「最近はこんな輩が増えた」 話しかけてきた外国人業者、愛車の鍵を抜こうと…不審行動にあ然

愛車ハイエースの車内を整理整頓していたら、肝を冷やす事態に見舞われた。急に、中古車買い取り業者を名乗るアジア系の外国人男性に声をかけられた。違和感を覚えながらも、少し話をしていたら、あろうことか、車の鍵を持っていかれそうになったという。怪しい業者が突然自宅を訪問してきたり、愛車のワイパーに名刺が挟まっていたり、周囲をうろつくなどの不審者情報は、SNS上でも関心事となっている。当事者のカーオーナーに詳細を聞いた。

不審な業者の報告事例が後を絶たない(写真はイメージ)【写真:写真AC】
不審な業者の報告事例が後を絶たない(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「急にあいさつもなしに、ペラッペラな日本語で…」

 愛車ハイエースの車内を整理整頓していたら、肝を冷やす事態に見舞われた。急に、中古車買い取り業者を名乗るアジア系の外国人男性に声をかけられた。違和感を覚えながらも、少し話をしていたら、あろうことか、車の鍵を持っていかれそうになったという。怪しい業者が突然自宅を訪問してきたり、愛車のワイパーに名刺が挟まっていたり、周囲をうろつくなどの不審者情報は、SNS上でも関心事となっている。当事者のカーオーナーに詳細を聞いた。

「愛車気をつけて。

車の中で作業してたら急に声掛けられて何か怪しいなと警戒はしてて。
適当に話ししてたら

車の鍵をさりげなく持って行こうとしてた」

 ヒヤっとする体験談をXで報告したのは、あちゃ(@01_1asuJZX100)さんだ。

 車内の片付けのため、空気の入れ替えをしようとすべてのドアを開けていた。「ちょうど運転席側の後ろを掃除していたところで、外国人の業者が来ました。急にあいさつもなしに、ペラッペラな日本語で、『この向かい側の家に女の人が住んでなかった?」と聞いてきました。私は、余計な情報は渡さないように『知らない』と答えました」。外国人業者は自らをカンボジア人だと言ってきたという。「車やバイクのいろんな話をしてましたが、その外国人業者はソワソワして落ち着きがなかったり、人の目を気にしてるようにも見えました。また、チラチラ運転席や鍵、私の行動を見計らってるようにも見えたので、ちょっと様子がおかしいと思い、私も掃除しながら警戒してました」。静かな緊張感が漂っていたという。

 その違和感は的中する。「話も落ち着いてきた頃、外国人業者はさりげなくハンドルらへんを触っていました。少ししてからです。左手でハンドルを触りながら右手で鍵を抜こうとしました。その鍵以外にキーホルダーを付けていたので、音ですぐに分かりました」。

「のんきにプリウスに乗って去っていきました」

 あちゃさんは勇気をもって行動に出た。「私はマメに相手の行動を見ていたので、鍵を持った瞬間に大声で『鍵を持っていくな』と怒鳴りました。『これは窃盗になるし、入管にも通報するよ?』と伝えたところ、相手は自分のプリウスの鍵と間違えたなどと言い訳を言っていましたが、プリウスの鍵はさしっぱなしです。その後名刺を渡してきました。外国人業者は最後に『車、バイク売るなら電話してね~』と、ひと声言って、慌てるようなそぶりも見せず、のんきにプリウスに乗って去っていきました」。これが一部始終だ。

 手渡された名刺には、「重機・機械全般・新車・部品・中古車輸出入・販売・買取・廃車引取」などと書かれている。できる限り調べたところ、「名刺に記載されている古物商許可証番号は神奈川県の公安委員会で探しても見つかりませんでした。住所もただの賃貸が出てくるので、会社自体存在してないと思います」とのことだ。

 投稿は2000件のリポストを集める反響を呼び、「怖すぎる」「車の鍵をさりげなく持ってくって……ほんとに盗む気満々じゃん」「最近は、こんな輩がめちゃめちゃ増えたな~」「お住まいの所轄とこの名刺にある住所管轄している警察署に相談をしておくのがいいかと思います」など、驚きの声が寄せられている。

 ここのところ自動車盗難が相次ぎ、深刻な社会問題になっている。不審な業者の自宅訪問など、オーナーたちの心配は尽きない。

 治安の悪化を懸念するあちゃさんは「警察には、こういう事案があったという内容を伝えてもパトロールして1週間で終わりではなく、もっと寄り添って追及してほしいです。自動車盗難については、今現代では便利なネットもありますし、少しでも情報を集めるなどして、犯人を捕まえていただきたいです。防犯対策について言うと、車の盗難が少しでもなくなるようステッカーを配ったり、『怪しい人を見かけた人は電話を』といったチラシを配布するなど、そういった物でも少しは対策できるのでないかと、私は考えています」と話す。「警察、外務省、入管の皆さんにはもう少し考えていただきたいです」と付け加える。

 そのうえで、「私はハイエースだけではなく旧車も持っていますが、そっちの方には名刺が刺さっており、目を付けられているなと感じています。もちろん好きな車なので、盗難されたらどうしようと不安です。私だけではなくXの皆さんからも同じ声が上がっていました。『ただの車』と思う方もいると思いますが、車を買うのも、維持、税金、修理代とお金はかかりますし、生活には欠かせない物だと思います。それを盗難して自分のお金にするのは本当に許せないです。少しでも盗難車が減ることを願っています。車にGPS、ハンドルロック、セキュリティーを可能であれば付けた方がいいです。自分の大好きな愛車を守るために!!」とメッセージを寄せた。

次のページへ (2/2) 【写真】業者を名乗る人物から手渡された実際の名刺
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