万博「2億円トイレ」は今や“イジられ名所”? 設計者が明かす愛あるイジり
大阪・関西万博の会場に設置された「2億円トイレ」として話題の「トイレ5」について、その設計者である一級建築士・米澤隆氏が30日、自身のXを更新し、現地での体験と心境を明かした。

「みなさん言いたい放題」とコメント
大阪・関西万博の会場に設置された「2億円トイレ」として話題の「トイレ5」について、その設計者である一級建築士・米澤隆氏が30日、自身のXを更新し、現地での体験と心境を明かした。
米澤氏は「大阪・関西万博トイレ5(通称、万博2億円トイレ)に関して、これまでに僕も何度も現地を訪れているが、まさかそこにそのトイレ建築をデザインした設計者が居合わせているとは気がつかれず、みなさん言いたい放題言ってらっしゃるのを耳にする」と投稿。
続けて、「20代前半の女性4人組は『わぁ~2億円感じたぁ~?』、スーツ姿の男性3人組は『先輩、これがアートっていうもんらしいでっせぇw』、小学生達は『2億円トイレでしょんべんしたったぁ~!』、子供連れファミリーのお父さんは『これはなぁ、工事金額が高いと騒がれておるがなぁ、物価上昇というのがあってぇ、、、公共のトイレと比べるとぉ、、、』などなど。もはや、イジられコンテンツと化しているのを実感する」とつづった。
ただ、米澤氏はこうした反応に「そのどれもに悪意は感じなく、愛情のようなものすら感じる」とし、設計者として前向きに捉えていた。
さらに、自身も京都市出身の関西人であり、背が小さかったことから「イジられキャラ」で通してきたと明かし、「この愛あるイジりには懐かしさを覚える。関西におけるイジられキャラの作法としては、それをネガティブに捉えればいじめに繋がり、それをポジティブに捉えれば笑いが生まれ人気者に繋がる」と関西特有の“イジり文化”についても言及。
「さて、この万博2億円トイレと命名いただいた壮大なフリやイジりに対して、いかに振る舞うべきかが問われている。こうして考えるといかにも関西文化をトイレ5は体現したものだと感慨深い。これもひとつの大阪・関西万博の側面なのだろう」と締めくくっている。
