夏木マリ&風吹ジュン、同年代が初共演 73歳で長野30泊ロケ「老体にムチ打って」

俳優の風吹ジュン(73)と夏木マリ(73)が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた連続ドラマ『照子と瑠衣』(6月22日放送開始、BS&BSプレミアム4K)の試写会・出演者会見に登壇。初共演の印象を語った。

会見に登壇した風吹ジュン(左)と夏木マリ【写真:ENCOUNT編集部】
会見に登壇した風吹ジュン(左)と夏木マリ【写真:ENCOUNT編集部】

「朝ドラのようなスケジュールだった」

 俳優の風吹ジュン(73)と夏木マリ(73)が11日、東京・渋谷のNHK放送センターで行われた連続ドラマ『照子と瑠衣』(6月22日放送開始、BS&BSプレミアム4K)の試写会・出演者会見に登壇。初共演の印象を語った。

 照子を演じた風吹は「テレビドラマ初の主演になります。3月3日スタートでドキドキしながら入ったんですけど、とても天気珍しく雪が降ってくれた。とてもラッキーなインでした」と振り返り、「マリさんとは初めての共演でした。緊張しながらも楽しみにしていて。実は、デビューがほぼ一緒で。ポイントごとに偶然会うことが人生で2回ほどありました。ここへ来て運がいい、とてもラッキーな作品になったと思います」と笑顔を見せた。

 瑠衣を演じた夏木は「『テルマ&ルイーズ』を脚色してドラマにするってことで、ぜひやらせてほしいと。そして、風吹さんがお相手ということで、仕事するのは初めてだった。終わってみての感想は、風吹ジュンさんでよかったなってこと」とにっこり。

 さらに「見ていただいた後にああだこうだ言うのは恥ずかしいですが」と前置きをし、「大変な、朝ドラのようなスケジュールだった。NHKのスケジュールってきつくて。私たち若く見えますが70代で、30泊長野は厳しかったですね。毎日遠足のようなお弁当いただきまして、ちょっと体調を壊したり。老体にムチを打った8話ですので、ぜひ皆さんのお力で広めていただけたらと。よろしくお願いします」と苦労を明かしていた。

 会見では、お互いの印象について話す場面も。風吹は「1年だけ歌手をやりました。どうしても違うなって想いがあったので役者に自主的に変更したんですが。マリさんとは道端でばったりだったり、メディアの情報で見ていて。かっこいいなってときに、私は子育てをしていたので、アーティストとして羨ましいなと」と告白し、続けて「生き方が全然違う方でしたので、会うのは楽しみでしたが、存在感の大きさが、共演するにあたって私では力が及ばないんじゃないかって迷いもありました。でも会うと、同世代で同じものを見てきたこともあり、シンパシーのようなものを感じていました。それがどんどん積み重なって、今はもう大好きです。顔を見ているだけで幸せ、お芝居しているときもどれだけマリさんの存在に支えられたかわかりません」と吐露した。

 夏木は「初めて長い時間ご一緒しました。人間的に品格あるなって思いましたね。居心地がよかったです。すごく気持ちがいい人」と絶賛し、「昔の風吹さんのイメージってことになれば、いろいろなスキャンダルをコントロールして、風吹ジュンを作りあげるっていう、なかなかのプロデューサーだなって思っていました。血を見る2時間ドラマはやらないって決めているらしいですし、自分でプロデュースしている。そのエネルギーは強いっていうか、すてきだなって思いました」と話し、報道陣を笑わせていた。

 会見には、脚本とディレクターを務めた大九明子氏、制作統括の阿利極氏も出席した。

 モラハラ夫とともに暮らす照子のもとに、学生時代からの友人でシャンソン歌手の瑠衣から「助けて」と電話がかかってくる。それをきっかけに、お互いに秘密を抱えた状態で東京から車で八ヶ岳の別荘地へのドライブがスタート。70代の2人が自由を手に入れ、新しい人生に踏み出す姿を描く全8回の物語だ。

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