UFC日本人最年少契約の22歳・西川大和、RIZINデビュー戦に向け達観「心境は特にない」

格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」(14日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の試合前記者会見が12日、札幌市内で行われた。堀江圭功(30=ALLIANCE)と対戦するRIZIN初参戦の元修斗世界王者・西川大和(22=西川道場)は、デビュー戦に向けて持論を展開した。

西川大和【写真:ENCOUNT編集部】
西川大和【写真:ENCOUNT編集部】

「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」試合前会見

 格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」(14日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の試合前記者会見が12日、札幌市内で行われた。堀江圭功(30=ALLIANCE)と対戦するRIZIN初参戦の元修斗世界王者・西川大和(22=西川道場)は、デビュー戦に向けて持論を展開した。

 ついにRIZINデビューを果たす西川。「心境といったことに関しては特にないです。(地元・北海道での)開催でも思いっていうのは特になくて、常に自分自身のために生きて自分自身のために時間を費やしてきています」と丁寧に言葉を紡ぎ、独特な表現で語った。

 中学生でプロデビューを果たすと、2021年9月には18歳で修斗世界ライト級チャンピオンシップを制し、史上最年少で修斗世界王者を獲得した。その後は日本人最年少の19歳9か月でUFCと契約したが、直前で試合が流れリリース。23年からは、北米の格闘技団体「PFL」に参戦していた。

 幼少期から父と共に激しいトレーニングを積んできた。「肉体と心は一つだと思っている。精神的な部分を鍛えて、イコール肉体的にも強くなる。肉体的な部分を強くするイコール精神的な部分が強くなるということだと、私は考えております。常日頃、気を抜かないことということを一番大切にしてます。常に緊張感を持って選手生活、私生活などを送るといったことを心がけにしてますね」と22歳とは思えないほど落ち着いた口調で、心技体の充実をアピールした。

 豊富な経験から格闘技に対しては深い哲学を持っている。その一つが体重についてだ。「(堀江は)普段すごく体重が重くて、今格闘技業界ではやってますけど。試合の前日は公式な体重にはなりますけど、次の日になったらハイパーリカバリーしてくるので。そういった“戻し”をしてくるような選手とやるために常日頃、海外でも練習はしてきた。明後日はミドル級とライト級の試合といった体の違いが出ると思いますけど、そういった人をしっかり試合で倒すというところを見せたい」。

 続けて、「以前まで格闘技は当日計量もありました。当日計量で死人が出る前に、適正体重に合うような体作りをしてみたらどうかなというのが私の考えです」と持論を展開した。

 最後には、「RIZINの舞台っていうのは世界で一番強い人間を決める場所だと思っています。私は格闘技に対して、例えば寝技だとか打撃だとかっていう区別した考えはなくて、けんかで一番強い人間を決められるものだと思っています。(私は)そういう舞台にふさわしいのではないかな」と冷静に語った。その目には力がこもっていた。

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