アイナ・ジ・エンド、永野初監督映画の点数はマイナス480点 自身が出演も「ほんとはマイナス500」
ピン芸人・永野が1日、都内で行われた、GMOシブヤエンタメ祭の永野初監督映画『MAD MASK』上映会後の舞台あいさつに出席。シークレットゲストとして俳優の金子ノブアキ、アイナ・ジ・エンド、斎藤工、戸塚祥太(A.B.C-Z)、共同監督の新井勝也氏が登場した。

監督・永野「編集とかもこだわりました」
ピン芸人・永野が1日、都内で行われた、GMOシブヤエンタメ祭の永野初監督映画『MAD MASK』上映会後の舞台あいさつに出席。シークレットゲストとして俳優の金子ノブアキ、アイナ・ジ・エンド、斎藤工、戸塚祥太(A.B.C-Z)、共同監督の新井勝也氏が登場した。
当イベントは永野初監督映画制作記念として開催する作品のお披露目イベント。当日は、映画のタイトル・映画出演者・内容をシークレットにした状態で上映会を実施した。
題材は永野が13年前に披露したお笑いのネタ。肉付けに肉付けを重ね約2年かけて完成させた、日本を舞台にひたすら悪い事しか起こらない狂気と笑いのブラックコメディー映画。
出演は、永野が脚本・プロデュースした映画『MANRIKI』でも共演した金子、永野の盟友の斎藤らが特別出演した。
立ち上げのきっかけを永野は「これはYouTubeで。ショートムービーなんて言って新井さんとやってるんですけど、一緒にその流れで映画を作りたいとか言って。最初映画っていうのが分かってなくて、難病ものを考えたんですよ。ただ10代の知り合いとかいなくて……。君だけにこの命をみたいのを考えたんですけど、つまらなくて、自分たちでやってて。で、『永野さんのネタの発想からいった方がいいんじゃないですか』ってなって、作為的に行きました。これは頼まれてもなく作ったみたいな感じですね」と明かした。
脚本を読んだときの印象を金子は「永野さんは、とにかくアイデアが無尽蔵にリアルタイムで今も出続けていて、現場でもどんどん変わって、撮り直しもたくさんしながらっていうスタイル。脚本っていうよりは、メールしてしゃべってみたいな……」と意見交換したことを振り返った。
アイナは「最初は台本をいただいて読んで、無言で1回閉じました。えぐいなみたいな思ったんですけど、実際も現場で永野さんにお会いすると、意外と丁寧な方で、『これでいいですか』とか全部確認してくださる」と感謝していた。
キャスティングで意識したことを永野は「まあ知ってる人に頼むみたいな、身近な友達」といい、「だって、知らない役者が現場で意見したら腹が立ってくるじゃん」と説明し、笑いを誘った。
映画の点数をつけるならという質問に、金子は「映画監督ではないですね。ルールにいないという。なので、最低基準を満たしていないという感じはしますけど、ただただ永野さんでした。永野さんの意識に沿って現場がばーっと並走していく。すごいスピードの現場だったので、永野さんとしては100点じゃないですか」と話した。
一方、アイナは「マイナス480。ほんとはマイナス500なんですけど、永野さんについていた美術さんとか照明さんとかの動きがテキパキしてたのと、面白かったから20点プラスで」とジョークを飛ばした。
続けて、戸塚は「2000点でお願いします。人生のピークのタイミングって何度もあるじゃないですか。この映画を撮ったっていうことの永野さんスタイル、永野さんの態度、いろんな世界との関わり方、1個これ頂点出たんじゃないかなと思うんで」と称賛した。
斎藤は「(永野さんが)50歳なんで50点で。永野さんは映画監督とした何かをやりたかったわけじゃなくて、永野さんの世界をたまたま映画っていう形でアウトプットしただけ。でも映画監督の監督っていう響きが、実はあまり偉そうすぎる気がして、権力を持った人間に与えられた称号みたいな感じがしちゃって、結構反対派なんですけど、なんか永野さんのあり方、映画との向き合い方って、実はなんか清潔な気もしました。内容は不潔の極みですけど」と笑った。
永野自身は「現時点での100点って感じですね。またこれが明日は変わってく。明日じゃねえや、次撮るときはもうだめだなとか、見えてくると思うんすけど、現時点ではギリギリまで納品と言いますか、編集とかもこだわりましたので、これ100点ですっていうのをお届けしました」と力を込めた。
