櫻坂46の四期生が鮮烈デビュー 圧巻のパフォーマンスは汗と涙の結晶「諦めずに頑張ってよかった」
アイドルグループ・櫻坂46が12日、都内の有明アリーナで『櫻坂46 四期生 First Showcase』を開催。ENCOUNTは、四期生が鮮烈なデビューを飾ったステージをレポートする。

オリジナル楽曲『死んだふり』など6曲を披露
アイドルグループ・櫻坂46が12日、都内の有明アリーナで『櫻坂46 四期生 First Showcase』を開催。ENCOUNTは、四期生が鮮烈なデビューを飾ったステージをレポートする。
変化と進化を繰り返してきた櫻坂46は、5月30日に最後の一期生・小池美波が卒業。グループは5年目で転換期を迎え、新体制となり世代交代に注目が集まる。昨年8月から実施された新メンバーオーディションに合格したのは、浅井恋乃未(あさい・このみ)、稲熊ひな(いなぐま・ひな)、勝又春(かつまた・はる)、佐藤愛桜(さとう・ねお)、中川智尋(なかがわ・ちひろ)、松本和子(まつもと・わこ)、目黒陽色(めぐろ・ひいろ)、山川宇衣(やまかわ・うい)、山田桃実(やまだ・ももみ)の9人。3月に山梨県で実施された4泊5日の合宿で、歌やダンスの技術を磨き、正式にメンバーとして加入することが決定。9人で決めた「団結、圧倒、咲き続ける」というスローガンを胸に、デビューライブに臨んだ。
デビューステージまでの軌跡を辿ったVTRに続いてOvertureが流れると、迫力のあるダンスパフォーマンスを経て、9thシングル『自業自得』でライブがスタート。櫻坂46として初めて練習を積んだ同曲では埼玉県出身の19歳・目黒がセンターを務め、四期生は高いポテンシャルを発揮。Buddies(櫻坂46ファンの総称)も赤のペンライトを振り、熱のこもった声援で応える。
2曲目はガラリと雰囲気を変えて、アイドルらしさを爆発させる『ドローン旋回中』でセンターの山川を中心に会場の隅々まで笑顔をプレゼント。ステージから花道にまで飛び出し、タオルをふりまわして会場に一体感を生んだ。3曲目に披露されたのは、四期生初のオリジナル楽曲『死んだふり』。センターに立ったグループ最年少の16歳・山田がダイナミックなダンスで存在感を発揮して、無限の可能性を感じさせた。
山梨合宿で課題曲として挑んだ『静寂の暴力』は、ダンスの技術だけではなく、自分たちの心と向き合い表現力も求められ、四期生にとって初めての試練となった一曲。先輩である三期生の楽曲ということで、この曲を披露することには計り知れないプレッシャーもあったはずだ。センターに選ばれたのは、佐賀県出身の18歳・佐藤。Buddiesは一斉にペンライトの光を消し、静かにステージ上の9人を見守る。合宿や練習期間で流した汗と涙の結晶といえる圧巻のパフォーマンスで魅了した四期生がプレッシャーに打ち勝ち、曲が締めくくられた瞬間、満場の客席から万雷の拍手が降り注いだ。本当の意味で彼女たちが櫻坂46の一員として認められた瞬間だったのかもしれない。

パフォーマンス後のMCでは、1人ひとりが決意表明。先輩たちに魅了されグループに加入した佐藤は、「将来について悩んでどうしたらいいか分からない時期があったのですが、そんなときに『桜月』や『僕のジレンマ』という楽曲に出会って、もう少し頑張ってみようと思えました。諦めずに頑張ってよかったと今では心から思えます」と述べると、「私が先輩方に支えられたように、今度は私がみなさんの生きる活力、人生の支えになれるような存在になりたい。先輩方が大切に作り上げてきてくださった伝統を守りつつ、私らしい新しい風を吹かせられる存在になりたいです」と意気込みを語った。
千葉県出身の20歳・松本は3年前、三期生オーディションに参加も選ばれず、ラストチャンスと心に決めて4期生オーディションに挑んだ。青春時代に憧れた櫻坂46の一員としてステージに立ち、「一度は叶えることができなかった夢だけど、諦めないでよかったと今心から思っています」と吐露。「櫻坂46を名乗る勇気が出なかったのですが、今日みなさん1人ひとりがサイリウムを振ってくれたおかげで、私は堂々と『櫻坂46の松本和子です』と言うことができます」と感謝すると、「これから何を言われても、どんな強い向かい風が吹いても、松本和子はあなたの一番の味方であり、一生あなたのアイドルであることを誓います」と思いを伝えた。
最終楽曲『I want tomorrow to come』で希望の光を放ったあとも、Buddiesによる全力の櫻坂46コールは止まらず、アンコールに突入。『櫻坂の詩』で会場がサクラピンク色のペンライトで埋め尽くされ、満開の桜を咲かせた。感動のフィナーレを迎えると、浅井が「私たちが掲げたスローガン『団結、圧倒、咲き続ける』を胸に大好きな櫻坂46のメンバーの一員として、先輩方のような素敵な存在に早くなれるように努力をしていきます」と誓って、デビューステージの幕が下りた。
終演後は、『死んだふり』のミュージックビデオを16日の午後10時からグループの公式YouTubeチャンネルでプレミア公開することを発表。さらに、四期生が『5th TOUR 2025 “Addiction”』の東京ドーム公演(7月24日から26日)、京セラドーム大阪公演(8月23日・24日)に参加することがアナウンスされた。
