三代目 J SOUL BROTHERS、東京Dで魅せたエンタメ グループ初のスタジアム公演も発表【ライブレポート】
三代目 J SOUL BROTHERSが4日、東京ドームにて「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025“KINGDOM”」を開催した。「7人で数々の歴史を刻んできた彼らが、飽くなき挑戦を続けていくことを表明する」ライブツアー。これから続くツアーに向けてさらに勢いをつけるものとなった。

小林直己「ものすごく手応えを感じています」
三代目 J SOUL BROTHERSが4日、東京ドームにて「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2025“KINGDOM”」を開催した。「7人で数々の歴史を刻んできた彼らが、飽くなき挑戦を続けていくことを表明する」ライブツアー。これから続くツアーに向けてさらに勢いをつけるものとなった。(取材・文=ふくだりょうこ)
東京ドーム初日公演に先立ち、三代目 J SOUL BROTHERSの小林直己、OMI、岩田剛典が囲み取材に応じた。
まず、8度目のドームツアーということで、初日の埼玉・ベルーナドームでの公演を踏まえて、手応えと東京ドーム公演に対する意気込みを聞かれると、小林は「僕らの想像以上の盛り上がりに、ものすごく手応えを感じています。いろんな種類のツアーをやってきた中でも、個人的には一番エンターテインメントしているなと思う」とコメント。
また、この日はアンコールで10月4日、5日に大阪・ヤンマースタジアム長居にてグループ初の単独スタジアムライブ「三代目 J SOUL BROTHERS 15th ANNIVERSARY STADIUM LIVE“JSB FOREVER ~ONE~」を開催することが発表された。これについてOMIは「スタジアムでの単独公演というのはことあるごとにメンバーでいつかやってみたいね、という話をしていた」と言い、「今までやり残したことはないんじゃないかな、とこれだけの規模でやらせていただいていると感じることもありましたけど、まだまだ自分たちにやり残したことがあるっていうのは、アーティストとしてありがたいものですし、それにまた挑めるということが喜びに変わっているというか。その喜びをファンの皆さんと共にできたら」と語った。
スタジアムライブでどのような姿を見せたいかと問われると、岩田は「自分たちは本当に素人が集められたグループで最初はスタートしたんですけども、最初に立ったステージが実はスタジアムだったんですよね。そういう意味では、自分たちにとってもご縁というか、ルーツといった部分が大きいので、当時から応援してくださってるみなさんにとってはエモくて泣けちゃう、なんて。分からないですけどね」とおちゃ目にほほ笑み、「いろんなエンターテインメントがありますけれども、自分たちの15年分の思いを詰め込んだような内容になると思っています」。そして、「今の自分たちを楽しんでいただくということはもちろん自負としてあるんですが、15年間、歴史を一緒に歩んできた思い出の部分も、きっとファンの皆さんにとっては自分たちを応援してくれる1つの要素だと思っています。そこに対してもこう、しっかりと満足していただけるようなものを作りたいなっていうのは、メンバーとしても話しています」と語った。
開演直前。カウントダウンの映像が流れ始めると、じわじわと会場のテンションが上がる。壮大なオープニング映像で会場を一気にキングダムの世界観に飲み込んでいく。
もはや荘厳とも言えるような空気が流れる中、7人のシルエットが現れる。1曲目を飾ったのは『BLAZE』。スクリーンに流れる映像と相まって7人からは気高ささえ感じる。そして会場からあふれる大きな歓声。
熱気が渦巻く中で続いて歌い上げるのは『RAISE THE FLAG』。ゆっくりと花道を歩き、サブステージに歩みを進め、そのまま『O.R.I.O.N』へ。客席も力強くライトスティックを振り、ジャンプをし、体を動かしていく。さらにメンバーはフロートに乗り込み、より多くのファンの近くへ。今市とOMIがコールを促し、一体感はバッチリだ。ゴキゲンな楽曲が立て続けに披露され、会場のテンションも上がっていくばかりだ。

東京ドーム全体で『ZIP!』ポーズも
6曲を一気に披露したところで、MCでメンバーそれぞれがあいさつ。まずは今市隆二が「みなさん、盛り上がっていますか!」と声をかけた。「外は暑いですか? でもその暑さを超えるぐらいに盛り上がる準備できていますか!」と会場とコール&レスポンスをし、満足げに頷いた。
山下健二郎は「まもなく丸15年、アーティスト活動をやっています。みなさんのおかげで8回目のドームツアーになります。でも僕たちは止まりません。まだまだ上に行きます。心の声で言うと、もっと売れたいんです」と笑顔を見せた。そして、この日は自身がパーソナリティーを務めている日本テレビ系『ZIP!』のカメラが入っているということで「せぇ~のと言ったら『ZIP!』でお願いします!」と東京ドーム全体で『ZIP!』ポーズをする場面も。
岩田は「このキングダムツアー、7公演しかございませんけど、今年は色々楽しんでもらえる年になる予定です。みなさん、心の準備できてますか」と呼びかけ、会場の歓声に「おっしゃあ!」と気合を見せた。
ELLYは「こうやってライブできることをうれしく思います。今日は最高の僕らを見せたいと思います。今日は最高の一日を過ごしましょう」。NAOTOは「最高だー!」と言ったあと、「15年やってきてもうやってないことないよ、と思ったけど、王冠被って踊っています。あれね、落ちないように頭に固定してるから。新しい技を覚えました」とこのツアーでの衣装について触れた。また、自身が出演しているTBS系『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』から小杉竜一が会場に来ていることを明かし、『ZIP!』に続き、小杉の持ちギャグ「ヒーハー!」を東京ドーム全体で披露。
続いて小林は「始まったばかりのこのツアー、今日は誰よりも楽しんでいくんで、楽しんでいる人、競争しましょう」とニコリ。そしてOMIは「ここにいる全員の声を聞かせてください」と自身がハーモニーをリードしつつ、客席と共に歌声を重ねた。
中盤では、ツアー初披露曲の『New Page』を。メインステージで今市とOMIが歌い上げ、途中では客席も一緒に手を振り、一体感を楽しむ場面も見受けられた。
また個性あふれるそれぞれの「SHOWCASE」もありつつ、ライブ終盤ではメドレーも。『R.Y.U.S.E.I』、『Summer Madness feat.Afrojack』では全員が一体になって体を動かし、ボルテージを上げていく。メンバーはもちろんだが、客席側の運動量も多そうなメドレーだ。さらに『Rat-tat-tat』で畳みかけていき、ノンストップで楽曲を届けた。
そして『RAINBOW』。OMIが「みんな、よかったら一緒に歌おう」と呼びかけ、心を共にし本編を終えた。
大きなJSBコールに応えて登場したアンコールでは、フロートに乗り込み、まずツアー初披露曲である『ICE BREAKER』を。このあとには映像にてスタジアム公演の告知を行い、会場からは大歓声が上がった。7人も笑顔をこぼす。「俺たちと次のステージ、スタジアムに行くぞ。俺たちと一緒に来れんだろ? 歴史を刻むぞ!」とOMIが絶叫するように言い、興奮冷めやらぬ中、『J.S.B DREAM』を届け、ライブを締めくくった。
15周年に向けて、さらに勢いを増していく三代目 J SOUL BROTHERS。充実の“KINGDOM”ツアーの先にどのような景色を見せてくれるのだろうか。
