目を潤ませるStray Kids、4日で22万人動員…「最強のSTAYと最強の時間を過ごせて幸せ」【静岡・エコパ公演レポート】

ワールドツアー中のStray Kidsが今月、初の日本スタジアム公演『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』を静岡・エコパスタジアムで開催した。4DAYS(5月10、11、17、18日)で計22万人を動員。34の国・地域で55公演を展開する今回のツアー全体では計220万人を動員予定で、K-POPグループ新記録を更新する見通しだ。ENCOUNTは同18日、エコパスタジアム公演千秋楽を現地取材。STAY(Stray Kidsのファンネーム)の声がこだました一夜を振り返る。

4日間で約22万人を動員したStray Kids【写真:田中聖太郎】
4日間で約22万人を動員したStray Kids【写真:田中聖太郎】

初の日本スタジアム公演『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』

 ワールドツアー中のStray Kidsが今月、初の日本スタジアム公演『Stray Kids World Tour <dominATE JAPAN>』を静岡・エコパスタジアムで開催した。4DAYS(5月10、11、17、18日)で計22万人を動員。34の国・地域で55公演を展開する今回のツアー全体では計220万人を動員予定で、K-POPグループ新記録を更新する見通しだ。ENCOUNTは同18日、エコパスタジアム公演千秋楽を現地取材。STAY(Stray Kidsのファンネーム)の声がこだました一夜を振り返る。(取材・文=近藤加奈子)

 定刻の午後4時になると『MOUNTAINS』のイントロが流れ、会場の期待が頂点に達した。その瞬間、メインステージにStray Kidsが登場。Felixの低音ボイスによる「ヤッホー!」で開幕の火花が上がり、いきなり爆発的な盛り上がりを見せた。『JJAM』では千秋楽公演の高揚感もあってか、いつも以上に「I know, you know,Lee Know(リノ).」の掛け声の熱量が高く、スタジアム近くの山にSTAYの声がこだました。

 MCでは、ラッパーのChangbinが会場名にかけて「エコパ、ペゴパ(韓国語でお腹が空いた)、タコパ、キンパ、アッパ(韓国語でお父さん)、オッパ(韓国語でお兄さん)、POP POP POP!」と韻を踏んだ。すると、リーダーのBang Chanが「今日もChangbinさんの頭の中はすべて“ATE”につながりますね(笑)」とリアクションし、会場を盛り上げた。

 他のメンバーも個性を強調した自己紹介でSTAYを楽しませた。

「じっとしていられないトトロ、Seungminです。STAYに抱っこされたいワン」(Seungmin)、「俺のこと最強の雨男とか、最強のてるてる坊主だとか、俺大人気だね? 最強が似合う男Hyunjinです」(Hyunjin)、「肌がいつもよりモチモチな末っ子I.Nです。(頬を触りながら)どう? 試してみる?」(I.N)

 今回のスタジアム公演では『Mixtape : dominATE』に収録されたユニット曲を日本で初披露。HAN&Felixは強烈なサウンドが響く『Truman』で赤いスモークを使ったパフォーマンスでSTAYをあおり、Changbin&I.Nは『Burnin’ Tires』でステージを疾走した。Bang Chan&Hyunjinは『ESCAPE』で圧倒的なカリスマ性を放ち、最後に2人が手をつなぐシーンでは歓声が上がった。Lee Know&Seungminの『CINEMA』では、エンドロールとしてこの日来場したSTAYの名前をスクリーンに映す演出。STAYへの愛であふれた彼ららしい試みで、多くのSTAYが感極まった。歌唱後のトークでは、Lee Knowは『CINEMA』について「主演Lee KnowとSTAYとキム・スンミン(Seungmin)」と明言。これまでLee KnowはSeungminについて「助演」とMCで話していたため、今回の“主演昇格発表”にSTAYは歓喜した。

 その後、演出で“巨人”がステージに登場すると、メンバーが日本語楽曲『GIANT』を披露。Stray Kidsのヒップホップナンバーの真骨頂とも言える『Walkin On Water』へと展開した。スタジアムバージョンにスケールアップしたパフォーマンスでは、ダンスブレイクを披露しながら花道を移動。Bang Chanは身体能力を生かした側転で客席を沸かせた。

 そして、6月18日にリリースされる日本3枚目ミニアルバム『Hollow』のリード曲『Hollow』を初披露。作詞作曲チーム・3RACHAの一人であるBang Chanが「STAYが好きそうなジャンルをイメージして書いてみたんです」と曲作りの秘話を明かした。エモーショナルでどこか懐かしさを感じさせる『Hollow』はBang Chan の予想通り、心をつかまれたSTAYが一緒にサビを歌唱した。

 メンバーは“ミッション”として「叫べ!」と客席をあおると、STAYは予想以上の声で反応。するとその“ご褒美”にTikTokを中心に流行っている『愛▽スクリ~ム!』(▽はハートマーク)をLee Know&Hyunjin&Seungminが披露し、割れんばかりの歓声が響いた。STAYの声に応えて今度はBang Chan&Changbin&HANも実演すると、会場は大揺れ。そして、いつもとのギャップに驚いた客席からはLee Knowを再度リクエストする声が続出した。STAYの希望を叶えるため、Lee KnowはFelix&I.Nと組んで2度目の『愛▽スクリ~ム!』で愛らしい表情を連発。アイドル全開な“スーパーLee Know タイム”にSTAYは興奮し続けた。

 本編のラストを飾る『MANIAC』は『2022 MAMA AWARDS』のパフォーマンスを彷彿とさせるダイナミックなステージを展開。最後にメンバーが一斉に花道を走り抜けるシーンでは、すさまじい歓声と熱量がスタジアムを覆い尽くした。

エコパスタジアム4公演を満員で埋め尽くした【写真:田中聖太郎】
エコパスタジアム4公演を満員で埋め尽くした【写真:田中聖太郎】

光に満ちた会場…STAYからのサプライズ

 アンコールではSKZOO(Stray Kidsを模した公式キャラクター)が先導しながら、メンバーがトロッコに乗って『SUPER BOARD』などを歌唱。トロッコの後ろからはSKZOOの大型バルーンも登場し、日本公演ならではのかわいらしい演出でSTAYを楽しませた。『BLIND SPOT』ではSTAYが、スマートフォンのフラッシュをONにして会場を光で満たすサプライズを決行。客席の無数の光=STAYの愛にメンバーは目を潤ませていた。

 日本初のスタジアム公演について、Hyunjinは「最強のSTAYと最強の時間を過ごすことができて本当に幸せでした」と客席を見てニコニコ。HyunjinはSTAYの間で“雨男”の一人として認知されているため、雨の話を入れながらSTAYに愛を伝えた。

「今回の公演を振り返ると先々週の来日から雨が降らないようにメンバーのみんながてるてる坊主をつけて出国したりしたのに、それでもコンゴンズ(Hyunjin&HAN&Felix&Seungminのあだ名)が勝った時は『やっぱり、(コンゴンズの)長男の僕のせいかな?』と思いました。でも、公演の時は小雨になったり、今日の最終日は晴れてホッとしています。皆さんが僕の最強のてるてる坊主です。そんなSTAYのために今日は雨のように汗を流しました」と今回のライブを振り返った。最後に「本当に皆さんが大好きです。いつもいつもありがとうございます」

 また、サプライズのビデオレターに登場したSTAYのリクエストを受け、I.NがHANの頬にキス。スタジアムには「キャー!」と叫び声がこだまし、HANは「I.Nさんの唇は柔らかい」と“暴露”する一幕もあった。

 Stray Kidsが初めて音楽番組で1位を獲得した『MIROH』では、STAYも一緒に飛び跳ね、Lee Know&Changbin&Hyunjinらが水鉄砲を客席に噴射。メンバーはいったんステージから去ったが再び、STAYの前へ。Stray Kidsライブ定番曲の『FAM』で幸せに包まれながら終演した。STAYとの信頼関係とパフォーマンスの強さでエコパスタジアム4公演を満員で埋め尽くしたStray Kids。次はSTAYにどんな景色を見せてくれるのか、8人への期待は高まるばかりだ。

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