松嶋尚美、ダブルケアラーとして4年目 不安だったことは「子どもが高齢者と住むことに適応できるか」

タレントの松嶋尚美が11日、都内で行われた映画『おばあちゃんと僕の約束』(6月13日公開、パット・ブーンニティパット監督)の特別試写イベントに登壇。ダブルケアラーとしての生活について語った。

イベントに登壇した松嶋尚美【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに登壇した松嶋尚美【写真:ENCOUNT編集部】

方言の壁「大阪弁が強いと伝わらない」

 タレントの松嶋尚美が11日、都内で行われた映画『おばあちゃんと僕の約束』(6月13日公開、パット・ブーンニティパット監督)の特別試写イベントに登壇。ダブルケアラーとしての生活について語った。

 タイ・バンコクを舞台に描かれる同作は、無職の孫とステージ4のがんを患った祖母を中心に描く、3世代の家族による感動物語。母の介護、2児の母として子育てもするダブルケアラーである松嶋は、2021年ごろから自身の母の介護が始まった。約4年が経った今「やっと慣れました。でも、最初は『どこまで助けるの。薬って絶対飲まなアカンの』ってところから始まったので」と振り返り、さらに「こないだ88歳になったんですけど、84、5歳でまさか都民になると思ってなかったと思う。急きょ一緒に暮らすことになって、新しい生活が始まりましたね」と続けた。

 この約4年間で、家族間で変わったことを聞かれると「私と旦那は大人だから対応できる。1番心配したのは子ども。当時は下の子が(小学)3年生で、上の子が5年生。この2人がどこまで高齢者と住むことに順応できるのかなって心配でした」と吐露し、「上のお兄ちゃんは、最初は怖かったみたいなんですけど、娘は家の中で1番年下ってこともあってできないことが多い。でも、おばあちゃんはもっとできないから『私が教えてあげないと』ってことで、おばあちゃんのことを妹扱いして、距離がグンッと縮まっていました。絵の具を持ってきて『今日は水彩画を教えます』とか」と話した。

 私生活の中で問題となることとしては、子どもたちが自身の母の大阪弁を理解できないことをあげた。「お母さんは大阪弁を堂々としゃべる。全く子どもたちに伝わらないんです。子どもたちが私の作ったご飯を見て『おいしそー! 食べていい?』と言って、母が『ぎょうさん食べやー』って言う。息子と娘は『そうする!』っていうんですけど、『ママ、ぎょうさんってどれのこと?』って(笑)。そういうのは日常的にありますね。あまりにも大阪弁が強いと伝わらないです」とエピソードを披露し、観客を笑わせた。

 また「息子はインター(インターナショナルスクール)に行ってるからたまに英語が出る。『おばあちゃんお休み、ラビュー』って言うと、おばあちゃんは『何ビュー?』と言っていて(笑)。『愛しているって意味!』って説明したら『英語か!』って。息子はほっぺにチュってすることもあるんですけど、『いやー!』って感動していて。50年くらいそういうことはないわけですから」と息子と母の掛け合いも明かし、さらに笑いを誘っていた。

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