市川團十郎、長女・ぼたんに感慨「麻央と似ている」 今後の成長にも期待「芯が通っていて他に流されない」

歌舞伎俳優の市川團十郎が9日、都内で行われた「7月歌舞伎座 松竹創業百三十周年『七月大歌舞伎』」の取材会に出席。共演する長男・市川新之助と長女・市川ぼたんの成長ぶりを語った。

取材会に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に出席した市川團十郎【写真:ENCOUNT編集部】

ぼたんには「意外とノータッチ」

 歌舞伎俳優の市川團十郎が9日、都内で行われた「7月歌舞伎座 松竹創業百三十周年『七月大歌舞伎』」の取材会に出席。共演する長男・市川新之助と長女・市川ぼたんの成長ぶりを語った。

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『七月大歌舞伎』の昼の部では、成田屋のお家芸『新歌舞伎十八番』の32作品中から、『大森彦七』『船弁慶』『高時』『紅葉狩』の4作品を上演する。『新歌舞伎十八番』は、江戸から明治にかけて活躍し現在に繋がる近代歌舞伎の礎を築いた九世市川團十郎が、史実・時代 考証に則った活歴物や、新たな松羽目物(能・狂言の曲目を原作とし、それらに近い様式で上演する所作事)を中心に制定したもの。九世團十郎の父・七世團十郎が江戸時代に成田屋のお家芸『歌舞伎十八番』を選定し、それに続く『新歌舞伎十八番』の構想を立てたことから、九世團十郎がその志を受け継いで完結させた。

『紅葉狩』には新之助とぼたんも出演。ぼたんは現在、TBS系連続ドラマ『キャスター』(日曜午後9時)にも出演し俳優としても活躍している。子どもたちの成長について聞かれた團十郎は、「ぼたんは今『キャスター』に出ていまして、昨日(8日)も放送だったので一緒に見ました。5、6年前は『歌舞伎をやるのかやらないのか』『芸能をやれるのかやれないのか』が本人も分からなかったと思いますが、最近は『どういう方向に向かおうとしているのか』が、少しずつ自分の中で見えてきている」と、娘の変化を考察した。

 ぼたんは松本幸四郎から声がかかり、7月歌舞伎座夜の部『鬼平犯科帳』で少女・おまさとして出演も決定している。「7月は幸四郎さんから『ぜひぼたんさんに出てもらいたい』という話が私に来たので、自宅で彼女に伝えたら、『やりたいです』ということで。彼女自身、新たな扉が開き始めている。歌舞伎に対しても映像に対しても、少しずつ自分が見えてきた段階に入ってきている」と明かした。また、「私は意外とノータッチで、彼女がやることは彼女に任せているので、彼女がやりたいようにやってもらえばいいです」と語り、「基本的に彼女の場合は(妻の小林)麻央と似ていて、芯が通っていて他に流されない強みがしっかりある。自分とちゃんと向き合って、どういう風に自分を育成していくのか判断できる」と評価し、見守った。

 新之助に関しては、「まだ幼いものがありますが、先月(5月歌舞伎座の尾上菊五郎・菊之助襲名公演)で、尾上菊之助くんや尾上眞秀くん、坂東亀三郎くん、中村梅枝くんといった同い年ぐらいの子たちと一緒に舞台に立ちました。実はあまり(同年代と舞台に立つ)経験がなかったので、同世代の人間たちと歌舞伎に向き合い多面性が増えたというか、見る角度が一つ増えた。歌舞伎に対する情熱が少し出てきているように見えます」と成長を語った。

 15日は父の日。子どもたちとの予定を聞かれると「何もないですけど。でも常に2人からは『いつもありがとう』と言われます」と語った。最近は、同年代の友人と食事に出かけることが多くなったぼたんから感謝されたという。「私も(食事は)美味しい所じゃないと行かない人なので、麗禾(ぼたん)はそこで育っている。やっぱり私と一緒に過ごしていると、いくら彼女たちが頑張って美味しい食事に行っても、『やっぱりパパが連れて行ってくれるところが美味しい』と気づき始めた」と明かした。「『パパ、普段からすごい所に連れて行ってくれていることに気づいたから、いつも本当にありがとう』と言われました」と会場の笑いを誘い、「『よく気づいたぞ!』って思いましたね(笑)。かわいらしいですね」と父親の笑みを浮かべた。

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