山尾志桜里氏、想定していなかった公認取り消し 玉木代表の“責任論”噴出…同情の声も

国民民主党は11日、今夏の参議院選挙に全国比例代表で立候補を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認を取り消すと発表した。前日10日に出馬表明会見を開いた直後の急展開に、ネット上では玉木雄一郎代表の説明を求める声や、山尾氏への同情論も広がっている。

国民民主党から公認取り消しとなった山尾志桜里氏【写真:ENCOUNT編集部】
国民民主党から公認取り消しとなった山尾志桜里氏【写真:ENCOUNT編集部】

前日10日の出馬表明会見では「お答えを控えさせていただきたい」連発

 国民民主党は11日、今夏の参議院選挙に全国比例代表で立候補を予定していた山尾志桜里元衆院議員の公認を取り消すと発表した。前日10日に出馬表明会見を開いた直後の急展開に、ネット上では玉木雄一郎代表の説明を求める声や、山尾氏への同情論も広がっている。

 同党は5月14日の両院議員総会で、参院選候補として、山尾氏、足立康史氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の4人を擁立した。山尾氏を巡っては、過去の不倫疑惑や、ガソリン代や議員パスの不正使用疑惑、党の方針と相反する政策を表明していることなどから、ネット上で批判が噴出。党の支持率急落につながったとの見方もあり、玉木代表も「公人として疑問や疑念を持たれているのであれば、答える義務が当然ある」と会見開催を促していた。

 10日の会見で山尾氏は、国政に再挑戦することになった経緯について「当選同期でもある玉木代表から声をかけていただいた」と説明。相手方の妻が自死するという重大な結果を招いた不倫疑惑については「当時の自分の行動、指摘を受けた際の対応は、極めて未熟だった。大変おごりがあったなと思います。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 一方で「8年前の会見で申し上げたことは事実」とあらためて男女関係については否定。相次ぐ関連質問には「本当に申し訳ありませんが、お答えは控えさせてください」などと繰り返し、詳細な説明を避け続けた。党からの公認取り下げの可能性について質問され、「そういうことは想定していません」と答える場面もあった。

 会見翌日の公認取り消しに、玉木代表は「有権者、全国の支援者から十分な理解と信頼が得られないと判断した」「代表の私にも責任がある。もっと別の対応があったのではないかという批判は真摯(しんし)に受け止めたい」と説明した。

 異例の対応を巡って、ネット上では「あの会見の内容なら当然の結果」「公認取り消すにしても遅すぎる」「会見までさせといて公認取り消しとは梯子を外された気分じゃないでしょうか?」「風向きが悪いと見るやサンドバッグにしてトカゲの尻尾切りとはね」「流石にこれはかわいそう」「自分から誘っといてやっぱやめたはないでしょ。玉木さんの責任は?」など、さまざまな声が上がっている。

 山尾氏は12日、「両院議員総会での公認取消決定について」と題した文書を公表。「公認取消決定は大変残念です」と自身の思いをつづった上で、離党届を提出したとしている。

次のページへ (2/2) 【画像】山尾氏が公表した、公認取り消しを巡る文書
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