TM NETWORKの小室哲哉が都内で行われたDMMショートドラマリリース発表会に出席し、DMM TVショートドラマの総合プロデューサーを務めることが発表された。

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　配信コンテンツ19万本以上を誇るDMM TVは、新たな施策として「縦型ショートドラマ」へ参入することを発表。年間20億円規模を投資し、魅力的なコンテンツを配信していく。名称は「DMM ショート」。6月2日から配信がスタートし、オリジナルコンテンツも多数制作予定で「DMM ショートORIGINAL」というブランドで制作される。

　「DMM ショートORIGINAL」の1作品を総合プロデュースすることになった小室は「35年以上に渡って、タイアップという映像につける音楽をやってきました。ドラマに寄せる音楽を何十年もやってきたのですが、今回ドラマと一緒にゼロから音楽をやれるというのはすごく魅力的です」と期待を口にする。

　1話約3分というショートストーリーについても小室は「ミュージックビデオやプロモーションビデオというのは大体3分なので、尺的には感覚は分かります」と自信をのぞかせる。

　まだタイトルやキャストなど詳細の発表はなかったが、ストーリーは「かつてCMソング界を席巻したものの、今は孤独な日々を送る元作曲家が、偶然出会ったのは家庭にも社会にも見放されながらも歌い続ける少女。その少女の歌声に失われていた情熱を呼び起こされた男は、彼女の才能を信じ、過酷な地下アイドル業界に飛び込んでいく。しかしそこには搾取、ハラスメントや暴力、裏切りが蔓延している世界だった……」というもの。

　「崖っぷちの少女と落ちぶれた大人が、本来の音を探し求める、再生と逆襲のエンタメサクセスストーリー」というプロットに、小室は「なるべく（主人公は）落ちぶれさせたくないのですが、年齢はありますからね。時代が変わって自分が古いのかな、でももうちょっとやれるのかな……みたいなそういう気持ちを反映させたものを作ってみたいと思ったんです」と企画意図を明かした。

　主人公が地下アイドルという設定に小室は「地下アイドルに結構詳しんですよ」と笑うと、ドラマだけではなく、音楽的な側面にも携わっているかどうか聞かれ「まだ言えないことの方が多いのですが、もう1回ぐらいバズりたいなという気持ちはあります。ショートドラマからのヒット曲ってないと思うので。物語はエンターテインメントの部分が多いですが、音楽はリアルで行きたい」と映像と音楽すべて小室がプロデュースし、ヒット作を生み出すことに意欲を見せていた。

　発表会には、合同会社DMM.com COO・DMM TV総合プロデューサーの村中悠介も参加した。