映画『夏の砂の上』(7月4日公開)が、13日~22日まで中国・上海で開催された第27回上海国際映画祭のコンペティション部門に日本作品で唯一招待され、21日に行われたクロージングセレモニーで「審査員特別賞」を受賞した。初の上海国際映画祭への参加となった高石は感激の心境を明かした。

『夏の砂の上』は、松田正隆氏による傑作戯曲を気鋭の演出家・玉田真也氏の監督・脚本で映画化。共同プロデューサーも務める主演の俳優オダギリジョーを筆頭に、高石、満島ひかり、高橋文哉、森山直太朗、光石研ら豪華キャストで送る極上の人間ドラマとなっている。

 今回、高石は中国・上海で開催された第27回上海国際映画祭のクロージングセレモニーに、主演・共同プロデューサーを務めるオダギリジョー、監督・脚本の玉田氏と共に出席した。

 高石はセレモニーを彩るように、肩のアクセントが印象的なルイ・ヴィトンの白ドレスに身を包み登場。華やかなレッドカーペットを歩き、授賞式に参加した。

 日本映画が多数上映されるなか、唯一メインコンペティション部門に選出され、「登場人物たちの感情の揺らぎや、表情の奥に秘められた痛みと優しさを、俳優たちの抑制の効いた演技、静謐なまなざしと繊細な映像美ですくい上げた作品」と評価されていた『夏の砂の上』は、見事に審査員特別賞を受賞。壇上での受賞式に臨んだ。

 興奮の受賞式を終えた後、改めて同作の受賞を振り返り、高石は「私は、玉田監督、オダギリさんにオーディションで選んでいただいた立場なので、こうしてお2人と一緒に素敵な一瞬をともにすることが出来て本当に光栄です、ありがとうございます」と感慨深い様子で語った。

 1993年から始まった上海国際映画祭は、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭として、映画文化の普及と映画産業の発展とを目的に、毎年10日間の会期中に国内外の約500作品が上映されている。

 今回、『夏の砂の上』は今年15本の作品が選出されたコンペティション部門で日本作品唯一の上映となっており、審査員長は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ氏が務めていた。上海国際映画祭の審査員特別賞の受賞は、日本映画では2002年に受賞した『リリイ・シュシュのすべて』(岩井俊二監督)以来、23年ぶり2度目。日本を代表する俳優と、日本映画の第一線で活躍するスタッフが揃って完成させた注目作が、世界各国の映画が集結する国際映画祭で、見事受賞を果たした。

 高石は、「自分の俳優人生にとってすごく大切な作品。まずは日本の方に届けていきたい」と熱い思いを語った。

※高石あかりの「高」の正式表記ははしごだか

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