真琴つばさ、40周年記念コンサート開催 宝塚時代にコンビを組んだ娘役トップ登場「天使です」

元宝塚月組トップスターの歌手で俳優・真琴つばさが8日、東京・銀座のヤマハホールで芸能生活40周年記念コンサート『Zensokyoku―明日への前奏曲―』を開催した。自身のオリジナル曲から出演舞台にゆかりのある曲ほか、宝塚メドレーなど計16曲を披露。歌にトークに華やかなステージを繰り広げ、昼夜2公演で計約600人を集めた。各公演には高汐巴、檀れいがそれぞれゲスト出演し、花を添えた。8月3日にも同会場で追加公演を予定している。

芸能活動40周年記念コンサートを開催した真琴つばさ【写真:事務所提供】
芸能活動40周年記念コンサートを開催した真琴つばさ【写真:事務所提供】

45周年、50周年への抱負も

 元宝塚月組トップスターの歌手で俳優・真琴つばさが8日、東京・銀座のヤマハホールで芸能生活40周年記念コンサート『Zensokyoku―明日への前奏曲―』を開催した。自身のオリジナル曲から出演舞台にゆかりのある曲ほか、宝塚メドレーなど計16曲を披露。歌にトークに華やかなステージを繰り広げ、昼夜2公演で計約600人を集めた。各公演には高汐巴、檀れいがそれぞれゲスト出演し、花を添えた。8月3日にも同会場で追加公演を予定している。

 1985年に宝塚歌劇団入団。1997年に月組トップスターに就任し、絶大な人気を誇った真琴。2001年に退団後は舞台やドラマ、ライブなどで活躍し、初舞台から40周年という節目のステージで華麗なパフォーマンスで魅了した。

 ゴージャスな黒のコートをまとって登場すると、まず、2016年リリースのソロ曲『Desert Rose』を歌い上げ、ムーディーなジャズで会場を真琴の世界へ誘った。続けて、コートを脱ぎ、シルバーとオレンジの鮮やかな衣装で楽曲『Wild flower』を情熱的に歌い、「気づいたら40年。もう20年前の曲ですね」と笑顔を見せた。

 その後も宝塚の卒業生で後輩、牧勢海・晴音アキをバックにタンゴやジャズの名曲を披露した。

 公演中盤には白いスーツに着替えて宝塚時代の『アローン』(1994年のバウホール公演『ローン・ウルフ』より)を熱唱し、「私の歌って孤独とか、寂しい曲が多いんです」と話して、客席から笑いがもれる場面も。トップスター時代の楽曲を次々メドレーで披露すると、会場が熱気に包まれ、牧勢や晴音との息のあったダンスやコーラスで、ステージを盛り上げた。

 宝塚時代にゆかりのあるゲストも登場した。昼公演では真琴の初舞台公演(花組)の時のトップスター・高汐巴、夜公演には月組時代にトップコンビを組んだ元月組トップ娘役の檀れいが出演した。夜公演で檀は純白のドレスで現れ、華やかなオーラに客席がざわめく一幕も。真琴は「天使です」と絶賛。トップ時代の思い出話に花を咲かせると、檀は「何があってもすぐ助けてくれる優しさがありました」と真琴の粋なスターぶりを明かしていた。

 終盤ではシャンソンの名曲『愛の讃歌』やフランク・シナトラの『マイ・ウェイ』を熱唱。アンコールでは「40年間支えてくれる温かい皆さまがいらっしゃいます。これからも共にステキな時間を過ごしたいと思います」と語りかけ、新曲『明日へのZensokyoku』を軽やかに歌い、ファンとの再会を誓った。

 終演後、ENCOUNTの取材に応じた真琴は記念公演について「人生、1年後どうなっているかわからない中で、一歩進めたなと思います。(ゲストの)お二方にも心から感謝していますし、高汐さんとお会いすると細胞が初舞台の頃に戻ったようです。反省する部分もありますが、本当にたくさんの方に見に来ていただいて、幸せです」と振り返り、感謝の言葉を述べた。

 今後の抱負については、「45周年、50周年に向けて日々積み重ねていきたいですね。昨日、地元の神社の長い階段を登っていまして、目の前だけを見ていたらすぐゴールできた感覚がありました。この精神でこれからを過ごしていきたいです」と言葉に力を込めた。8月3日には今回の追加公演も予定しており、「もっともっとスキルをあげていかないといけないですね」とさらなる充実したステージを約束していた。

※高汐巴の「高」の正式表記ははしごだか。

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