ピアノ講師の資格も所持 ブレイクの青木マッチョが消防士時代に磨いた“得意芸”「隊員たちを癒やしていた」

今、お笑いコンビ・かけおちの筋肉芸人、青木マッチョがアツい。昨年、TBS系『ラヴィット!』(月~金曜午前8時)に登場すると、芸人らしかぬ罰ゲームでのノーリアクションやカリンバなどの楽器を太い腕で繊細に披露する、独特な個性が光り一気にブレイクした。そんなマッチョが今度は師匠のためPRに一役買う。カリンバ奏者・Misaさんの新刊を推薦しており、「ぜひ僕に語らせて」と名乗り出た。そこでENCOUNTは“多才な29歳”の意外な音楽遍歴とカリンバ愛について話を聞いた。

愛用する楽器、カリンバを熱く語った青木マッチョ【写真:ENCOUNT編集部】
愛用する楽器、カリンバを熱く語った青木マッチョ【写真:ENCOUNT編集部】

ピアノ歴17年の青木マッチョがカリンバを始めたきっかけ

 今、お笑いコンビ・かけおちの筋肉芸人、青木マッチョがアツい。昨年、TBS系『ラヴィット!』(月~金曜午前8時)に登場すると、芸人らしかぬ罰ゲームでのノーリアクションやカリンバなどの楽器を太い腕で繊細に披露する、独特な個性が光り一気にブレイクした。そんなマッチョが今度は師匠のためPRに一役買う。カリンバ奏者・Misaさんの新刊を推薦しており、「ぜひ僕に語らせて」と名乗り出た。そこでENCOUNTは“多才な29歳”の意外な音楽遍歴とカリンバ愛について話を聞いた。(取材・文=福嶋剛)

――Misaさんによるアフリカの民族楽器・カリンバの入門書『ていねいなレッスンでくじけさせない! とってもやさしいカリンバ入門』(Gakken刊、6月5日発売)について、出版社から「マッチョさんがカリンバの師匠のために一肌脱ぎます」と連絡をいただき、こちら(取材現場)に来ました。

「実は今日初めて師匠とお会いしたんです(笑)。とってもすてきな方で初めて生の演奏を聴かせていただき、僕には出せない美しい響きで感動しました」

――師匠なのに今日が初対面だったのですか。

「はい。直接お会いするのは今日が初めてでした。実は僕がカリンバを弾けるようになったのは、MisaさんのYouTubeチャンネルのおかげなので勝手に師匠と呼ばせてもらっています」

――TBS系『ラヴィット!』でもその太い腕でカリンバを繊細に演奏されていましたね。マッチョさんのカリンバ歴は。

「今年で6年目になります。僕は芸人になる前は消防士をやっていて、毎日とてもハードな仕事だったのでストレスが溜まると、よくYouTubeでヒーリング系の動画を探しました。そこで、海外の方のカリンバ動画に出会い、初めて聴いたカリンバの響きに癒やされて、一気にハマってしまいました。早速、弾いてみようと思い、ネットで楽器を探しました。結構リーズナブルだったので即行で購入し、MisaさんのYouTube動画や楽譜を見ながら練習を始めたら面白くて、カリンバにがっつりハマっていきました」

――マッチョさんはカリンバ以外にもオカリナやピアノ、ドラムも得意なんですね。

「僕は4人兄弟で3歳になると親の勧めで、みんなピアノを習っていたんです。でも自分以外は1年くらいで辞めちゃって、自分だけなぜか17年くらいピアノを習い続けました。それでピアノ講師の資格を取りました」

――将来ピアノの先生も目指していたこともあったのですか。

「全く考えていなかったです。単純に教えていただいた先生がとても優しくて、僕自身、資格を取れるくらいのレベルに達したので、ここまで教えていただいた恩返しとして先生に喜んでもらおうと思い試験を受けました」

カリンバの師匠・Misaさんの新刊『ていねいなレッスンでくじけさせない! とってもやさしいカリンバ入門』を紹介【写真:ENCOUNT編集部】
カリンバの師匠・Misaさんの新刊『ていねいなレッスンでくじけさせない! とってもやさしいカリンバ入門』を紹介【写真:ENCOUNT編集部】

カリンバは奥が深い楽器

――ピアノが下地にあるのでいろんな楽器を演奏できるんですね。

「そうですね。譜面も読めますし、音感もあるので、いろんな楽器に興味を持つようになって覚えていったという感じです。バンドでドラムもやりました。カリンバについては、Misaさんの動画に助けられて、消防士だった頃は、よく休憩時間に練習していましたね」

――消防隊員の仲間に怒られませんでしたか。

「隊員のみなさんをカリンバで癒やしていましたから、むしろ休憩中は平和でした(笑)。カリンバってオルゴールみたいな音でうるさくないので、僕は練習できるメリットがあるし、隊員のみなさんには喜んでもらえるし、で、Win-Winでした」

――この取材の前にMisaさんと一緒にカリンバの演奏をしたそうですね。

「そうなんです。さっき一緒に演奏をさせていただいたんですが、Misaさんのカリンバはやっぱり音もきれいですし、本当に演奏が素晴らしいので、つくづく『奥が深い楽器だな』って思いました。今僕がステージで一番使っている楽器がカリンバなんです。まさか、Misaさんと一緒に演奏させていただく機会が来るなんて、本当に人生何があるか分からないですね」

――そのカリンバをもっと世の中に広めたいと。

「その通りです。奥の深い楽器ですが、未経験者でもすぐに音が出せるので簡単に楽しめます。本当に音がかわいいんですよ。今回のMisaさんの入門書は、とても分かりやすく説明されているので、初心者の方や子どもたちでも早く上達すると思います。『試しにやってみよう』で構いませんので、Misaさんの『ていねいなレッスンでくじけさせない! とってもやさしいカリンバ入門』を手に取って、日本でカリンバブームを作っていきましょう」

□青木マッチョ 1995年7月31日生まれ。名古屋市出身。高校時代から消防士になった社会人までの9年間、ラグビーに励む。消防士を24歳で退職し、2020年、NSC(吉本総合芸能学院)に東京27期生として入学。卒業して、2022年4月に、お笑いトリオ・かけおちを結成。現在は赤木細マッチョとコンビで活動する。マッチョ芸人としてピンでも活動中。腕の太さは女性モデルのウエストサイズ並みの50センチ近くを誇り(上腕47センチ)、デッドリフトは260キロを挙げる怪力。お笑いコンビ・マヂカルラブリーの野田クリスタルがオーナーを務める「クリスタルジム」のパーソナルトレーナーも務めている。特技はピアノ、ドラム、カリンバなどの楽器演奏、絵画など。身長180センチ、体重90キロ。

次のページへ (2/2) 【写真】青木マッチョ、11歳頃の“マッチョになる前”の貴重ショット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください