「これはこれですごい」 Switch2“落選”に母親が衝撃行動…まさかの総額「逆に任天堂に貢献」

新型の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」が発売開始となり、抽選販売の結果をはじめ、機能性や操作性など多方面で話題を集めている。こうした中で、落選者を巡るSNS投稿が反響を呼んだ。残念な結果になったが、本体以外を「全部購入」。そんな情熱的な母親の行動を紹介した息子の投稿に、「お母様の執念がすごい笑」「やれることをやるスタンスが素晴らしいです」と驚嘆する人が続出した。実はちょっとした家族のドラマもあるそうで……。投稿者の息子に話を聞いた。

「Nintendo Switch 2」の発売が大きな話題に【写真:Getty Images】
「Nintendo Switch 2」の発売が大きな話題に【写真:Getty Images】

周辺機器など合計7点を買いそろえ

 新型の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」が発売開始となり、抽選販売の結果をはじめ、機能性や操作性など多方面で話題を集めている。こうした中で、落選者を巡るSNS投稿が反響を呼んだ。残念な結果になったが、本体以外を「全部購入」。そんな情熱的な母親の行動を紹介した息子の投稿に、「お母様の執念がすごい笑」「やれることをやるスタンスが素晴らしいです」と驚嘆する人が続出した。実はちょっとした家族のドラマもあるそうで……。投稿者の息子に話を聞いた。

「【速報】Switch2落選した母、本体以外を全部購入」

 段ボール箱の中には、専用周辺機器のProコントローラーや最新ソフト「マリオカート ワールド」などが詰まっている。なんと、ほぼ全部買いそろえているというのだ。

 投稿者は、れおまる(@reomaru_1103)さん。都内在住の大学生で、来春から民間企業に就職予定。50代の母親については「大学生の息子、2人の高校生の娘を持つ3児の母です。たこちゃんと呼ばれています」と教えてくれた。

 購入した“本体以外の機器”は、あらかじめヨドバシカメラで予約していたものが、「Nintendo Switch 2 カメラ」(5980円)、「マリオカート ワールド」(9480円)、「Joy-Con 2 ハンドル 2個セット」(4960円)、「Joy-Con 2(L)ライトブルー/(R)ライトレッド」(9980円)で、合計5点3万400円。当落が明らかになった今月5日の発売日にドン・キホーテで購入したのが、「Proコントローラー」(9070円+税)、「Sandisk micro SD」(6300円+税)、こちらは2点1万6907円。総計は7点で、合計4万7307円に上ったとのことだ。

 まさに大人買い、しかも、その先がどうなるのか分からない中での大胆なお買い物だ。

 購入動機について、母親は「来年娘の受験が終わったら、すぐ遊び始めたくて、早めに周辺機器だけ準備しました」と話しているという。れおまるさんが補足する。「届くまでに時間がかかり、かつ品薄になる可能性の高い周辺機器を、購入できるタイミングで早めに購入しておいた、と母が言っていました。周辺機器はSwitch2が当選したとしても、高校3年の妹の受験が終わる8か月後までは封印すると話していました」。受験期と重なったまな娘のためを思って、Switch2の取り扱いまで考えているというのだ。れおまるさんは“余談”として、「あとはSwitch2本体のみですが、海外ゲームも遊びたいので多言語版で抽選待ちです! そのまま8か月封印するつもりでしたが、任天堂サポートHPを見ると、『半年に一度は充電してください。長期間充電しないと、過放電の状態になり充電できなくなることがあります』と書いてあったので、周辺機器だけでも充電しながら、Switch2本体の当選通知を待ちたいと思います!!」と、母のコメントを紹介。運命の日を待ち続けるリアルな心境について聞かせてくれた。

 投稿は18万件以上のいいね、7100件以上のリポストを集める大反響で、「お母さん、かわいい」「凄ww」「これはこれですごいね」「7つ集めればswitch2が出てきそう」「受け入れ体制が万全すぎるwww」「外堀は埋めた。あとは本陣のみ」「俺も落選したけどソフトは購入」「逆に任天堂に貢献して凄い」など、笑いと驚き、共感が広がっている。

 息子のれおまるさんは、そんな行動的な母親をどう思っているのか。「母の未来を見据えた行動力には、私も尊敬しています。母は思い立ったらすぐ行動するタイプですが、何も考えずに行動しているわけではなく、自分の持っている論理に基づいて動いているので安心して一緒に楽しむことができます。Switch2に強い思いを持っている母ならば、いつか必ずSwitch2をゲットしてくれると信じています。母とマリオで遊べるのが今から楽しみです」。れおまるさん自身も思い立ったら行動に移すタイプだといい、「親子なんだなと書いていて実感しました」。母へのリスペクトの思いを教えてくれた。

落選でも“全部購入”実際の写真【写真:本人提供】
落選でも“全部購入”実際の写真【写真:本人提供】

転売ヤー問題 今回は「転売被害はかなり抑えられているのではないかと考えています」

 世界的な注目を集め、SNSでも話題を席巻する人気ぶり。「本当にすさまじいと思います。200万人以上が応募して、当落発表時にXのタイムラインで有名人を含む多くの人が結果を一斉にポストしている現状は、Switch2や任天堂に対するあふれんばかりの愛を体現しています。ここまでSwitch2が人気になっている理由は、Switchの時点で完成度が非常に高く、前回のニンテンドーダイレクトで発表された新作ソフトの内容も非常に魅力的だったからだと思います。このような素晴らしい商品を作ってくれる任天堂には、頭が上がりません」。感嘆の思いを持っているという。

 一方で、社会問題化している「転売」を巡っては、Switch2でも一部で動きが見られ、転売ヤーに批判が集まった。

 任天堂側は今回、フリマサイトとの連携などさまざまな転売対策を講じた。れおまるさんは「Switch2の転売が横行していることに関しては、少し悲しいです。100万人以上が落選していることを考えても、Switch2で遊びたいと思っている人に正規価格で届くようになってほしいと感じています。ただ今回のSwitch2に関しては、任天堂側の購入条件の規制があるため、転売被害はかなり抑えられているのではないかと考えています。今回の任天堂の対応も、任天堂が多くの方に好かれている理由の1つなのかなと感じています」と見解を示した。

 そのうえで、「伝えたいことがあるとすれば、『転売品を購入しないことが、任天堂への恩返しになる』です。任天堂が今回購入条件の規制をしたのは、転売による通常価格以上の取引を防止するためだと考えられます。転売を全面的に禁止すると公表していないのは、任天堂の優しさだと感じています。規制をしてもなお転売取引が行われているのは事実ですが、任天堂の期待や思いに応えるためにも我々がすべきことは、転売品を購入しないことなのではないでしょうか。転売品を購入せず正規ルートで購入することこそが、転売しないでという任天堂の思いに応えられる、Switch2を生み出してくれた任天堂への最大の恩返しになると考えています」。購入希望者・消費者側の“意識改革”について、切なるメッセージを寄せた。

次のページへ (2/2) 【写真】スイッチ2落選者の行動、実際の様子
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