Travis Japan、川島如恵留が復帰 7人でツアー完走…次はワールドツアーへ「行ってきます!」

Travis Japanが8日、2024年12月にリリースしたオリジナルアルバム『VIIsual』を引っさげた「Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual」の最終公演を千葉・ららアリーナ東京ベイで開催した。同ツアーは今年1月4日の神奈川・横浜アリーナを皮切りに、8か所28公演で約31万人を動員。また、メンバーの川島如恵留が体調不良のため一定期間活動を休止し、初日から6人でツアーを回ってきたがこの日に復帰。千葉公演では約半年ぶりに7人そろってのパフォーマンスを披露した。

新曲『Burning Love』もサプライズで初披露
新曲『Burning Love』もサプライズで初披露

8か所28公演の全国アリーナツアー

 Travis Japanが8日、2024年12月にリリースしたオリジナルアルバム『VIIsual』を引っさげた「Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual」の最終公演を千葉・ららアリーナ東京ベイで開催した。同ツアーは今年1月4日の神奈川・横浜アリーナを皮切りに、8か所28公演で約31万人を動員。また、メンバーの川島如恵留が体調不良のため一定期間活動を休止し、初日から6人でツアーを回ってきたがこの日に復帰。千葉公演では約半年ぶりに7人そろってのパフォーマンスを披露した。(取材・文=水谷賀奈子)

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 開演時間の午後3時になると白ジャケットを羽織り、ポケットに手を入れたポーズでそろえた7人が、頭上の照明に照らされて横一列に並んで登場。『99 PERCENT』『Love Tag』などのダンスナンバーとともに、「会うの楽しみだったよな?」「調子どうよ?」などとファンをあおった。『Crazy Crazy』ではメインステージからつながる“VIIsualロード”に光が伸び、その上で正面・両サイドと向きを変えながら、どの客席にいても正面に見えるように配慮したステージングで難易度の高いステップを華麗に踏んでいく。

 本ツアーでは、メンバープロデュース曲やユニット曲を織り交ぜ、ストーリー仕立ての展開も組み込んだ。松倉海斗プロデュース曲『Whiskey and Tonic』では、ステージ上にバー空間が広がり、メンバーがくつろいだ様子やじゃれ合う様子を見せた。川島がノックしてバーを訪ねる演出もこの公演から追加に。宮近海斗プロデュース曲『Fireflies』は、「R4 STREET DANCE」で共演したcalinによる振り付けで、ミラーボールが回るなか、ダンスバトル風の演出でメンバーはノリノリになっていった。

 宮近・七五三掛龍也・松倉のユニット曲『Trick! Trick!』では、大きな工具を手に大工に扮し、スクリーンのLED映像と連動してイタズラをするお茶目な3人を楽しむことができた。中村海人・松田元太のユニット曲『Warm it Up』では、スモークが立ち込める中で、2人が身を寄せ会い、顔を近付け、大人の色気が漂うパフォーマンスでファンを魅了した。川島プロデュース曲の『Underdogs』では、ホワイトタイガー型トロッコこと“トラッコ”に乗りながら歌った。

 また、4月28日にリリースしたばかりの『Would You Like One?』をこの公演からセットリストに加えて、本ステージでパフォーマンス。「召し上がれ!」やメンバー・グループの名前などのコールで、会場はさらなる盛り上がりを見せた。

 MCタイムに入ると、「7人帰ってきました!」と改めてのあいさつ。川島も「ありがとう。ただいまー!」と笑顔を見せた。アルバム同様、中村がコンサート全体の演出を監修したことについて、宮近は「如恵留がいつ戻ってきてもいいように、演出も“7”にこだわってくれたんだよね」と説明。中村は「そうそう。というか、改めて7人でパフォーマンスした時のオーラやばくね?」と興奮気味に喜びをあらわにした。

 さらに、新曲『Burning Love』もサプライズで初披露。中村が日本語吹き替えの声優を務めた実写映画『リロ&スティッチ』の日本版エンドソングとなっており、7人はスティッチのカチューシャをつけてパフォーマンスした。

メインステージからつながる“VIIsualロード”を使った演出が話題に
メインステージからつながる“VIIsualロード”を使った演出が話題に

オーラス限定でダブルアンコールも

 後半は、川島・吉澤閑也のユニット曲『Lonely Stars』からスタート。2人が歌詞を手掛けた楽曲となっており、「7人でTravis Japan」ということを表す「VII」オブジェがセットの中から登場し、美しい2人のハーモニーが会場を包んだ。

 吉澤プロデュース曲の『HBD』はTravis Japan初のバースデーソングで、サビ部分の振り付けも吉澤が担当した。続く、松田プロデュース曲『Rush』では、紗幕(しゃまく)にうごめくレーザーと幕中での幻想的なステージで会場の雰囲気は一変。クライマックスには大量の紙吹雪が舞い、はかなさも感じられる一曲となった。

 ラストスパートに入ると、7人は黒とゴールドを基調とした衣装に身を包んで登場。中村プロデュース曲『BO$$Y』は、炎の特効で曲の激しさを表現。七五三掛プロデュースの『Thrill』は七五三掛が振付し、“VIIダイヤモンド”を使用した演出に、時おり見せる睨み付けるような7人の表情でファンの視線を引き付けた。

 『Moving Pieces』は、今回の“VIIsualロード”によるLED演出を使っての移動に合わせて、宮近と七五三掛が新たな振付を制作。バージョンアップしたパフォーマンスに、ファンの持つペンライトの動きはいっそう大きくなった。

 宮近が「楽しい時間をありがとう。いつも一緒だという思いを込めて」と紹介したのは『Staying with you』だ。「順当にいく僕らじゃないけど、可愛い・かっこいいって応援してくれてありがとう」と感謝の言葉を口にし、本編を締めくくった。

 一度、7人はステージから姿を消すも、「トラジャコール」に応えるべく再登場。パフダンスが特徴的な『Golden Girl』を披露。“トラッコ”に乗り込んで、ファンとより近い距離で触れ合った。7人で夢を追い続ける姿と歌詞がリンクした『Fly Higher』では7人全員で肩を組み、笑顔で歌い上げた。宮近は「この景色を忘れません。前に進み続けます。海を越えた先でパフォーマンスを届けてきます。待っていてください、行ってきます!」とこの先に控えたワールドツアーへの意気込みを口にした。中村も「また、すぐ会おうね!」と手を振り、7人はステージを去った。

 それでも鳴り止まない「トラジャコール」。「ありがとう~」との言葉の次に、中村が「またすぐ会えたね(笑)」と登場すると、会場で笑いが起こった。オーラス限定のダブルアンコールはメンバー紹介曲『Unique Tigers』で会場の盛り上がりは最高潮へと達した。7人からの「ありがとう」にファン全員が「どういたしまして」と声をそろえて返し、ライブは幕を閉じた。

次のページへ (2/2) 【写真】Travis Japanのツアー最終公演の貴重なアザーカット
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