金ロー『カリオストロの城』6・27放送決定 15分拡大ノーカット…新作『ルパン三世』に先駆け

日本テレビは6日、27日午後9時から放送される「金曜ロードショー」枠にて宮崎駿氏が監督を務めた映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)を放送することを発表した。

金曜ロードショーで『ルパン三世 カリオストロの城』が放送【写真:原作:モンキー・パンチ (C)TMS】
金曜ロードショーで『ルパン三世 カリオストロの城』が放送【写真:原作:モンキー・パンチ (C)TMS】

番組の後半には劇場版最新作の特別映像も放送予定

 日本テレビは6日、27日午後9時から放送される「金曜ロードショー」枠にて宮崎駿氏が監督を務めた映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)を放送することを発表した。

 15分拡大でノーカット放送される今回は、同日に『ルパン三世』の2Dアニメーションとしては約30年ぶりの完全新作となる劇場版『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』が公開されることを記念したもの。『ルパン三世 カリオストロの城』は、宮崎氏が初めて長編映画の監督を務めた作品となっている。

 作品では、カジノから大金を盗み出したルパンと次元が、札束のすべてが偽札だったことに気づき、その出どころを探るためカリオストロ公国に向かう。途中、謎の男たちに追われる少女・クラリスを救出するが、彼女は再び連れ去られてしまう。クラリスの残したヤギの指輪を手に、ルパンたちは要塞のような城に潜入する。

 宮崎氏によると、物語の発想の源になったのは、中学時代に何度も読み返したというモーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズの一編『緑の目の令嬢』。特に“クラリス”というヒロインの名は、ルブランの『カリオストロ伯爵夫人』に登場する女性の名が由来となっており、小説では若きルパンの恋人として描かれていた。また、江戸川乱歩が翻案した『幽霊塔』も影響を与えているという。『幽霊塔』の舞台は、時計塔がある古い屋敷。宮崎氏はその時計塔を題材にいつか物語を作りたいと思っていたのだそうだ。

 また、番組の後半では、劇場版最新作『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族』に関する特別映像も放送予定。地図に載っていない謎の島を舞台に、莫大な財宝をめぐって史上最悪の敵と対峙(たいじ)する展開となる本作は、全ての『ルパン三世』に通じる物語であり、主題歌としてB’zが書き下ろした新曲にも注目が集まっている。

※宮崎駿氏の「崎」の正式表記はたつさき。

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