アイドルグループ・まねきケチャは、8月14日にZepp Shinjukuで10周年記念ワンマンを開催する。凪咲楓、神崎ひな、早瀬結実、三井いろは、堀内すずの現体制となって2年目、2か月を切った節目のライブに向けた思いを訊いた。（取材・文＝小田智史）

　2015年に結成されたまねきケチャは、18年に日本武道館でワンマンライブを行うなど、歴史あるグループ。現在は2023年4月に加入した凪咲と神崎、そして昨年4月の新体制ワンマンライブでお披露目となった三井、早瀬、堀内の5人で活動する。

　アイドルイベント「GIGA・GIGA SONIC」には、今年4～6月に3か月連続で出演。4月に開催された同イベントでは、8月に10周年記念ワンマンを行う会場と同じZepp Shinjukuのステージに立った。

凪咲「（Zepp Shinjukuは）すごく広い会場なのでいつもと違う景色でした。対バンでも緊張したし、8月に本当にこのステージに立つんだと思ったら、感慨深いものがありました」

神崎「私はZeppでワンマンライブをするのが一つの夢だったので、それをこの5人でかなえられるのがすごくうれしいです」

早瀬「5人の気持ちを合わせて10周年に臨みたいです」

　10周年記念ワンマンの開催が発表されたのは、今年1月の「JAPAN TOUR 2024 招き旅～東京FINAL公演～」。そこから5か月が経過し、節目のステージに向けてそれぞれが努力を重ねている。

凪咲「ダンスもいつの間にか自己流になったりしていることがあるので、日々見直したりしています。まねきケチャを知っていただいて、できるだけたくさんの方に今のまねきケチャを観ていただきたいので、日々の積み重ねを大事にしています」

早瀬「すうちゃん（堀内）は路上ライブをやったり、いろはもSNSでの発信を頑張ったりしていて、刺激をもらっています」

堀内「対バンに多く出させていただく中で、まねきケチャのことを少し知ってくださっている方、興味を持ってくださっている方がライブを見て、『もっと歌を聴きたい、もっとグループのことを知りたいからチケットを取ったよ』という声を聞くと、日々の対バンはすごく大きなものだと改めて感じました。一つひとつのライブを大切にして、10周年記念ワンマンに多くの方に足を運んでいただく努力も今は大事だなと思います」

　現体制となって1年と2か月。絆が深まっただけでなく、お互いの成長を感じることも増えた。

神崎「まねきケチャはメンバーそれぞれに強みがあるグループなので、お互いに高め合えていると思います。例えばいろはがダンスを覚えるのがすごく早いので、『私もついていかなきゃ！』と頑張る力をもらっています」

凪咲「もしライブで声が出なくなってしまうことがあっても、別のメンバーのパートをやる臨機応変な対応とか、お互いに助け合うことができています。先日は音声トラブルがあったんですが、やり抜く気持ち、やれる自信を持てるようになってきました。この1年間で積み重ねてきた成果だと思います」

早瀬「私はSNSが苦手で（苦笑）。他のメンバーが四者四様のやり方で発信をしているので、すごいなと思って勉強させてもらっています」

　10周年記念ワンマンまで残り2か月を切り、新たな歴史を刻むべく、メンバーたちの士気も日に日に高まっている。

三井「私はまねきケチャに加入してまだ1年ほどしか経っていないですけど、Zeppのステージに立たせてもらえるのは、かえちゃんとひなちゃんを含めて、今までまねきケチャで活動してきたメンバーたちがまねきケチャの思いと歴史を繋いできてくれたからこそだと思います。だから、関わってくださった全ての方への感謝を忘れずに、今のまねきケチャも見てみようかなと思っていただけるようにしたいです」

凪咲「まだ2か月あると思う反面、あと2か月しかないという気持ちもあります。日々の対バン、毎月の定期公演を大事にしながら、たくさんの方にまねきケチャを観たいと思ってもらえるように毎日頑張りたいです」