玉木代表、山尾志桜里氏の会見に「エンドレスで」と要望 過去の不倫疑惑「答える責任がある」
国民民主党の玉木雄一郎代表が10日、東京・永田町の第一議員会館で行われた定例会見に出席。今夏の参議院選挙に同党から全国比例代表で出馬する山尾志桜里元衆議院議員が、この日出馬会見を行うと表明したことについて、「エンドレスで答える気持ちで臨んでもらいたい」と話した。

過去の不倫疑惑や党の方針と相反する政策に、ネット上で批判が噴出している山尾氏
国民民主党の玉木雄一郎代表が10日、東京・永田町の第一議員会館で行われた定例会見に出席。今夏の参議院選挙に同党から全国比例代表で出馬する山尾志桜里元衆議院議員が、この日出馬会見を行うと表明したことについて、「エンドレスで答える気持ちで臨んでもらいたい」と話した。
国民民主党は5月14日の両院議員総会で、参院選候補として、山尾氏、足立康史氏、須藤元気氏、薬師寺道代氏の4人を擁立。このうち山尾氏を巡っては、過去の不倫疑惑や党の方針と相反する政策を表明していることから、ネット上で批判が噴出しており、同党の支持率急落の原因と指摘する声もある。参院選出馬に関してもここまで一部インタビューを除きメディア対応を行っておらず、説明責任を求める声が上がっていたが、同日10日に個人事務所主導による会見を行うと発表した。
会見を決めた山尾氏について、玉木代表は「(記者の)皆さんも行っていろいろ質問されたらいいと思います。さまざまな疑問とか疑念を持たれていたら、それは現職であっても候補者であってもしっかり答える責任があると思いますし、そのことが投票行動にも直結する。きちんと聞かれたことに答える、言うべきことを言う、エンドレスで答える。そんな気持ちで臨んでもらいたい」と言及。党の方針を逸脱した発言の数々については「疑念を持たれるような発言は控えるべき。特に、全体会議の中で党の合意形成を妨げるような個人の発言は軽々にすべきではないですし、それは本人にも伝えている」と話した。
あらためて、山尾氏を擁立した理由については「もともと2020年9月の結党時のチャーターメンバー。特にその3か月後にまとめた憲法改正の論点整理、これは非常にその後の党の憲法改正議論の大きなベースになりましたし、あれをまさに今アップデートしていく必要がある。ロシアのウクライナ信仰、習近平政権の3期目、トランプ政権の誕生という世界秩序の揺らぎの中で、やっぱり自分の国は自分で守る、いわゆる緊急事態条項、そして憲法9条といった国家の根幹を成す憲法議論をアップデートしてもらいたいというのが、彼女に期待する要素の一つ」と玉木代表。
山尾氏に対する炎上や誹謗(ひぼう)中傷が激化している現状について、憲法で保障されている被選挙権の侵害にあたるのではと問われると、「本当に難しい問題。もちろん人間ですから、私自身も過去の発言や行動に対していろいろなご意見もいただくし、それに対して答える責任もある。一方でチャレンジを全く許さない社会、許容しない政治は果たしてどうなのか。誹謗中傷がまん延して、立候補にちゅうちょする、政治への挑戦に対する萎縮効果が生まれてしまうことは良くない。ただ、説明はやはりしないといけない。そのバランスの中でどうご理解をいただくか」と慎重に言葉を選びながら語った。
この他、同じく会見を求める声が根強い須藤氏についても「ネットでもご質問いただいてますので。須藤候補にもやってもらう。きちんと答える責任がある」と話した。
