軍の“特殊部隊”に「引き抜かれた」 格闘技熱狂国から襲来した29歳、RIZIN2戦目に自信

格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」(14日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の試合前記者会見が12日、札幌市内で行われた。RIZIN2戦目で安藤達也(35=フリー)と対戦するマゲラム・ガサンザデ(29=アゼルバイジャン)は自身のルーツを明かすとともに、試合への意気込みをあらわにした。

会見に登壇したマゲラム・ガサンザデ【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇したマゲラム・ガサンザデ【写真:ENCOUNT編集部】

アゼルバイジャン軍で約1年半の兵役経験

 格闘技イベント「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」(14日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)の試合前記者会見が12日、札幌市内で行われた。RIZIN2戦目で安藤達也(35=フリー)と対戦するマゲラム・ガサンザデ(29=アゼルバイジャン)は自身のルーツを明かすとともに、試合への意気込みをあらわにした。

 ガサンザデの参戦は、2024年11月の名古屋大会で白川ダーク陸斗に判定勝利して以来となる。約半年ぶりの試合に向けて「体調はいいです。あと数キロですね、減量しなければなりません」と現在のコンディションを語った。

 母国はヨーロッパとアジアの中間に位置するアゼルバイジャン共和国。今月21日には首都・バクーで世界最高峰の格闘技団体「UFC」の開催が決定するなど、MMAの舞台で世界的に存在感を高めている。「若い人を中心に格闘技はものすごい人気です。格闘技ブームもさらに高まっていくと思います。RIZINに関しては格闘技を知っている人たちで知らない人はいません。私の知り合いたちは次にいつRIZINの大会がバクーで開かれるのか聞く人がたくさんいます」と母国の熱狂ぶりを熱く表現した。

 自身はレスリングをバックボーンに持ち、アゼルバイジャン軍での兵役も経験している。「アゼルバイジャンでは義務として約1.5年は必ず兵役につかなければならない。その間に私は特殊部隊の方に引き抜かれました」とルーツを明かした。

 対戦する現修斗世界バンタム級王者・安藤はRIZINデビュー戦となるが、昨年にはUFCとの契約を目指し「Road to UFC」に参戦するなど実績は豊富だ。「とてもいい選手だね。強い選手。でも私自身はフリーレスリングをずっとやってきた。ロシアやアゼルバイジャンでも選手権を取っているし、これは簡単なことではない。自分の実力っていうものを信じて全力を出し切ります」と固い決意を語り、必勝を誓った。

次のページへ (2/2) 【写真】ガサンザデのバキバキボディ
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