新日本プロレスが29日、東京・明治神宮野球場で21年ぶりの大会となるビッグマッチ「D4DJ Groovy Mix Presents SUMMER STRUGGLE in JINGU」を開催。第2試合はオカダ・カズチカが提唱した新タイトル「KOPW 2020」の決定戦となる4WAYマッチが行われ、矢野通がオカダ・カズチカの隙を狙って丸め込み、3カウントを奪い、初代「KOPW 2020」保持者となった。

　オカダが提唱した新タイトル「KOPW 2020」は、出場選手自ら希望する試合ルールを持ち寄り、いずれのルールで行うかファン投票によって決定するという新日本らしくない王座。決勝戦は4選手が同時に試合を行い、いずれかの1選手が勝利した時点で決着とするルールとなった。

　青空の神宮球場に、1回戦を勝ち抜いたエル・デスペラード、SANADA、矢野通、オカダ・カズチカが登場。

　オカダがリングインすると、ゴングを待たずにいきなり戦いが始まる。入れ替わり立ち代わりの攻防が繰り広げられる4WAYマッチ。試合はオカダとSANADAが一騎打ちの間に、エル・デスペラードが加わる。ここでオカダがエル・デスペラードにコブラクラッチをきめた瞬間、背後から矢野の金的攻撃がオカダにヒット。そのまま丸め込んだ矢野がレインメーカーから値千金の3カウントを奪った。

　明治神宮野球場での大会は1999年8月28日の「GINGU CLIMAX」以来、21年ぶり2回目。今年は新型コロナウイルスの影響で観客を5000人に制限し、万全な感染対策のもとで開催され、IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタルの2冠王者・EVILに前王者の内藤哲也が挑戦する“ダブル選手権試合”をメインに、IWGPタッグ、IWGPジュニアヘビー、NEVER無差別級などタイトル戦を中心に全6試合が組まれた。