木村拓哉主演「教場」第2弾が放送決定 「全てに対して本気でやるしかない」
木村拓哉主演のフジテレビ系ドラマ「教場2」(仮)が、2021年の新春に2夜連続で放送することが決定した。
続編待望の声が相次ぐ
木村拓哉主演のフジテレビ系ドラマ「教場2」(仮)が、2021年の新春に2夜連続で放送することが決定した。
今年の1月4日、5日に2夜連続で放送した新春SPドラマ「教場」の第2弾となる。
「教場」は2夜連続で個人全体視聴率9.9%(4日:世帯視聴率15.3%、5日:世帯視聴率:15.0%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)をたたき出し、すべての部門で横並びトップの視聴率を獲得した。
5日の後編放送直後から、「続編に期待」、「早く続編見たい!」、「ぜひ続編を!」など、続編待望の声が番組公式サイトやSNSに多く上がった。
原作は、「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(14年)第2位を獲得し、13年にミステリー界の話題を総ざらいした長岡弘樹の「教場」シリーズ。警察小説の新境地としてベストセラーとなり、シリーズ化(紙+電子の累計80万部)され、多くのファンの間で映像化が待ち望まれてきた作品の第2弾となる。
もちろん、今回も主人公の警察学校“最恐”の教官・風間公親(かざま・きみちか)を演じるのは、木村。数多くの大ヒット作で主演を張り、検事、総理大臣、天才外科医、そして記憶に新しい「BG~身辺警護人~」(20年6月~7月、テレビ朝日系)で熱演したボディーガードなど、多彩な主人公を器用に演じ分けてきた木村が、他を寄せ付けることすら許さない凄みのある立ち振る舞いで、生徒たちを恐怖に震え上がらせる、冷酷無比な“教官・風間”を演じる。
生徒がトラブルを抱えた途端、退校届を突き付ける非情にも思える行動を取る風間だが、それは警察学校を“適性のない人間をふるい落とす場”と考えているからにほかならない。冷酷さの中に警察への強すぎる使命感を持つ、青い炎のような人物像を作り上げた前作に対し、「木村自身の新境地」という評価が多く聞かれた。
そして、脚本を手がけるのは、「踊る大捜査線」シリーズのヒットメーカー・君塚良一。演出は、木村とは「若者のすべて」(1994年10月期、フジテレビ系)、「眠れる森」(98年10月期、フジテレビ系)、「プライド」(2004年1月期、フジテレビ系)など、数ある作品でともに歩み、伝説を作ってきたレジェンド・中江功。
再び集結した“木村拓哉×君塚良一×中江功”の最強タッグで紡ぎ出す、珠玉の物語に注目が集まる。
木村拓哉一問一答
警察学校という密室を舞台に、生徒たちの抱えるさまざまな葛藤や秘密が渦巻き、次々と巻き起こる事件を乗り越え、卒業していくまでを描いた前作。今回も個性豊かな生徒たちが登場し、予想もつかない展開の連続となることが期待される。そして、前作で話題を呼んだ後編のラストシーンに登場した伊藤健太郎、三浦貴大、上白石萌歌らの出演はあるのか。
また、木村が主演を務めてきた連続ドラマのシリーズ化はあるが、単発ドラマのシリーズ化は、1988年のドラマデビューから33年を数えるキャリアの中でも今作が初となる。圧倒的な存在感を放ち、その場の空気を一変させる力と魅力を持つ、木村の初挑戦から目が離せない。
なお、クランクインは9月を予定。追加キャスト等については後日発表される。
以下、木村の一問一答。
――「教場2」(仮)の放送が決まった時の思いをお聞かせください。
「(『教場』第1弾を)年明け早々にこういう空気感のドラマを放送することが当初はどうなんだろうか……?と疑問に思っていましたが、監督をはじめ、制作陣のモチベーションの高さ、挑戦の形がしっかり作品に投影できていたことが、見てくださった方に伝わったのかなと思います。制作サイドが“いける”と思って作るモノと、視聴者の方が見たいと思ってくださり、制作がそれに応えて作るモノなど、いろんなパターンの作品がある中で、今回は視聴者の方からのお気持ちとこちら(制作)の気持ちのバランスが非常に取れたことで、今作をスタートできることになったのではないかなと思います」
――前回の「教場」の撮影・放送の反響など振り返っていただけますでしょうか?
「風間公親という男のキャラクターにすごく特徴があるので、見てくださった反響をじかに自分に届けてくださる方の多さにびっくりしました。(ドラマの)内容が内容なので放送直後に、実際に勤務されている警察官の方々を見かけたときに、自分は私生活を送っているだけなんですが、警察官の方々から“あ、キムタクだ!”じゃなくて、“あ、風間教官だ!”というような目で見ていただけて、現職の方々にそういう風に捉えて頂けたことがうれしかったですね。一応、僕らがやっているのはフィクションですが、少しでもおもしろいエンターテインメントをこれから作るにあたって、いろんなさじ加減が必要になると思いますので、そのさじ加減を見ながらバランスよく作っていきたいです」
――改めて、風間公親という男についての印象や役に対する思いは?
「僕自身、原作を読ませていただいて、風間公親は“すごく偏った真心を持っている人”。愛情的にも偏っているし、真心も本気もすべてが偏っています。ですが、見返りを一切求めない、風間公親というキャラクターは、笑顔はないですが、すごくいとしい人だなと思います。演じたからこそ、よりそう思えるのかもしれません。立場上教官なので、不完全な人間を世の中に送り出すことはできない、送り出したくはないという思いが人一倍強いのだと思います」
――生徒役の皆さんの印象はいかがですか?
「生徒役の皆さんが訓練されているところに今日初めて立ち会わせていただきました。今回も彼らの魅力や輝き、集中力だったりの力を借りることになると思います。生徒の皆さんは“なんでこんなこと(厳しい訓練)をやらされないといけないんだろう?”と、思っていると思いますが……(笑)。でもそこは切り替えて頂いて、前回の198期に負けない期にして頂きたいなと思います」