二宮和也、会いたい人はジャニー喜多川氏 「謝ってほしい」と語った理由とは
嵐・二宮和也による著書『独断と偏見』(集英社)が、自身が42歳になる誕生日の今月17日に出版される。あえて文字だけの表現にした初挑戦の新書(単行本よりも大きい縦18センチ×横11センチ)。その中には「ジャニー喜多川氏」の名前も記されている。出版直前、二宮が取材に応じ、このタイミングでジャニー氏の名前を出したこと、事務所から独立した思いなどを明かした。

初めての新書『独断と偏見』を発売
嵐・二宮和也による著書『独断と偏見』(集英社)が、自身が42歳になる誕生日の今月17日に出版される。あえて文字だけの表現にした初挑戦の新書(単行本よりも大きい縦18センチ×横11センチ)。その中には「ジャニー喜多川氏」の名前も記されている。出版直前、二宮が取材に応じ、このタイミングでジャニー氏の名前を出したこと、事務所から独立した思いなどを明かした。
『独断と偏見』は、二宮が10の四字熟語をテーマに計100の問いと向きあい、ビジネス論から人づきあいの流儀、会話術から死生観にいたるまで、自身の「独断と偏見」に基づいてつづっている。そして、嵐や旧ジャニーズ事務所についても触れている。
嵐は、2020年末から活動休止し、今年5月6日には「26年春に開催予定のコンサートツアーを持って、グループとしての活動を終了する」と発表した。二宮は事務所の形態が変わっていく中、23年10月に独立。個人事務所・オフィスにのを立ち上げた。その経緯を踏まえ、「なぜ、このタイミングで嵐について語ったのか」と聞かれると、二宮は柔らかい笑みを浮かべて返答した。
「中長期的な計画があったわけではないんですよ。メンバーである僕としても『なぜ、このタイミングで活動再開なんだろう』と思っています。誰かがどうこう決めたタイミングではなくて、5人集まったタイミングで再開しているので、明確な理由はないです。新書の発売日を誕生日にするということは決まっていたので、こちらからしたら勝手に嵐が再開したというか(笑)。タイミングが前後しても語ることは変わらなかった。狙っていないというより、むしろ『そうなってしまった』という気持ちです」
また、同書の第10章で「会ってみたい人は?」という問いに対し、ジャニー喜多川氏の名前を出し、「謝ってほしい」とつづっている。その理由を問われた時も、二宮は顔色を変えず、落ち着いて説明した。
「そこまで深く考えていなかったです。基本的に僕が会いたい人はこの世に存在していない人の方が多いので。『誰だろう』と考えた時に、この本を作るきっかけとまでは言いませんが、大元になった人なので。
あの人が人様に迷惑をかけずに生活していれば、所属していた事務所はなくならなかった。僕が独立という道をたどることはなかった。謝ってほしいけど、『あいつは何も言わないんだよな』『なんだかな』って。僕は、世間様で言われていることとは別軸で彼に対して『謝られたことがないな』と思っていましたね。『会って、謝ってもらおう』という気持ちで名前を出したんだと思います」
そして、自身の「独断と偏見」を基に続けた。
「僕は(ジャニー氏が)生きている時からケンカや言い合いもして、自由に発言していたタイプだったので、そう言うことができます。これも僕の偏見ですが、そうしてもらいたいタレントはいっぱいいたんじゃないかな。言えない人や言いたくない人もいて、僕においてはそこまでセンシティブな話題ではなかったので、質問への回答として名前を出しました」
19年7月9日に死去したジャニー氏にはもう会うことはできないが、「もし会えた場合には」との問いに「謝るんじゃないですかね」と想像を膨らませた。
「謝れる人には謝ってもらいたいです。そういったある種のピュアさがあったからこそ、集まって大きくなった事務所やタレントだと思うので。世間様で言われている問題に対しても、謝ってもらいたいです。みんなそうじゃないかな。死んじゃっているので何とも言えないんですけどね」
1996年から所属していた事務所から独立した後も、二宮はアイドルとして止まることなく走り続けている。そんな二宮の思う「アイドルのあるべき姿」を問われると、「ちゃんと相手の欲求を叶えてあげられる。かゆいところに手が届く存在でありたいです」と返した。
「『エンタメ人として最新や最先端のものを取り入れて新たな可能性を』ということもありますが、ファンの皆さんが『今、何を聴きたいのか』『最新の曲ではないんじゃないか』とか。そういった欲求を分かった上で叶えてあげられる人たちというのがアイドルなんじゃないかなと思っています。自分たちを支持してくれている人が喜ぶことを第一にやっていきたいです」
最後には「嵐に関しては」と言い、「応援してくださる方々のお父様、お母様が両手離しとまでは言わないけど『嵐のライブなら行っていいよ』と、存在が安全で安心で、応援している子どもが楽しみにしているものを提供できていたらいいなと常に思っています」と表現した。来春には活動を終了してしまうが、そのマインドを持って、二宮は「国民的アイドル」の一員であり続ける。
