今夏の参議院選挙に国民民主党から全国比例代表で出馬する山尾志桜里元衆議院議員が10日、東京・永田町の第一議員会館で出馬表明会見を行った。過去の不倫疑惑について「男女の関係にあったと認めるのか」と聞かれた山尾氏は、「当時お話しした以上のことはどうかご容赦いただけたら」と話した。

　山尾氏は会見冒頭、過去の不倫疑惑について「私生活でのことです。本当に8年前当時の自分の行動、ご指摘を受けた後の対応、きわめて未熟だったと心から反省しています。報道に載った方とは現在、私生活、仕事の面でも特段の交流はありません。一国民として見つめ直したとき、8年前の自分には大変おごりがあったと思います。本当に申し訳ございませんでした」と話した。

　質疑応答で、1問目から「当時の男女関係を認めるのか」と問われた山尾氏は、「本当に申し訳ありませんが、当時お話しした以上のことはどうかご容赦いただけたらと思います。いろいろな思い、いろいろな立場の方がいる。今、新しくその話についてお話をさせていただくことは勘弁させていただきたい」と回答。相手方の妻がその後命を絶ったことや、国政に出馬する資格があるのかという質問については、「私はその（命を絶ったという）事情を存じ上げません。私がこの場で思いを申し上げることがどうしてもできません。この場でその件についてお話をさせていただくのは控えさせていただきたいと思います」と話し、その後も相次ぐ同様の質問には「本当に申し訳ありません」「控えさせてください」と繰り返した。

　国民民主党は5月14日の両院議員総会で、参院選候補として、山尾氏、足立康史氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の4人を擁立。山尾氏を巡っては、過去の不倫疑惑やガソリン代の不正使用疑惑、党の方針と相反する政策を表明していることなどから、ネット上で批判が噴出しており、同党の支持率急落の原因と指摘する声も上がっている。また、今回の出馬に際しても一部のインタビューを除きメディア対応を行ってこなかったことから、説明責任を求める声が殺到していた。