脚本家・ジェームス三木さんが91歳で死去 大河『独眼竜政宗』で年間39.7%、朝ドラ『澪つくし』で最高55.3%
NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』、連続テレビ小説『澪つくし』など多くの名作を手掛けた脚本家のジェームス三木(本名・山下清泉=やました・きよもと)さんが亡くなったと、NHKアーカイブスのXが18日に発表した。関わりが深かったNHKは「14日に肺炎のため、都内の病院で亡くなった」と報じている。三木さんは91歳だった。

俳優、歌手を経て名作を生み出す脚本家へ
NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』、連続テレビ小説『澪つくし』など多くの名作を手掛けた脚本家のジェームス三木(本名・山下清泉=やました・きよもと)さんが亡くなったと、NHKアーカイブスのXが18日に発表した。関わりが深かったNHKは「14日に肺炎のため、都内の病院で亡くなった」と報じている。三木さんは91歳だった。
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三木さんは旧満州(中国東北部)で生まれ、大阪の高校を経て上京。劇団俳優座の養成所に入った後、1955年にテイチクレコードの新人コンクール合格を機に、歌手に転じた。そして、長い下積み生活を送った後、67年にシナリオコンクールで入賞したのを機に脚本家に転向。映画監督の野村芳太郎氏に師事し、舞台演出、映画監督、小説、エッセーなども手がけた。
80年代になると、多くの人気テレビドラマの脚本を書き、大河ドラマでは、87年『独眼竜政宗』のほか、95年『八代将軍 吉宗』、2000年『葵 徳川三代』の脚本を担当。特に若き渡辺謙が主演した『独眼竜政宗』は、年間平均世帯視聴率が現在も大河歴代1位39.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の大ヒットとなった。また、沢口靖子が主演した85年『澪つくし』では、オリジナル脚本を担当。大正末期から終戦後の昭和にかけての激動の時代、千葉・銚子市のしょう油醸造家を舞台に純愛物語を描いた。最高視聴率55.3%、期間平均視聴率44.3%を記録した。こうした功績により、1999年には放送文化賞を受賞した。
かつては数多くのテレビ番組に出演。プロ野球ヤクルトの熱心なファンとしても知られていた。
