俳優の生駒里奈が9日、都内で行われた東映ムビ×ステ『死神遣いの事件帖 終（ファイナル）』完成披露舞台あいさつに、鈴木拡樹、安井謙太郎（7ORDER）、梅津瑞樹、崎山つばさ、松本寛也、柴崎貴行監督と共に登壇した。

　シリーズ3作品目となった本作で、初のムビ×ステ参加となった生駒は、ヒロイン・居酒屋の看板娘・おみつ役を演じる。生駒は「知り合いの方がこの作品の舞台を演出していますし、よく存じ上げているお兄ちゃんたちが出演しているシリーズだったので、いつか共演したいなと思っていました」と念願だったことを明かすと、「でも、いきなりファイナルという大切な作品で、私が出演してもいいのかな……ちょっとおこがましいなという気持ちもあったんです」と胸の内を明かす。

　主演を務める鈴木とはシーンを共にすることが多かったという生駒。「“拡樹くん”と呼ばせてもらっているのですが」と言いつつも、実は2人とも人見知りを最大限に発動してしまったというと「本当に気まずいぐらいしゃべれなくて。冬の撮影だったのですが、温かいストーブの部屋で“どうしよう、しゃべれない”と思いながら時が過ぎ去っていきました」と苦笑いを浮かべていた。

　そんな2人を微笑ましく見つめていたという柴崎監督は「過去の作品にも乃木坂の子が出ていましたしね」と前シリーズに、鈴木絢音、清宮レイと乃木坂46のメンバーが出演していたことに触れると「最後は先輩がやってやるっていう意気込みを感じて堂々とやってくれました」と生駒を称賛。

　すると生駒は「そうなんです。後輩が先にヒロインやっているっていう……。『先輩が最後かい！』って思っていたんです」とツッコミを入れて客席を笑わせていた。

　“東映ムビ×ステ”は、一つの題材をムービー（映画）とステージ（舞台）という違う媒体で表現する試み。本作は、2020年にスタートした“しにかつ”シリーズのファイナルとなる劇場版。死神遣いとして探偵業を営む幻士郎（鈴木）のもとに新たに舞い込んできた徳川からの依頼。それは「江戸城の宝物殿に忍び込んだ泥棒“銀狐”を捕らえよ」というものだった。

※柴崎貴行の「崎」の正式表記はたつさき