GENERATIONS白濱亜嵐、食べる演技に自信も「音楽は雑食です(笑)」 80年代ポップスにシティポップも

GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐が、FODで配信中のドラマ『ゲレンデ飯』で俳優・モデルの山本美月とダブル主演を務めている。主題歌は広瀬香美の『ロマンスの神様』。冬のラブソングの定番として知られ作品を華やかに彩るが、見どころはラブロマンスではなく、なんと「グルメ」。近年、俳優としても顕著な活躍を見せる白濱にユニークな“飯テロコメディー”の撮影エピソードや音楽への思いなどを聞いた。

インタビューに応じた白濱亜嵐【写真:増田美咲】
インタビューに応じた白濱亜嵐【写真:増田美咲】

ゲレンデが舞台なのに食べてばかり『ゲレンデ飯』に主演

 GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐が、FODで配信中のドラマ『ゲレンデ飯』で俳優・モデルの山本美月とダブル主演を務めている。主題歌は広瀬香美の『ロマンスの神様』。冬のラブソングの定番として知られ作品を華やかに彩るが、見どころはラブロマンスではなく、なんと「グルメ」。近年、俳優としても顕著な活躍を見せる白濱にユニークな“飯テロコメディー”の撮影エピソードや音楽への思いなどを聞いた。(取材・文=大宮高史)

 本作は、ゲレンデを舞台に「滑らずに飯に恋をする」がコンセプトのグルメドラマ。今年4月にMBS・TBS系で放送された(全3話)。白濱はテレビAP(アシスタントプロデューサー)の矢野翔平を演じ、ダブル主演となる山本は謎の美女・広瀬雪に扮(ふん)する。主題歌を歌う広瀬は今作でドラマ初出演を果たしている。物語は、仕事はイマイチだがスノーボードの名手・矢野がバーで出会った雪(山本)に一目惚れするところから始まる。バーの店長の愛太郎(野性爆弾・くっきー!)やオーナーの古井神(広瀬)らに背中を押されて翔平は雪とのゲレンデデートを実現させるが、彼女のお目当てはスキーでもスノボでもなく、ゲレンデのおいしいグルメだった――という展開だ。

――今作のストーリーを聞いた時、どんな印象を持ちましたか。

「びっくりしましたが『面白そう』と思いました。撮影もその直感の通りに幸せでした。ちょうどいい感じのふざけ具合で、演じる側としても楽しかったです。バーの場面でのくっきー!さんのアドリブがとにかくすごくて。絶対に同じアクションをしないんです。僕も引っ張られて、ライブのセッションのように流れに乗って演じられました」

――ゲレンデよりもバーや食事のシーンが多いですね。

「昔実際にスノーボードをやっていたのに、生かせるシーンが少なかったですね(笑)。代わりに、食べながらもしっかりセリフで伝える経験ができました。食事の場面って、他のドラマでは黙々と食べることも多かったのですが、それではこのドラマは成立しないので、下品にならずに、楽しそうに食べてかつしっかり感情を伝えることを心掛けました」

――“スキー映画の定番”『私をスキーに連れてって』(1987年)のような雰囲気もあります。

「伝説の映画ですよね。確かにこの作品、オマージュ感もあります。最近は、そういう作品はあまりなかったので(今作に)期待している人もいるのかもしれませんね」

――ご自身は雪や冬には、どんな思い出がありますか。

「愛媛で育ったのですが、スノーボードは小学生の頃から室内スキー場で滑っていました。北海道のスキー場にも父親と一緒に滑りに行って、僕が1人で雪山の頂上に登って、スノボで滑降したりしていました。ただ、スポーツでは僕よりうまい子をたくさん見てきたので自信が持てなくて……。そこからダンスをやってみて、EXILEや音楽といった、将来への夢が具体化してきたのかなと思います」

「とにかく音楽は雑食です(笑)」と語る【写真:増田美咲】
「とにかく音楽は雑食です(笑)」と語る【写真:増田美咲】

セルフプロデュースのソロ曲もリリース、Y2Kカルチャーをオマージュ

――では音楽について伺います。白濱さんは1993年生まれですが、昭和の音楽は聴きますか。好きになった音楽は。

「80年代ポップスにシティポップも聴きます。それに松本隆さんや細野晴臣さんがいらした『はっぴいえんど』も好きで、レコードで曲も集めているんです。初めて好きになったアーティストはorange rangeでした。BUMP OF CHICKENも好きになり、中学生でEXILEにハマったり、ミーハー的に皆が聴く曲を聴いていた時期もあり……とにかく音楽は雑食です(笑)」

――音楽といえば、GENERATIONSでのメンバーによる楽曲プロデュース企画「PRODUCE 6IX COLORS」で、白濱さんプロデュースのソロ曲『Two Steps Back』も今月7日から配信が始まりました。

「90年代後半から00年代初頭の洋楽をイメージしました。ヒップホップの影響がポップスにも流れてきて、派手すぎず地味すぎないテンションのサウンドが多かったかなと思います。今またY2K(Year2000の略で2000年頃に流行ったファッションなどカルチャースタイルを指す)として、あの頃のカルチャーが注目されているので、音楽でも当時の雰囲気を楽しんでもらったら面白いかなと考えました」

――2000年前後のカルチャーにも思い入れが深いと?

「僕はブラック・アイド・ピーズというアメリカのヒップホップグループが特に憧れでした。メンバーのアップル・デ・アップがフィリピン生まれで、フィリピンでは大スターなんです。僕の母もフィリピンにルーツがあるので、母の影響で幼いころからなんとなく聴いていました。高校生になったころからは本格的に聴き始めて、僕がヒップホップも好きになった原点ですね」

――最後に、今回のグルメドラマで、コミカルな俳優像も新しく見せられたと思いますが、今後の俳優業でのビジョンはありますか。併せてファンに期待してほしいことも教えてください。

「今回はコメディーな作風に助けられて、緊張せずに演じられましたが、僕は作品に合わせて、かなりモードを切り替えていくタイプなんです。シリアスな作品なら、いい緊張感を保ちつつ、ゾクっとさせるお芝居をしたいし、ハードな刑事ものであれば、ビシッと決めるところは決めていきたいです。今作では食べる演技がうまくなりましたので(笑)、『孤独のグルメ』のようなグルメドラマのオファーも待っていますし、皆さんのお腹を空かせる自信もあります(笑)。GENERATIONSとしては9月から全国ツアーを行いますので、今年も進化していきますから、皆さん、ぜひ遊びに来てください」

□白濱亜嵐(しらはま・あらん)1993年8月4日、愛媛県生まれ。2012年11月GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてメジャーデビューし、リーダーを務める。俳優としての主な出演作は、フジテレビ系連続ドラマ『小説王』(19年)、テレビ朝日系連続ドラマ『泣くな研修医!』(21年)、『HiGH&LOW』シリーズなど。DJ活動や作曲も行っている。173センチ。

次のページへ (2/2) 【写真】白濱亜嵐インタビューのアザーカット
1 2
あなたの“気になる”を教えてください