STARTO社の新代表候補は元フジ専務の66歳・鈴木克明氏、メディア出身者の就任は「画期的」と期待される理由とは
STARTO ENTERTAINMENTの新代表が、元フジテレビ専務で元テレビ西日本社長の鈴木克明氏(66)で最終調整されていることが13日、関係者への取材で分かった。この日、現代表の福田淳CEO(代表=59)が今月末で退任する方向で調整中であることを同社が認めており、「誰が新代表になるのか」が焦点になっていた。

フジ出世コースから60歳を前にローカル局へ…「完全な日枝チルドレンではない」の指摘も
STARTO ENTERTAINMENTの新代表が、元フジテレビ専務で元テレビ西日本社長の鈴木克明氏(66)で最終調整されていることが13日、関係者への取材で分かった。この日、現代表の福田淳CEO(代表=59)が今月末で退任する方向で調整中であることを同社が認めており、「誰が新代表になるのか」が焦点になっていた。
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旧ジャニーズ事務所の所属タレントにとって、受け皿になったのがSTARTO ENTERTAINMENT。現在も多くの人気グループ、タレントのマネジメントなどを担っている会社のトップに、メディア出身者が就任する可能性が高まった。
鈴木氏は慶応大卒業後、1981年フジテレビに入社。情報・報道の分野でキャリアを重ね、『めざましテレビ』の立ち上げの尽力。チーフ・プロデューサーを務めた。その後、編成制作局長、取締役、常務、専務、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の専務を務めた。文字通り、フジテレビ社長への出世コースだったが、58歳だった2017年6月29日、系列局のテレビ西日本社長に就任。21年6月には、62歳にして相談役に退いていた。「フジテレビの人事は日枝久氏(FMH取締役相談役)が掌握している」と言われてきた中、この経歴から局内では「鈴木氏は完全な日枝チルドレンではない」との声もある。
そんな鈴木氏に、STARTO ENTERTAINMENT新代表の候補になった経緯は不明だが、旧ジャニーズ事務所の流れをくむSTARTO ENTERTAINMENTのトップにメディア出身者が就く動きは、「画期的」との見方もできる。23年8月29日、旧ジャニーズ事務所はジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて組成された「外部専門家による再発防止特別チーム」から、こう指摘されていた。
「ジャニーズ事務所は、すみやかにメディアとのエンゲージメント(対話)を開始して、二度と同様の性加害の発生を許さないことを宣言し、そのために人権方針を定め、ガバナンス体制も整備して再出発するという強固な決意を明らかにし、今後はメディアとの相互監視、相互牽制により人権侵害の再発を防止していく姿勢を示すことが求められる」
だが、現実は旧ジャニーズ事務所から社名変更され、被害者補償に専念する会社となったSMILE-UP.やSTARTO ENTERTAINMENTはともに、「メディアとの対話」がほとんどされていない状況。鈴木氏が新代表に就任した際は、そこをどう改善するかも注目されそうだ。
