薬もサプリも使わず17kg減 “ゆる断食”で生き方を変えた女性のダイエット術
2型糖尿病の治療薬「マンジャロ」を使った新たなダイエット方法が若い女性の間で急速に普及している。医師たちは警鐘を鳴らしているが、一方で、マンジャロに頼らず、17キロの減量に成功した女性がネット上で注目を集めた。詳しい話を聞いた。

適切に栄養を補う工夫も欠かさない
2型糖尿病の治療薬「マンジャロ」を使った新たなダイエット方法が若い女性の間で急速に普及している。医師たちは警鐘を鳴らしているが、一方で、マンジャロに頼らず、17キロの減量に成功した女性がネット上で注目を集めた。詳しい話を聞いた。
「マンジャロなしダイエット薬なし下剤なしで-17kgした意思強すぎ断食界隈のおすすめ」
5月下旬、Xに投稿したのは、「桃太郎ちゃん(@momotaro_chan05)」として発信する女性だ。1日の食事メニューも補足し「朝:腸活ココア」「夜:あたたかいスープ」などの画像を添えた。3700件の“いいね!”など反響を呼んだ。
桃太郎ちゃんが注目を集めたのは、近年人気のダイエット手法に頼らなかった点だ。現在、糖尿病治療薬「マンジャロ」や「オゼンピック」をダイエット目的で使用する動きが広がっている。医師からはそうした使い方をしなように警鐘も鳴らされているが、桃太郎ちゃんは、そうした薬剤は一切使用せず、また下剤や市販のダイエットサプリなどにも頼らなかった。代わりに、自らの生活リズムや食習慣を根本から見直し、ストイックな方法で体を絞った。
ダイエットとの向き合いは10代から始まっていた。これまで幾度となく減量とリバウンドを繰り返してきたという。
18~20歳のころには、過度な食事制限で“カリカリ体型”になったこともあった。その後、反動で約10キロリバウンド。21~25歳は標準体重で安定していたが、現在は、胸を維持しつつの再減量に取り組んでいる。
大事にしているのは「続けられること」だといい、「ダイエットは、その生活を続けられるかがすべてだと思っています。今の食生活は自分に合っていて、無理を感じていないので、やめなければリバウンドすることもないと思っています」と語った。外出時もできるだけ徒歩移動を心がけ、日々のエネルギー消費を意識。食事制限だけでなく、生活習慣そのものを整えることを大切にしている。
1日の摂取カロリーは抑えつつも自身は「特に体調不良を感じたことはない」と話すものの、ネット上からは、「食事制限するなら野菜サラダとささみだけたべるののほうが断然いいよ…」「タンパク質は必須だよ」といった心配の声も上がる。確かに極端なダイエットは、人によっては健康を害す原因になるだろう。一定期間、飲み食いを絶つ古典的な「断食」と比較し、「ゆる断食」と表現した桃太郎ちゃんは、日々の体調には気を配りつつも、必要なタイミングで適切に栄養を補う工夫も欠かさないそうだ。
SNSで拡散されたことについては、「恥ずかしさもありますが、同じように悩んでいる人の参考になればうれしい」と受け止めた。
マンジャロかマンジャロなしか、で議論を呼ぶ今時のダイエット事情。いずれにしても無理は禁物で、あくまでも自分に適した方法を見つけたい。
